続いてインテリアですが、ドアスイッチパネルが黒の木目調になっており質感が大幅に向上しています。
センターコンソールインパネはヘアライン調に仕上がっていて、ニーパッドで挟むような形状。
その上部にはLCと同意匠のアナログ時計が配置されています。
このアナログ時計は立体的な目盛が配置されていて、視認性が高いと非常に評判の高いものとなっています。
スポーツシートは「表皮一体発泡工法」によってより快適な座り心地を追求しながら、走行時になると絶妙なフィット感を生み出し、車との一体感を味わえます。
このことで非常に安定しかつダイナミックなドライビングを楽しむことができます。
パワートレーンの改良と空力性能の向上
新型レクサスRCの走行性能は、レクサスクーペの最高グレードであるLCの「運転する楽しさ」を追求したワンランク上の仕様となっています。
パワートレーンにもテコを入れ、徹底した走行テストのデータに基づくチューニングを施行。
サスペンションもショックアブソーバーに改良を加え、リアバンパーには左右にエアダクトが設けられています。
これによりエア溜まりを解消すると共にリアフェンダーの気圧を下げる効果があり、空力性能が飛躍的に向上する効果があるので走行時の安定性が更に増します。
ボディーカラーに新色を追加
ボディーカラーは今回のマイナーチェンジで新色が2色追加になっています。
出典元:http://forzastyle.com/articles/-/54524
こちらは「F PORT」専用色になる「ネープルスイエローコントラストレイヤリング」です。
この色はレクサスLCのイメージカラーとして有名ですが、この色をRCにも採用したことで今回の新型レクサス・RCは「LCの走りを追求」したマイナーチェンジだということが暗に伝わってきます。
カラー自体もスポーツクーペのスポーティーな印象があり、存在感を醸し出す配色で「F SPORT」にピッタリといえます。
出典元:http://www.namaxchang.com/article/461397373.html
続いてこちらは「スパークリングメテオメタリック」です。
これはレクサスのSUVタイプであるレクサスNXで採用されている色です。
この色もハッキリしていて、スポーティーさが際立つ色ですね。
この2色を含め全11色のラインナップで、旧型より1色多いカラー展開となっています。
新型レクサス・RCのエンジンラインナップは?
出典元:https://lexus.jp/models/rc/features/body_and_chassis/
今回の新型レクサス・RCも、旧型と同じく3種類のエンジンをラインナップしています。
2.0リッターターボのRC300(旧RC200t)
種類:直列4気筒 インタークーラー付きターボ
総排気量;1,998cc
最高出力[NET]:245ps(180kW)/5800rpm
最大トルク[NET]:35.7kg・m(350N・m)/1650~4400rpm
インタークーラー付きターボ搭載ですので、2.0Lエンジンでも最高出力が245psと加速力があります。
ハイブリットモデルのRC300h
種類:直列4気筒
総排気量;2,493cc
最高出力[NET]:178ps(131kW)/6,000rpm
最大トルク[NET]:22.5kg・m(221N・m)/4,200~4,800rpm
最大出力・最大トルク共にターボ車であるRC300と比較して数値は落ちますが、安定した走りが期待できそうです。
3.5リッターV6のRC350
種類:V型6気筒
総排気量;3,456cc
最高出力[NET]:318ps(234kW)/6600rpm
最大トルク[NET]:38.7kg・m(380N・m)/4800rpm
最高出力も最大トルクも3つのエンジンの中で一番高く、さすが3.5Lという印象です。
数字上は3モデル全て旧型と同じですが、RC300はアクセル操作に対するレスポンスの改良を行っており、よりタイムラグの少ない加速調整が可能となっています。
新型レクサス・RCのグレード別の装備内容の違いは?
