出典元:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/up.html#7dc346d5a9af6e97fbaf87a4e728ae62&item=3&gallery=150692159987480588
フォルクスワーゲン・アップ(up)!GTIの特徴は?
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フォルクスワーゲン最小モデルがベース
up!GTIのベースとなるup!は、現在のフォルクスワーゲンのラインナップの中では最もコンパクトなモデル。ネーミングも可愛らしいですよね。
エントリーモデルとしても親しまれてきたup!ですが、今回伝統のハイパフォーマンスモデルとして名を馳せているGTIがup!のラインナップに加わることになりました。
ベースとなる初代up!が登場したのは2011年、日本に導入されたのは2012年ですが、GTIが設定されるのは今回が初めて。
しかも今回はup!GTIと同時にゴルフGTIの特別仕様車であるゴルフGTI Dynamic、そしてポロGTIが同時に発表されたことでも大きな話題になりました。
2ドアボディに専用スポーツサスペンション
今回up!GTIに設定されるのは2ドアボディの一種類のみ。ドイツ本国には4ドアモデルもあるようですが、日本ではこのボディタイプのみの販売となりました。
コンパクトさが最大の魅力のup!ですから、正しい選択といえるのではないでしょうか。しかも今回はゴルフGTIの特別仕様車とポロGTIも同時に発売されるのですから、4ドア車の需要はそちらで満たすことになると考えたのでしょう。
各モデルにはっきりとした個性を持たせる意味もあるのかもしれませんね。
小さなボディに17インチのタイヤ&ホイール、GTI専用のスポーツサスペンションをセットし足回りは気合十分。
もちろんエクステリアだって通常のup!とは違いスポーティさを前面に出したGTI仕様になっています。フロントマスクのアクセントになっているレッドストライプ、ハニカムパターンのグリルがGTIモデルであることをしっかりと主張。
もちろん専用のGTIロゴも存在感を放っています。
1リッター直列3気筒ターボエンジンに6速MT搭載
GTIモデルというからには当然その走りに注目が集まります。エンジンは1.0Lの直噴ターボを採用。標準モデルからはかなりパワーアップし、116psをマークしています。これは標準モデルより40以上も高い数値なんですよ。
トルクに至っては200Nmと、標準モデルの2倍以上に。このエンジンは日本でup!初導入となるエンジンです。そしてこのエンジンに組み合わされたトランスミッションは6速MTのみとなりました。
ATは設定されずMTのみというのが少し意外な気もしますが、日本でこそMT車の普及率は低いもののヨーロッパではMT車は走りにこだわる層には定番化していることも関係しているのかもしれないですね。
コンパクトさが身上のup!とはいえ、パフォーマンスにこだわったGTIグレードなのですから、こんな硬派なパワートレインもいいのではないでしょうか。
GTI伝統のタータンチェック柄シートと先進装備
インテリアももちろんGTI仕様。GTIS専用の「クラーク柄」と呼ばれるタータンチェックの専用シートがこのup!がGTIモデルであることしっかりと主張しています。
深みのあるレッドがインテリアに上質感とスポーティさを与え、ステアリングなどにもレッドのステッチが入りGTIモデルを所有する喜びを感じさてくれますね。
また、先進のインフォテイメントシステムも用意。手持ちのスマートフォンに専用のアプリ”Volkswagen maps+more”をインストールしておけばup!GTIと接続・連動し、ナビをスマートフォンの画面上で表示できたり、音楽を再生したりなどが可能です。
走行性能だけではなくこういった最新装備も導入されているのは嬉しいですね。
歴代GTIモデルとアップ(up)!GTIのスペック・ボディサイズを徹底比較!
初代ゴルフGTI
今回のup!GTIは初代ゴルフGTIを彷彿とさせると大きな話題になりました。
初代ゴルフGTIがラインナップされたのは1976年。ベースモデルとなるゴルフの欧州での販売開始が1974年なので、その2年後ということになりますね。
初代ゴルフGTIは車の歴史の中でも非常に重要な位置付けにあるといっても過言ではなく、登場時には世界中に影響を与えたほどそのデビューの衝撃はすごかったと伝説になっています。
当時は高性能な車といえば本格的なスポーツカーや車体の大きなタイプというのが常識でした。
ところがゴルフGTIは、小型車であるゴルフをそのまま今でいうホットハッチ、ハイパフォーマンスな車にしてしまったので当時はかなり革新的な試みだったであろうことが窺えます。
日本で正規販売されも2代目ゴルフGTI
初代GTIは欧州で大変な人気であったにも関わらず日本に導入されることはありませんでしたが、この2代目のゴルフGTIから日本でも正規販売されるようになりました。
まずは8バルブタイプが導入され、のちに16バルブタイプも登場。初代ゴルフGTIを待ち望んでいたことも影響してか日本に登場すると瞬く間に大ヒットとなりました。一大ブームを築いたといっていいほどの人気だったそうですよ。
初代ポロGTI(6N)
ポロGTIが最初に登場したのは1998年。欧州で3,000台限定で販売された限定品でした。
一般的に初代ポロGTIとして知られているのは2000年にラインナップされた3代目ポロをベースにしたモデルです。
ルポGTI
日本では2001年にデビューし、2006年に販売終了となった当時の最もコンパクトなモデルであるルポにもGTIが用意されました。
up!GTIはこのルポGTIの流れを汲んでいます。
コンパクトなボディに1.6Ⅼの直4DOHCエンジンに6速マニュアルを組み合わせたものになりました。最高時速は205㎞/hをマークしています。
スペック
最高出力(kW[PS]/rpm) | 最高トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 排気量(㏄) | |
up!GTI | 85[116]/5,000~5,500 | 200[20.4]/2,000~3,500 | 999 |
初代ゴルフGTI | 73.5[100]/6,100 | 141[14.4]/5,000 | 約1,600 |
2代目ゴルフGTI | 110.3[150]/5,500 | 149[15.2]/3,000 | 1,780 |
初代ポロGTI | 92[125]/6,500 | 152[15.5]/3,000 | 1,597 |
ルポGTI | 92[125]/6,500 | 152[15.5]/3,000 | 1,597 |
ボディサイズ
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | |
up!GTI | 3,625 | 1,650 | 1,485 |
初代ゴルフGTI | 3,705 | 1,628 | 1,390 |
2代目ゴルフGTI | 3,985 | 1,665 | 1,415 |
初代ポロGTI | 3,750 | 1,660 | 1,425 |
ルポGTI | 3,525 | 1,640 | 1,465 |
2代目ゴルフGTIはボディサイズも大きめな分、エンジンもパワーが大きくなっていますね。ですが最高トルクは今回のup!GTIがずば抜けて高い数値を示しています。
希少なコンパクトホットハッチ、アップ(up)!GTIとライバルのスペック・サイズ・価格を徹底比較!
