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e-BOXERエンジンが搭載されるスバル・XV アドバンスとは?通常モデルとの装備の違いは?
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2018年10月19日、待望のスバル・XVアドバンスが発売!
スバル特有の水平対向エンジンBOXERエンジンを改良したe-BOXERエンジンを搭載し、ネーミングも「アドバンス」と命名され、他のXVとは一線を画する最上位グレード的な存在です。
今回は、そのXV・アドバンスの気になる全貌に迫りたいと思います。
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スバルXV・アドバンスのTVCMはこちら!
ちなみにXV・アドバンスのTVCM映像がこちら。BGMに使われているアレキサンドロスの「ワタリドリ」が見事映像にマッチしていますね!
e-BOXERは 2.0L水平対向NAエンジンにモーターを搭載するマイルドハイブリッド
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歴史のあるスバルの水平対向のボクサーエンジン。その名の由来はボクサーがパンチを打ち合っているように見えるところから名付けられました。
e-BOXERは今までのボクサーエンジンに新開発の電動アシスト機能をプラスしたマイルドハイブリッドエンジンとなっています。
フルハイブリッドとマイルドハイブリッド
ちなみに、マイルドハイブリッドの出現により、今までのハイブリッドエンジンは区別する目的でストロングハイブリッドやフルハイブリッドと呼ばれるようになりました。
二つの違いに関して、マイルドがストロングのスケールダウンのエンジンかというと、決してそのようなことはありません。それぞれの違いは、エンジンシステムのコンセプトに違いがあります。
まず、 通常のハイブリッドエンジンは、大幅な燃費向上を目標に作られたエンジンシステムです。ガソリンエンジンをストップさせて電池走行(EV走行)を頻繁に行えるように作られました。
これに対するマイルドハイブリッドは、ガソリンエンジンのアシストを最大の目的として作られています。走り出しに効果的なエンジンアシストを始めとした、走行性能を向上させることが第一の目的として作られたモーターアシストエンジンです。
そして結果的には、このマイルドハイブリッドのアシスト機能は間接的に燃費向上にもつながるわけです。
シルバー塗装で外観を差別化、LEDヘッドライト&フォグ標準装備
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XV・アドバンスの見た目のデザインは、随所にシルバーカラーを採用しており、他のグレードとは一味違う高級でハイグレードさを感じさせるアレンジが目立ちます。
使用されている部分は、フロントフォグランプカバー、フロントグリル、フロントバンパーガード、サイドクラッディング等。
内装はブルー内装とブラック内装の2種類から選択可能!オプションで本革シートも設定できる
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インテリアのコンセプトはブルー内装とブラック内装の2種類から選ぶことが可能です。両方とも大胆なステッチがカッコ良く、ブルー内装にはブルー、ブラック内装にはオレンジのステッチが使われています。
ブルー内装には各所にブルーがワンポイント的に使われており、時代に合ったセンスの良さをさらに際立たせてくれています。
乗る人がアクティブな気分になれるインテリアデザインというコンセプトを意識したこともあり、安全をキープしたまま落ち着ける空間が全体的に広がっています。ちなみに、本革オプションを選べるのはブルー内装のみ。
標準装備の「アイサイト」
スバル・XV アドバンスには、スバルが開発した先進運転支援システム(ADAS)「アイサイト」を標準搭載しています。
アイサイトとは、追突や誤発進の回避の他、前方の車を追尾し運転者の負担を軽減するなど、スバルが開発した、ドライバーのサポートをさまざまな部分から行ってくれる機能コンセプトのことです。
具体的には、自動ブレーキ、レーンキープ、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)等の機能が装備されています。
オプションの「セイフティプラス」
また、さらなる安全を求めるドライバーのためにオプションとして「セイフティプラス」を追加することが可能です。
セイフティプラスとは、自動車のさまざまな視覚となっている部分を設置のカメラで確認したり、後方の追突を警報音にて警告したりしてくれる機能のこと。これにより、安全で負担の無い運転をより可能にすることができます。
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スバル・XV アドバンスと既存の1.6リッター/2.0リッターモデルの燃費・スペックを比較!
