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軽オープンカーの愉しさを知ろう!ホンダ・S660とダイハツ・コペンを乗り比べてみた

2017.08.21
S660 コペン

人とクルマの一体感を求めて開発されたホンダ・S660とダイハツ・コペン。両者ともに、今を代表するコンパクトオープンカーといえるでしょう。しかし、同じ軽オープンカーといえど、デザインの差だけでなく、MRであるS660とFFであるコペンでは味付けが異なります。今回は、両者を様々な観点から比較し、それぞれのクルマの良さを考えていきます。

比較の観点として、以下の5項目に注目します。

①コンセプト
②デザイン
③走行性能
④インテリア・乗り心地・収納力
⑤価格

これらを考慮して、お互いにどのような違いがあるか見ていきましょう!

①コンセプトの比較

「心揺さぶる走りがある」と題打たれたS660ですが、かつてのホンダ・ビートと同じく、軽自動車でありながらミッドシップエンジンリア駆動というスーパーカーの駆動方式を取り入れています。新型NSXにも似たエクステリアから、その影響も受けつつコンパクトに仕上げたクルマであるという印象です。

一方でコペンは、2002年に発売されて以降、長く親しまれてきたクルマです。先代の曲線的なデザインは男女問わず人気であり、モデルチェンジを経た現在も、三種あるエクステリアのうちの一つに引き継がれています。S660ほどスポーツ性能に大きく傾倒せず、バリエーション豊かなデザインも含めて“クルマ”自体を楽しむことを目的としたクルマであるように感じられます。

②デザインの比較

S660はやはり、MRならではの低重心なボディデザインが魅力的で、全高が1180mmと、コペンと比べても100mmほど低くなっています。また、細長く切れ上がったヘッドライト、流線的なサイド、足元を引き締めるアルミホイール、と全体的にシャープにまとめたデザインが特徴的です。これは先述したように、新型NSXを彷彿とさせるデザインであり、この見た目からも走行性能の高さをうかがわせる作りです。しかしながら、NSXほど奇抜ではなく、落ち着きも兼ね備えたデザインにまとめられており、気兼ねなく乗れるというのもS660の良さではないでしょうか。

対するコペンは、3種のエクステリアを選択できるという面白さがあります。特徴的な丸型ランプを受け継いだ「Cero」、スポーツカーとしての躍動感や流麗さにこだわった「Robe」、タフ&アグレッシブを目指した新しいデザインの「XPLAY」という、個性の際立つ3つのスタイルから、自分に合ったものを選択できます。また、RobeとCeroは組み合わせることも可能で(フロントはRobe、リアはCeroのように)、非常に豊かなエクステリアの楽しみ方ができるのが現行コペンの魅力です。

両者ともにオープンカーですが、その利便性という観点から比較してみましょう。

コペンはルーフロックを解除し、開閉スイッチを押し続けることで、約20秒で電動にてルーフをオープンにすることができます。車内にいながら簡単にオープンクローズが可能な点は便利だといえます。

S660はミッドシップエンジンであるため、電動でリアのトランクスペースにルーフを仕舞うことはできません。そのため、手動で取り外し、フロントに収納する必要があります。多少手間はかかるものの、ルーフ自体は小さくて重量もそこまで重くないので、一人でもストレスなく着脱が可能です。

③走行性能の比較

エンジンの性能はどちらも660ccターボの64馬力であり、トルクでは若干S660が勝りますが、この2台の差はそれよりも、MRかFFかという点に大きく左右されてくるでしょう。S660はMRであり、低重心、低慣性により高い旋回性能を実現している一方で、FFであるコペンは、誰でも安全に走行を楽しめるという利点があります。また、コペンは5速MT車のオプションとしてLSDを装着することが可能であり、コーナリングからのスムーズな立ち上がりを実現することができます。

全体的な走行性能としては、やはりS660の方が性能はスポーツ走行向けに高くなっています。軽自動車として初となる1~5速クロスレシオの6速ミッションにより、加速性能と高速順行性能を両立。走りが好きな方も納得の走行能力を実現しています。他にも、四輪独立懸架サスペンションと大型ブレーキディスクに加え、横浜タイヤのハイグリップタイヤであるYOKOHAMA ADVAN NEOVA AD08Rを履くことでコーナリングの限界を高めています。

対するコペンの走行能力を見てみると、四輪独立懸架ではないものの、スポーツグレードの「Sグレード」では性能の高さで有名なビルシュタイン製のショックアブソーバーを採用しています。また、オプションでBBS製の鍛造ホイールを選ぶことが可能であり、ドレスアップの幅が広がります。

ちなみに両者ともにマニュアル仕様とCVT仕様がありますが、CVT仕様ではパドルシフトによる変速も可能であるため、「MTはちょっと……」という方でも走りを楽しむことができます。

また、燃費に関しては、S660のMT仕様が21.2km/L、CVT仕様が24.2km/Lであるのに対し、コペンはMT仕様が22.2km/L、CVT仕様が25.2km/Lと、コペンの方が若干勝ります。

④インテリア・乗り心地・収納の比較

S660のインテリアは、メーター周りからセンターコンソールまで、ドライバーを包み込むようなデザインで、コックピットのような印象を受け非常にスポーティです。

ただし、S660には、大きな欠点があります。それは軽自動車という小さい車格でのMRなので、非常に収納力は低いことです。フロントに小さな収納ケースがありますが、ルーフを格納してしまうと、殆どそこに荷物は入りません。

その点についてコペンはFFである強みを活かし、S660に比べるとゆったりとした車内空間になっています。またコペンはRECARO製のスポーツシートを装備している点も魅力です。収納スペースに関しても、コペンはリアのトランクに9インチのゴルフバックを収容できるほか、ルーフを格納した状態でも多少の荷物は積むことができます。

⑤価格の比較

価格はグレードによって多少差はありますが、S660はおよそ220万円、コペンはおよそ190万円になります。やはりスポーツ走行のために高性能な部品を多用しているS660の方が、多少値段は高くなっているようです。また、両者ともにエコカー減税の対象となっています。

S660とコペン、自分の運転スタイルに合うのはどっち?

ここまで、S660とコペンを比較してきましたが、同じコンパクトオープンカーという楽しみを共有しつつも、その味付けは結構異なることが分かると思います。

S660は収納力という観点では普段使いの利便性は低いですが、そのスポーツ走行性能は非常に高く、またここまで手ごろな値段でMRのクルマを楽しむことができる新車も珍しいでしょう。コペンはS660に比べるとスポーツ性能は低いですが、使い方はお買い物からドライブまで、そしてデザインは豊富でカスタムの自由度が高いことからも、幅広い楽しみ方が可能であり、自分の好みに合わせて乗ることができるというのが魅力です。

自分の運転スタイルに合うのはどちらか、両方試乗して比較してみるのも面白いのではないでしょうか。

 

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文:イキクル編集部



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