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【国沢光宏の言いたい放題】なぜ進まない!?高齢者免許返納問題を国沢光宏が斬る【第13回】

2017.12.13
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毎週水曜日更新!「国沢光宏の言いたい放題」

この動画は、自動車評論家の国沢光宏先生が、クルマにあまり詳しくない初心者に向けて、「分かりやすく」「言いたい放題」解説する動画です。

高齢者の自動車事故をどう防ぐ?私たちはどう考えるべき?

連日ニュースでは、高齢者ドライバーによる悲惨な死亡事故が取り上げられ、社会問題となっています。

こうした悲劇を防ぐため、政府や自治体もその対策として免許の自主返納を促していますが、地方では特に自動車がお年寄りの脚であるため、なかなか思うようには進んでおりません。

今回の「国沢光宏の言いたい放題」では、高齢者の運転問題を取り上げ、この問題にどう立ち向かえばよいのか議論をしていきます。

悲惨な高齢者の自動車事故をなくすには?

牧野:今回は前回と少し雰囲気をガラリと変えまして、一時期話題になりました高齢者の免許返納の問題、高齢者の運転について国沢先生に色々とお話を伺っていきたいと思います。

国沢:そもそもなんで高齢者は運転をしちゃいけないんですか?

牧野:これは僕の体験談もあるのですが、僕は田舎の出身で車社会なんです。高齢者の方にとって車は自分の足で、都会と違って田舎では免許がなくなってしまったら家からどこにも出られなくなってしまう。僕は高齢者は車に乗っちゃいけないということは全然思っていなくて、むしろ逆に必要なものだと思います。とはいえ、自分たちの命の危険もある。明日、突然車が歩道に飛び出してくることを想像したら、やっぱり怖いですよね。ここが本当にジレンマで、どうしたらいいのか分からなくなりますよね。

国沢:緒方さんはどう思いますか?

緒方:ニュースで見ていても、人に突っ込む事故が多すぎて。この点はどれだけ高齢者であっても関係なくて、運転する人の意思もあるとは思っています。最近よく耳にするのは運転前に風邪薬を飲んで眠くなるというのもあります。やっぱり大事なのは一人ひとりの判断というか、気をつけなきゃいけないという意思だと思うんです。

高齢ドライバーの事故に対する国沢光宏の提言

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高齢ドライバーの事故に対する国沢光宏の提言

国沢:話を聞いていると、二人とも流されている。二人とも若いんだからもっと積極的になんとかしようと思わなきゃいけない。例えば、高齢になると判断力が鈍ってくるからブレーキのタイミングが遅くなります。もっと進んで認知症になると赤信号が見えなくなったり、ブレーキとアクセルの踏み間違えで突っ込んだりしますね。それに対して今言っているのは危ないとかやめろとかそういう話しかしてないけど、もう少し明日を考えましょう。人間って誰しも体の衰えがあって歳を取ったら危ない運転も増えてくるんですよ。でも決してそれを放置しておいていいという話ではない。目が悪い人が車の運転をするときは危ないからメガネをかけなさいと免許に記載されますよね。それと同じように歳を取って運転が危なくなってきたら『自動ブレーキがついているクルマしか運転できません』とすればいいんです。

牧野:なるほど、そういう解決方法がありますね。目からうろこでした。

国沢:今の免許に記載されている『眼鏡等』のところに『自動ブレーキを持つクルマ』や『赤信号の自動検知システムを持つクルマ』など、そういう条件を設ければいい。歳によってだんだん危険性が出てきたら車の運転する条件を設ければいいんです。それから認知症や酔っぱらっている人に対しては暗証番号を入れないとエンジンがかからないようにする。例えば、日付を入れないというシステムを入れたら認知症の人は絶対にエンジンをかけられない。

牧野:確かにそういうの判断能力を問うシステムがあれば安全ですね。

国沢:低血糖で気を失う人であれば、運転手が気を失っても大丈夫なように緊急時に止まれる装置が付いているクルマじゃないといけませんよという条件を設ければいいんです。一律に高齢者の免許をはく奪するということではなく、「とりあえず運転はできます。その代わり条件が付きます」など、事故が起きないよう工夫をすればいいんです。

牧野:制度の整備という意味であれば、今年の3月に道路交通法の改正があって、75歳以上の免許所持者は認知症検査が義務付けられましたよね。

国沢:人間って気を付けなさいって言っても気を付けないから事故が起きるんです。これは単に認知症かどうか検査をしろって話なんです。

緒方:事故の根本的な解決にはなってないんですね。

国沢:なんのためにやっているかというと、警察はこういうことをやっているから事故が起きたらあなたのせいですよという責任問うためのものなんです。自分たちが積極的に「こうしたら事故が無くなりませんよ」という話ではありません。

事故を未然に防ぐメーカーの最新技術

事故を未然に防ぐメーカーの最新技術

牧野:国沢先生のHPを拝見した際、赤信号で100%停止する技術の開発がされたという話題を見て感銘を受けたのですが、あれはどういう技術なんですか。

国沢:標識は木にかかって見えないなどいろんな可能性がありますが、信号というのは必ず見えるんです。だからクルマの前にカメラを付ければ信号は必ず検知できる。信号が赤ならクルマを制御して止まることができるんです。

牧野:気になったのは、この技術の実際へのクルマの採用はまだ先の話ということらしいのですね。それはなぜでしょうか。

国沢:それは自動車メーカーが悪いのではなくて、国土交通省がやっちゃいかんと言っているからです。国土交通省は道路や信号からビーコンを出してクルマにキャッチさせて、そのクルマのブレーキが止まるようなシステムを作っているんです。でもそれはお金がかかる。お金がかかると国土交通省は色んな利権があるからおいしいわけですよ。それをクルマが勝手に止まちゃ困るからダメだって言ってるんです。

緒方:えぇ~……。

国沢:だけど、違う観点から言うと、クルマを外からもらった情報で制御しようとすると、例えばウィルスなど、偽の情報をキャッチした際に危険なんです。交差点を渡ろうとするクルマに偽の情報を送って、赤信号なのに青信号と認識させたらクルマが突っ込んでくるかもしれないでしょ? だから、クルマは外の情報で制御したら絶対にダメなんです。こういう議論は皆さんももっと反応しないといけない。2人も世間の言うことを聞きすぎているんです。

牧野:反省しないといけないですね……。本日のまとめに入りましょう。技術も開発されているし、社会の意識も少しずつ変わってきていますが、やはり現実問題としてまだまだ問題は山積みだと思うんです。最後に国沢先生にお伺いしたいのですが、僕たちはこの問題に今後どう向き合えばいいのでしょうか。

国沢:皆もっと知らないといけないよね。新しい情報を知って、こうした方がいいという意見を色んな人が言うしかないです。

緒方:たくさんの声が必要ということですね。

牧野:なるほど、分かりました。ありがとうございます。それでは本日の国沢光宏の言いたい放題はここまで。また次回お会いしましょう。


文:イキクル編集部

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