【国沢光宏の言いたい放題】国産車って同じようなクルマばかり?なぜこんなに車種が多いの?【第6回】

【国沢光宏の言いたい放題】国産車って同じようなクルマばかり?なぜこんなに車種が多いの?【第6回】
     
   

トヨタの車種が多い理由は?

牧野:今回のテーマはクルマそのものと言いますか、ここで緒方さんに質問なのですが、今トヨタからラインナップされているクルマの数はどのくらいかご存知ですか?

緒方:クルマの数ですか? なんとなくですが、30くらいでしょうか?

牧野:30でも結構多くないですか?

緒方:え、そうですか? なんとなくで答えたのですが……。

牧野:正解は53です。

緒方:もっとあるじゃないですか! 

牧野:トヨタは大きな企業というのはありますけどね。ミニバンだけでも11車種あります。

緒方:そんなに!? すごく多いですね。

牧野:今回は、なぜこんなに車種があるのかということをお伺いしたいと思って、本日のテーマです。

国沢:ふむ、ルージュあるじゃないですか。あれって何種類くらいありますか?

緒方:えっ、何種類か分からないくらいありますね。

国沢:色はどうですか? 色んなメーカーで同じような色ありますよね? なぜそれを選ぶんですか?

緒方:やっぱり自分の唇の発色が良くなるので、定番を選びますね。ブランドだと自分の唇の質にあったものを探しますが……。後は、女の子が大好きなのは匂いですね。ちょっとつけるだけで匂いがするっていうのは売れます。

国沢:牧野君はカップ麺食べますよね? カップ麺は同じようなものが並んでますよね。僕なんか迷うんですが、どうやって選びますか?

牧野:え、やっぱりカップヌードルのあのパッケージが安心するから買おうかなとかですかね。

国沢:例えば、カップ麺の売り場に行って3種類くらいしか種類がなかったらどうですか?

牧野:あれ? 少ないなとは思います。

国沢:緒方さんもルージュが売り場に3種類くらいしかなかったらどう思いますか?

緒方:どうして3種類なのか、少ないなと思いますね。

国沢:でしょ? クルマもまったく同じなんです。トヨタって、トヨタの中でもトヨタ店とかトヨペット店とかネッツなど、ディーラーが分かれているんです。それぞれのお店で同じ車種は売れないじゃないですか。例えばアルファードってミニバンだったらアルファードで売ったり、他ではヴェルファイアで名前で売ったり。ノアなら他ではヴォクシー。そういうように、53車種のうち、半分くらいはそういう名前が違うだけのクルマがあります。

牧野:なるほど、いわゆる姉妹車って言われているクルマですね。

国沢:さらに、同じ形でも上下に大きさが違うんです。

牧野:上下にですか?

国沢:まず、横で兄弟姉妹車がある。それからクルマの大きさが違う。1300CCのヴィッツみたいなクルマがあって、その上はカローラ。さらにはもう一つ上のマークX、カムリ、クラウンと大きさが違う。だからまず大きさが違って、横幅があって、さらに今言ったのはセダンだけど、セダンの他にミニバンがあるし、SUVがあるし……というふうに分けていくと別にいっぱいあるけど、皆違うんです。

牧野:それではトヨタが53車種もあるのは言ってしまえば、トヨタのブランド力によるところもあるのでしょうか?

国沢:上下の大きさの違いで5~6段階。それからSUVやミニバン、セダン、ハッチバックという横の違いもある。それだけで5×4で20。さらにそこに兄弟車があれば40じゃないですか。

緒方:あ~なるほど! 数がありますね。

次ページ 各メーカーはどうやってユーザーにクルマを売っているのか

評価レビューカテゴリの最新記事