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では、マイルドハイブリッドであるXVアドバンスは既存の1.6Lモデルや2.0Lモデルとどの程度の違いがあるのでしょう?
ここでは、燃費とスペックの部分からその違いを比較してみることにします。
スバル・XVの全グレードの共通点
XV のグレードの種類は全部で5種類。1.6iアイサイト、1.6i-Lアイサイト、2.0i-Lアイサイト、2.0i-Sアイサイト、そしてアドバンスの5つ。
まず、全グレードの主だった共通点を整理しておきましょう。
- アイサイト~スバルのADAS(先進運転支援システム)。※前項参照
- AWD~全輪駆動。
- リニアトロニック~次世代CVT(無段階変速システム)でスバルが誇るトランスミッション。
- 燃料~レギュラーガソリン。
- 外寸サイズ~全長、幅、高、内寸、ホイールベース、トレッド等、全く同じ。
etc…
全グレードがフルタイムのAWDで、いかにもスバルらしい感じがにじみ出ています。また、安心安全のアイサイトも全グレードに標準搭載です。
尚、1.6iと1.6i-L、そして2.0i-Lと2.0i-Sの同じ排気料同士の違いに関しては、エンジンやトランスミッションのいわゆる足回りの部分に大きな違いはありません。
よって、ここでの比較はそれぞれのハイグレードモデルに相当する1.6i-L、2.0i-Sと、2.0Lアドバンスとの比較とさせていただきました。
XV 2.0アドバンスの燃費とスペック
まずは始めにXVアドバンスの燃費とスペックをおさらいします。
SUBARU XV Advance
2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴 水平対向4気筒+モーター(e-BOXER)
最高出力:107kW/6000rpm
最大トルク:188Nm/4000rpm
燃料消費率:19.2㎞/L(JC08モード)/15.0(WLTCモード)
燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
XV 1.6i-Lアイサイトの燃費とスペック
XV 1.6i-Lのスペックと燃費は以下の通り。
SUBARU XV 1.6i-L EyeSight
1.6L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 水平対向4気筒(BOXER)
最高出力:85kW/6200rpm
最大トルク:148Nm/3600rpm
燃料消費率:16.2㎞/L(JC08モード)
燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
1.6i-Lは、燃料噴射装置が筒内直噴エンジンではありません。
表記としては「電子制御燃料噴射装置」と表記され、具体的には、直噴エンジンは燃焼室に直接燃料を送り込む方式ですが、直噴ではない方式では燃焼室の手前に燃料を噴射し混合気の状態で燃焼室に送り込む、従来からの方法となります。
直噴エンジンの方がコストは高いですが燃費が向上するなどいろいろと利点があります。
XV 2.0i-Sアイサイトの燃費とスペック
続きまして、アドバンスと同じ排気料であるXV 2.0i-Sを見ていきたいと思います。
SUBARU XV 2.0i-S EyeSight
2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴 水平対向4気筒(BOXER)
最高出力:113kW/6000rpm
最大トルク:196Nm/4000rpm
燃料消費率:16.0㎞/L(JC08モード)
燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
排気量が上がった分、出力、トルクともにグレードアップしている感があります。
XV 3つのグレードの燃費とスペックを比較
3つのグレードを一覧表で比較してみました。
グレード | エンジン・システム | 燃料供給装置 | 燃費(JC08モード) | 最高出力 | 最大トルク |
1.6i-L アイサイト | 1.6L DOHC 16バルブ デュアルAVCS | 電子制御燃料噴射装置 | 16.km/L | 85kW/6200rpm | 148Nm/3600rpm |
2.0i-S アイサイト | 2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS | 筒内直接燃料噴射装置 | 16.0km/L | 113kW/6000rpm | 196Nm/4000rpm |
アドバンス | 19.2km/L | 107kW/6000rpm | 188Nm/4000rpm |
まず、1.6i-Lと2.0i-Sですが、直噴エンジンが幸いしているのでしょうか、排気量に違いがあるにもかかわらずほぼ同等の燃費です。ただし、それの上を行く形でアドバンスの方が3km/Lも多く走れる燃費となっています。
注目すべき点はパワーの部分。アドバンスでは、最高出力、最大トルクともに2.0i-Sよりも若干落ちてはいるもののほぼ同等のスペックを実現しています。
マイルドハイブリッドの特性を生かした快適な走り出しを十分に発揮しているのがよく分かります。
以下、スバル・XVのメーカー公式の主要諸元となります。ぜひ参考にして下さい。
スバル・XV アドバンスと新型フォレスターのe-BOXERエンジンはどこが違う?
