スバルBRZとは「大人がヤンチャするための車」である。その魅力を徹底解剖

     
   

スバルBRZ(ビーアールゼット)は、富士重工業(スバル)がトヨタ自動車と共同開発した、走り屋にはおなじみのスポーツカーだ。

この度、富士重工業は、SUBARU BRZに一部改良を施し、2015年4月16日に発売された。
では一体何が変わったのだろうか。今回は、スバルBRZの魅力を探っていく。

スバル・BRZの「居住空間」「ボディ」「カラーリング」

今回の改良では、電動パワーステアリングの特性変更車体の一部剛性向上を行い、ステアリングフィールと、乗心地の質感が向上した。

さらに、ステアリングホイールスポークやシフトパネルなどにサテンシルバーの加飾を施し、内装質感を高めると共に、ボディカラーには、ラピスブルー・パールピュアレッドの2色を新採用。合計7色のラインナップから選べるようになった。

新型スバルBRZは走りの快適性とともに、室内空間の愉しさもより一層向上された機体といえるだろう。

乗り心地の改良


Photo By スバル公式サイト

BRZは全高1320mmと、今日の乗用車としてはきわめて低いフォルムを持っている。そればかりでなく、フロアも限界まで低く設計されており、着座位置は相当に低いのが特徴だ。

乗り込むときは、もはや地べたに座るような感覚で、いかにもスポーツカーライクなパッケージングであることを意識させられる。

しかし乗り込んでみると、視界の取り方は乗用車そのもの

車高は低いがボンネット先端が限界まで下げられ、セダンのように路面を見切ることができる

また、メータークラスタ上面もボンネットフード下端より下に収められ、視界をいささかも遮らないように作られている。視界確保に格別のこだわりを持つスバルらしいレイアウトで、背の高いハッチバックモデルなどから乗り換えてもまったく違和感を覚えることはないだろう。

軽量化されたボディ


Photo By スバル公式サイト

スポーツカーとしての軽量かつ高剛性なボディと、乗員を守るための衝突安全性能を高めるために開発されたボディ構造になっている。

フロント部、キャビン周り、リヤ部、 それぞれ求められる役割に合わせた「3ゾーンマネジメント」という考え方を採用。キャビン周りの骨格を「かご」のように取り囲む環状構造を採用するとともに、高張力鋼板を多用することで、ボディ上部の軽量化を図りながらキャビンを守るための強度を両立した。

フロント部は、操舵初期の応答性を高めるための剛性設計を行ってある。一方、リヤ部は剛性を高めることでフロント部からの入力を即座にリヤへと伝達することができる。これによって、ステアリングの動きに対して瞬時に、かつズレなくクルマが反応するスポーツ性能を実現している。

カラーラインナップの追加


Photo By スバル公式サイト

ボディカラーは、クリスタルホワイト・パール、アイスシルバー・メタリック、ダークグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、WRブルー・パールに加え、ラピスブルー・パールピュアレッドの2色が新採用された。

ピュアレッドはこれまでのカラーラインナップにはなかったカラーリングだ。ラピスブルー・パールは、従来からあるWRブルー・パールに比べ深い群青色になっており、梅雨の季節の多い日本においても人目を引くことだろう。

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