出典元:http://vc-japan.jp/catalog_pdf/XC40_SPEC_MY19.pdf
ボルボ・XC40の特徴とは?ディーゼル搭載モデルの設定は?
都市生活のためのコンパクトSUV
大型SUVのイメージの強いボルボの新主軸となりそうなのが、今回発売された新型XC40。
日本はもちろん、世界的にも需要が増加傾向にあるコンパクトSUVがついにボルボのラインナップに加わった、というわけです。
特に日本においては、都市部の道路事情を考慮するとあまり大きなタイプの車よりもある程度コンパクトなほうが取り回し易いのが正直なところ。
そのニーズにぴったりとマッチするのがXC40といえるでしょう。
すでにかなりの人気を博しているらしく、受注開始後初回入荷分はあっという間に完売になってしまったとか。ボルボファン待望だったことがよくわかりますね。
新型プラットフォーム「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)」を初採用したモデルとしても注目を集めています。
スマート収納機能
車の中は、意外と物が散らかりがち。
ついつい雑然とした車内になってしまってうんざりする、という方も少なくないでしょう。
XC40にはあらゆるところに考えつくされた収納スペースが存在。
意外に置き場に困ることも多いティッシュペーパー用の置き場、ごみ箱をセンターコンソールに用意。
ドア内側には、なんとノートパソコンやペットボトルを収納可能なスペースも存在します。
嬉しいのはグローブボックスのフック。買い物袋やバッグを吊り下げることができるので便利ですね。
収納に関しては日本の軽自動車がかなり優秀なのは有名ですが、それに匹敵するような細やかな配慮がなされています。
16種類以上のボルボ・セーフティ機能を標準装備
出典元:http://vc-japan.jp/catalog_pdf/XC40_SPEC_MY19.pdf
安全性能では世界的にも有数の機能を誇るボルボ。
最先端技術を駆使したその安全性には定評があります。
2020年までにはボルボ車による死亡・重症者などを0にすることを目標に掲げた「Vision 2020」を実現すべく、安全性を追求した製品開発を行っています。
XC40には”インテリセーフ”と呼ばれる16種類以上の安全・運転支援技術が標準装備されました。
ミリ波レーダーとデジタルカメラ併用した危険予測・衝突回避システムや事故が多発する右折時に対向車の接近を検知し警告するインターセクション・サポートなどを搭載。
注目は最新機能となるオートブレーキ機能付きCTA(クロス・トラフィック・アラート)。
これはバック時に障害物を検知し、警報を発して警告するとともにオートブレーキを作動させるというもの。
警告音を発するものならばよくありますが、ブレーキを作動させてくれるのはとても心強いですね。
その他にも道路標識を認識してディスプレイに表示してドライバーの注意を促すRSIや駐車が苦手な方には嬉しいパーク・アシスト・パイロットなど充実した安全装備が特徴です。
2018年欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞
欧州カー・オブ・ザ・イヤーは、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、オランダ、イギリス、スウェーデンの自動車雑誌が主催しています。
過去一年間で欧州で発売された車の中から優秀な車を選ぶ賞で、審査員は車に精通しているジャーナリストが務めます。
第一回の開催は1964年、歴史ある賞といえるでしょう。
ボルボ・XC40は、2018年度の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを2位に大差をつけて受賞。
ボルボは欧州カー・オブ・ザ・イヤーの受賞は今回が初、X40はボルボにとって非常に重要な位置付けをなす車となりました。
ボルボ・XC40のグレード別内装・装備の違いは?
出典元:http://vc-japan.jp/catalog_pdf/XC40_SPEC_MY19.pdf
T4/T4 モメンタム
駆動方式はFF式。
エンジンは2.0ℓ水冷直列4気筒DOHCターボチャージャー、最大出力は140KW(190PS)/4,700rpm、最大トルクは300Nm(30.6kgm)/1,400−4,000rpm。
パワートレインは共通ですがタイヤ・ホイールに違いがあり、T4は235/60R17、T4 モメンタムは235/55R18となっています。
内装はエントリーグレードのT4はテキスタイル、T4 モメンタムはコンビネーションのテキスタイルになります。
基本的にT4の装備をワンランクアップさせたものがT4 モメンタムと考えて間違いないでしょう。
T4では座席調整が手動式、オーディオも80W、3スピーカーのシステムです。
T4 モメンタムでは運転席に8ウェイパワーシートが搭載され、オーディオシステムもよりハイパフォーマンスな250W、8スピーカーとなっています。
またT4には装備されていないカップホルダーや、運転席下部のストレージコンパートメント、チケットホルダーなどもT4 モメンタムには用意されました。
T4 AWD モメンタム/Rデザイン/インスクリプション
この3モデルは、駆動方式が電子制御AWDシステム。
エンジンはT4/T4 モメンタムと同様のものを装備。
タイヤ・ホイールが異なり、それぞれT4 AWD モメンタム235/55R18 、Rデザインとインスクリプションが235/50R19となります。
その他の装備についてはT4 AWD モメンタムはT4 モメンタム同等。
Rデザインはよりスポーティさを求める層向けのデザインになっており、内装は専用のヌバック・ファインナッパレザーで仕上げられています。
シートは全席ヒートシーター、運転席と助手席は8ウェイパワーシート&4ウェイの電動ランバーサポートにマニュアル調整式のクッション・エクステンションが装備。
その他にもRデザイン専用のアルミニウムパネルやスポーツペダル、本革巻シフトノブなどが用意されています。
インスクリプションは最上級モデルとしての位置付け。
XC40を象徴するモデルにふさわしく、あらゆる装備が整った豪華な内容に。
インテリアは本革を使用。そして特筆すべきはオーディオです。
老舗オーディオメーカー、harman/kardon製の600W、13スピーカーのサブウーファー付きプレミアムサウンド・オーディオシステムを搭載。
上質な走り、そして上質な空間で上質な音楽を楽しむという贅沢を体験できることでしょう。
T5 AWD Rデザイン/インスクリプション
駆動方式は同じく電子制御AWDシステム。
この2モデルのエンジンは2.0ℓ水冷直列4気筒DOHCターボチャージャー、最大出力は185KW(252ps)/5,500rpm、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/1,800−4,800 rpm。
よりハイパワーなものとなっています。
タイヤ・ホイールはT4 AWD モメンタム/Rデザイン/インスクリプションと同じです。
その他の装備や内装はT4 AWD Rデザイン/インスクリプションとほぼ共通といっていいでしょう。
ボルボ・XC40の競合コンパクトSUVのサイズ・価格・燃費を徹底比較!