出典元:https://www.subaru.jp/forester/
マイルドハイブリッドのe-BOXERエンジン。実は今回が初登場ではなく、2018年9月13日に発売された新型フォレスターで既に採用されています。
XVアドバンスのe-BOXERはフォレスターと同等のエンジンシステム
今回、XVに搭載されたe-BOXERエンジンも、フォレスターと同等(全く同じか?)の、2.0L水平対向NA+モーターのエンジンです。(ちなみに「NA」とは自然吸気の意味で「ターボではない」という認識で構いません。)
エンジン自体は同じシステムですが、乗せる車体が違います。XVよりフォレスターの方が確実に重いです。
つまり、重いフォレスターに乗せているエンジンを軽いXVに乗せるので、かなり走り出しの良い爽快なトルクを実現することが出来るのではないか?と話題になっています。
実際のところどうなのかは、発売を機に今後明らかになっていくことでしょう。
スバル・XV アドバンスとライバルになるクロスオーバーSUVの燃費・価格を徹底比較!
出典元:https://www.subaru.jp/xv/
スバルのクロスオーバーSUVであるXV。気になるのは燃費と価格が他社の同グレードの車種とどの程度の違いがあるのか?という部分に尽きると思います。比べてみましたので簡単に紹介しておきましょう。
メーカー・車種ごとの燃費価格一覧
メーカー | 車種 | 駆動方式 | エンジンタイプ(燃費向上策) | 燃料 | JC08モード | WLTCモード | 価格(税込) |
スバル | XVアドバンス | AWD | マイルドハイブリッド | レギュラー | 19.2 | 15.0 | ¥2,829,600 |
トヨタ | C-HR ハイブリッドG | 2WD | ハイブリッド | レギュラー | 30.2 | − | ¥2,929,200 |
ホンダ | ヴェゼル ハイブリッドZ | 4WD | ハイブリッド | レギュラー | 21.6 | − | ¥2,926,000 |
三菱 | エクリプスクロスG | 4WD | ガソリンエンジン | レギュラー | 14.0 | − | ¥2,922,480 |
マツダ | CX-3 XD | 4WD | クリーンディーゼル | ディーゼル | − | 19.0 | ¥2,662,480 |
メルセデス ベンツ | GLC250 4マチックスポーツ | 4WD | ガソリンエンジン | ハイオク | 13.4 | − | ¥7,150,000 |
ご覧の通り、最低限の気になる部分というところを意識して簡単に作成してみました。
燃費に関してはメーカーにより公表しているモード(JC08だったり、WLTCだったり…)にバラつきがあるので、その辺りは臨機応変に推測をしていただければと思います。
また、四輪駆動の表記は、スバルは「AWD」、他メーカーは「4WD」の表記となっていましたのでそのままの表記としました。ここでは(というか日本では)AWD=4WDとの認識で問題無いです。(ちなみに「4WD」と最初に表記した日本のメーカーは、スバル♪。)
尚、超参考としてメルセデスベンツGLC250も入れてみました。(価格がエライコッチャです…。)
e-BOXER~今後期待されるマイルドハイブリッドエンジン
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以上、今回はスバル・XVとそのマイルドハイブリッドエンジンであるe-BOXERについて解説しました。
いずれにしても期待の高いe-BOXERエンジンはこの度発売のXVアドバンスにも搭載されました。スバル・XVアドバンスは、今後も個性あふれる走りをふんだんに見せてくれることでしょう。