出典元:https://response.jp/article/img/2018/09/19/314143/1339091.html
今回発売になった新レクサス・RCには「versionL」と「F SPORT」の2種類のグレードがあります。
それぞれの標準装備を紹介いたします。
versionL
・VDIM
・三眼フルLEDヘッドランプ
・オプティトロンメーター
・4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
・本革ステアリング (パドルシフト付) &本革シフトノブ
・セミアニリン本革シート
これらが標準装備となっています。
マルチインフォメーションディスプレイは、ステアリングに装備されているスイッチを用いて表示する項目を変更することができます。
「外気温」「瞬間燃費」など基本的な情報から、「ドライブモードセレクト」まで様々な情報を確認したり選択したりすることが可能となっています。
全体的には、本革のステアリングやシートなど「より優雅なドライビング」を楽しむ為の仕様となっている印象です。
F SPORT
・F SPORT専用スピンドルグリル
・F SPORT専用ウインドゥモール ・ギア比可変ステアリング[VGRS]
・F SPORT専用8インチTFT液晶式メーター
・F SPORT専用ディンプル本革ステアリング
・F SPORT”専用本革スポーツシート
これらが標準装備となっています。
「F SPORT」専用としている装備が非常に多いことが分かります。
その専用装備に注目すると特にギア比可変ステアリングやスポーツシートなど、よりスポーティーな走りを追及する為の装備が多いのが特徴的です。
このように標準装備の違いでそのグレードの特徴が顕著に現れる為、ドライバーの好みによってグレードを選びやすくなっています。
新型レクサス・RCとライバルのDセグメント輸入車クーペと価格・燃費を徹底比較!
出典元:https://response.jp/article/2018/10/31/315645.html?from=tprt
新型レクサス・RCのライバルとなる輸入車クーペといえば、
・メルセデスベンツ・C180クーペスポーツ
・BMW・420iクーペ /430iクーペ/440iクーペ
・アウディ・A5クーペ 2.0TFSIクワトロ スポーツ
この3台が妥当でしょうか。
どれもスポーツクーペとして人気の高い車種ですが、新型レクサス・RCとこの3台を比較して価格や燃費にどれぐらい違いがあるのでしょうか。
分かりやすく表にしてみたのでご覧ください。
価格・燃費
|
新型レクサス・RC |
BMW |
アウディ・A5クーペ 2.0TFSIクワトロ スポーツ
|
メルセデスベンツ C180クーペスポーツ
|
|
RC300 |
RC300h |
RC350 |
420iクーペ |
430iクーペ |
440iクーペ |
価格 |
¥5,560,000 |
¥6,000,000 |
¥6,360,000 |
¥5,930,000 |
¥7,190,000 |
¥8,550,000 |
¥6,860,000 |
¥5,640,000 |
燃費 |
12.2km/L |
23.2km/L |
10.2km/L |
16.0km/L |
15.4km/L |
13.5km/L |
16.5km/h |
14.9km/L |
価格は「新型レクサスRC300」が一番安く、「BMW440iクーペ」が一番高くなっています。
メルセデスベンツ C180クーペスポーツが新型レクサスRC300と100,000円程度の差です。
新レクサス・RCは一番グレードの高いRC350でも、BMWクーペの中でグレードの低い420iクーペと400,000円ほどの価格差に収まっています。
一方燃費の方ですが、新型RC300hが最も良く、同じく新型レクサスRC300が最も良くないという結果になりました。
レクサスRC300hはハイブリット車なので、比較対象車と比べてもずば抜けて燃費が良いです。
2番目に燃費が良いのは「BMW420iクーペ」「430iクーペ」「アウディ・A5クーペ 2.0TFSIクワトロスポーツ」「メルセデスベンツ C180クーペスポーツ」で15~16km/L前後。
「新型レクサスRC300」「RC350」「BMW440iクーペ」の3車種はほぼ同程度の10~13km/Lです。
総じて新型レクサス・RCは、ライバルとなる輸入車クーペと比べて価格は抑え目、燃費は若干落ちるもののRC300hはハイブリット車なので群を抜いて良いです。
特に価格面においては、車体価格だけではなく交換部品代なども考えると、輸入車より国産車である新型レクサス・RCの方がコストパフォーマンスが優れているといえるでしょう。
関連記事:黄色のドイツ車御三家の中でも知的なイメージのアウディ・A4セダン/アバント!Cクラス・3シリーズなど競合モデルとサイズ・燃費・価格を徹底比較!
最後に
今回の新型レクサス・RCは、マイナーチェンジとはいえ大幅に変更になった点が多く、非常に魅力的に感じた方も多いのではないでしょうか。
特にエクステリアのイメージがガラっと変わったのが印象的です。
走行性能や空力性能も向上しており、新型レクサス・RCはよりスポーティーなドライビング、より快適な空間を私達に提供してくれることは間違いないでしょう。
インテリアの質感も非常に高くなっていますし、今までレクサス・RCに乗っていた方はもちろん、別の車に乗っていた方も乗り換えを検討する価値はありそうです。
レクサス・RCのモデルチェンジを待っていた方は、まずはお近くのディーラーで試乗してみてはいかがでしょうか。