メルセデスベンツ・GLAクラス
出典元:https://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/gla-class/exterior/
2014年に登場したメルセデスベンツ初というコンパクトSUVであるGLA。実用性が高く、アグレッシブな印象を与えるデザインが特徴です。
コンパクトSUVとはいえ、メルセデスベンツの伝統をしっかりと受け継ぎ、取り回しの良さと相まってメルセデスベンツファンに好評のよう。
日本では発表時のCMにスーパーマリオがコラボしたことでも話題になりましたね。
BMW・X1
出典元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/x-series/X1/2015/design.html
現行の2代目はFF方式になり話題を呼んだX1は、BMWのXシリーズ中最小のSUVです。
安定した走り、その静粛性には定評があります。
2018年5月23日には、より快適にドライブを楽しめる装備を充実させ、マイナーチェンジを発表。
これからも注目のモデルです。
アウディ・Q3
出典元:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/q3/q3.html
近々新型の発表の噂が絶えないQ3。使用するシーンを選ばない、オールラウンドさが魅力ですね。
通り回しやすいサイズのボディに大容量のラゲッジルーム、洗練されたエクステリアデザインが人気の秘密でしょう。
ジャガー・Eペイス
出典元:https://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/e-pace/index.html
独特のフロントグリルが目を引くジャガー初、そして最小となるコンパクトSUVのEペイス。
スポーツカー譲りの精悍な印象を与えるデザインですが、そのコンパクトさから「ベビージャガー」との愛称もあります。
レクサス・UX
出典元:https://lexus.jp/models/ux/
2018年のジュネーブ・モーターショーで初披露されたレクサスのコンパクトSUV、UX。
コンパクトSUVが世界的に人気を集めている中、真打のように颯爽と登場しましたね。
レクサスならではの走りの快適さはもちろんのこと、女性ドライバーを意識して運転をしやすさにも配慮されているとのこと。
2018年の冬頃に発売されると予想されています。
ここで、ボルボXC40とそれぞれのライバル社のボディサイズ、価格、燃費を一覧化して比較してみましょう。
ボディサイズ
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | |
ボルボ・XC40 | 4,425 | 1,815 | 1,660 |
メルセデスベンツ・GLAクラス | 4,430 | 1,805 | 1,510 |
BMW・X1 | 4,455 | 1,820 | 1,610 |
アウディ・Q3 | 4,400 | 1,830 | 1,595 |
ジャガー・Eペイス | 4,410 | 1,900 | 1,650 |
レクサス・UX | 4,495 | 1,840 | 1,520 |
価格・燃費
燃費(km/ℓ) | 価格 | |
ボルボ・XC40 | 12.4 | ¥3,890,000~ |
メルセデスベンツ・GLAクラス | 12.3~16.0 | ¥4,060,000~ |
BMW・X1 | 14.3~19.6 | ¥4,170,000~ |
アウディ・Q3 | 15.0~17.4 | ¥3,690,000~ |
ジャガー・Eペイス | 未公開 | ¥ 4,510,000~ |
レクサス・UX | 未公開 | 未定 |
ディーゼルモデルやPHEVの設定は?
出典元:http://vc-japan.jp/catalog_pdf/XC40_SPEC_MY19.pdf
本国で設定されるD3、D4の日本導入は
ディーゼルモデルであるD3、D4に関してはまだ日本での導入はアナウンスされていません。
しかし日本は今ディーゼルモデルが注目されていることもあり、本国での売れ行き次第では日本への導入の可能性もあると思います。
今後発売予定のPHEV
これからの新型車のラインナップではマストになるだろうと思われるPHEV。
高額化してしまう傾向はありますが、環境性を考えると時代はPHEVに優勢となってくるでしょう。
現在全車電動課戦略を展開するボルボは、全モデルにPHEVやEV、マイルドハイブリッドをラインナップすると発表しています。
このことを鑑みると、時期は分かりませんが近い将来日本にも導入されることは間違いないでしょう。
熾烈なコンパクトSUV市場において北欧ならではのデザイン、そして安全性能の高さを武器に登場したボルボ・XC40。
今後のラインナップの追加の行方など、これからの動きからも目が離せないモデルとなりそうです。