水素で動かすクルマ、「FCV」ってどんなクルマ?

水素で動かすクルマ、「FCV」ってどんなクルマ?
     
   

FCV普及の鍵を握る水素ステーション

http://www.noe.jxtg-group.co.jp/company/rd/h_station/fcv.html

現在主流のEVやHVに比べてもメリットが見いだせるFCVですが、当然デメリットも多数あります。まず言われているのが高い車両価格です。日本で発売されるトヨタ・MIRAIやホンダ・クラリティ フューエルセルの車両本体価格は700万円台と一般的な5ドアセダンとしては非常に高価。補助金も出ているので実際は500万円台で購入可能なのですが、それでも高価な車というのは変わりありません。

そして、FCVの普及を阻む最大のデメリットとして考えられているのが、水素ステーションです。そもそも水素は腐食しやすく、爆発しやすいという非常に扱いにくい物質です。そのため、水素ステーションの建設には通常ガソリンスタンドに比べて5倍近くコストが掛かると言われていました。このインフラ整備についての課題はかつてEVでも取り沙汰されていましたが、2017年現在で日本に存在している電気スタンドの数は20,000ヵ所以上! 電気スタンドは一般家庭であってもわずか10万円前後と安価に取り付け可能なため、急速に普及が進んでいます。こうしたインフラ整備という点での差が大きくあるため、FCVの普及はEVに比べて進まないと言われる原因にもなっています。

こうした状況に一石を投じるのが、平成29年12月12日に設立が発表された新会社。この新会社は水素ステーションの普及を加速させるのが最大のミッションなのです。こうした新会社の後押しで水素ステーションが増えていけば、FCVの普及も加速することになるでしょう。

現在に発売されているFCVを紹介!

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