アバルト・595
出典元:http://www.abarth.jp/595/
アバルト・595は、フィアット・500をベースモデルとしたチューンナップモデル。両者とてもエクステリアは似ていますが、アバルト・595は専用のエンブレムを掲げたハイスペックモデルです。
2017年のマイナーチェンジによってアバルト・500から名称が変更されました。LEDディランプが取り入れられ、より近未来的な印象に。インテリアには専用シートが採用され、これまでよりもさらにスポーティなものになっています。
ルノー・トゥインゴ GT
出典元:https://www.renault.jp/car_lineup/twingo/gt/index.html
2017年に台数限定で登場し、瞬く間に完売してしまったルノー・トゥインゴ GTが2018年の2月にカタログモデルとして復活しました。
購入できなかった方にとってはかなりの朗報となったことでしょう。とはいえ、限定車よりも値上げしての販売となったのでやはり限定車を手に入れた方はラッキーだったといえますね。
モータースポーツ譲りのそのエンジン音がとにかく魅力。5速MTと6速EDCトランスミッションが選べることも幅広い層から支持される理由の一つなのではないでしょうか。
スズキ・アルトワークス
出典元:http://www.suzuki.co.jp/car/alto_works/styling/
国産メーカーもご紹介しましょう。グッドデザイン賞を受賞したこのモデルは可愛らしさを残しながらもちょっと硬派を目出したような、ユーモラスさを感じさせるエクステリアが特徴的。
新プラットフォーム”HEARTECT”を採用し基本性能の向上を図りました。ワークス専用チューニングが施されたサスペンションが高い操縦安定性をもたらします。
スペック
最高出力(kW[PS]/rpm) | 最高トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 排気量(㏄) | |
up!GTI | 85[116]/5,000~5,500 | 200[20.4]/2,000~3,500 | 999 |
アバルト・595 | 107[145]/5,500 | 180[18.4]/2,000 | 1,368 |
ルノー・トゥインゴ GT | 80[109]/5,750 | 170[17.3]/2,000 | 897 |
スズキ・アルトワークス | 47[64]/6,000 | 100[10.2]/3000 | 658 |
ボディサイズ・価格
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 価格 | |
up!GTI | 3,625 | 1,650 | 1,485 | 2,199,000円~ |
アバルト・595 | 3,660 | 1,625 | 1,505 | 2,992,000円~ |
ルノー・トゥインゴ GT | 3,630 | 1,660 | 1,545 | 2,290,000円~ |
スズキ・アルトワークス | 3,395 | 1,475 | 1,500 | 1,509,840円~ |
ボディサイズはスズキ・アルトワークスが小さいですね。
軽自動車なのですから当然なのですが、こうして比べてみるとup!GTIやアバルト・595などは軽自動車よりもわずかに大きいだけ、ということに改めて驚かされますね。
やはりここでもup!GTIの最高トルクは一番となりました。
600台限定販売、アップ(up)!GTIの価格やボディカラーは?
出典元:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/up.html#7dc346d5a9af6e97fbaf87a4e728ae62&item=3&gallery=150692159987480588
up!GTIの価格は2,199,000円から。ボディーカラーは”ピュアホワイト”、”トルネードレッド”、”ディーププラックパールエフェクト”の3色展開。トレンドのビビッドカラーなどは追加されず、比較的オーソドックスな色展開となりました。
今回日本で販売されるup!GTIは600台限定。トランスミッションが6速MTのみということを考慮してのこの数字なのではないかと思いますが、2018年6月8日の日本正式発表、発売したとたんに大好評を博し今ではもうすでに完売間近という情報も。
購入を考えている方は早めにディーラーに向かったほうがよさそうです。
あまりの人気にもしかしたらルノー・トゥインゴ GTのようにカタログモデルとして復活する可能性も否定できないのではないでしょうか。そうなったら嬉しいですが、果たして……?