レクサス・NXがマイナーチェンジ!レクサス最新の装備、シルエットはどう変わる!?

レクサス・NXがマイナーチェンジ!レクサス最新の装備、シルエットはどう変わる!?
     
   

レクサスが2017年4月19の上海モーターショーにて、人気の小型SUV、NXのマイナーチェンジモデルを世界初公開しました。日本での発売は2017年秋ごろを予定しており、発売から3年と数か月というマイナーチェンジの早さで世間を騒がせています。今回はレクサスNXの現行モデルの特徴やパフォーマンスを振り返り、新型NXがマイナーチェンジでどのように変貌を遂げるかを解説していきたいと思います。

レクサスの間口を広げた車、NX

現行型NX(AGZ10/15・AYZ10/15型)

photo by Kirakiraouji(CC 表示-継承 4.0)

レクサス・NXは、2014年7月にレクサス初のコンパクトクロスオーバーSUVとして発表され、販売を開始しました。ISからのスピンドルグリルのデザインを踏襲しつつ、現在では定着したL字型三眼フルLEDヘッドランプを初めて採用した車でした。金属から削り出したようなボディデザインや先進的なコクピットのような内装は、これまでのレクサスの保守的なイメージを刷新。より革新的なイメージを推し進めるに至りました。

プラットフォームはハリアーやRAV4と共通の新MCプラットフォームを採用。ボディサイズは全長4,630mm、全幅1,845mm、全高1,645mmと取り回しのしやすいコンパクトなサイズでありながら、SUVゆえの広いラゲッジスペースや余裕のある後席など、プレミアムSUVのはしりとしてのRXの遺伝子を受け継いだ設計がなされました。

さらに、4つのカメラをつなぎ合わせて上方から車を確認できるパノラミックビューモニターやおくだけ充電、当時はまだ高価だった安全装置を安価な価格設定で提供。車両本体価格はそれまで存在したCT、ISの中間に位置する420万円というコストパフォーマンスの良さがユーザーに受け入れられて、一世を風靡します。とりわけそれまでレクサスと疎遠だった車好きの国産ユーザー層やファミリー層の支持を得て、一時は半年以上の納期となるほどの人気を博しました。

現在までNXはRXやISとともにレクサスの基幹車種として、好調なセールスを維持していましたが、いよいよ今年秋に満を持してマイナーチェンジされることとなります。

期待のNX、最新装備や内外装はどう変わる!?

国産プレミアムブランドとして新型車には常に最新の装備を設定してきたレクサスですが、NXにおいてはどのような変更点があるのでしょうか。実際に細かく見ていきましょう。

さらに進化した内外装

2017年4月の上海モーターショーで発表された新型NXの画像によると、その内外装もかなり新しいデザインとなっています。ヘッドランプはより小型の立体三眼フルLEDヘッドランプユニットに変更され、よりシャープなデザインへと進化しました。現行RXと同様シーケンシャルターンシグナルランプが追加された他、スピンドルグリルもLXやRXと共通性のあるレイヤーデザインとなり、レクサスのSUVとしてのアイデンティティをより強固なものとしました。また、F SPORTはバンパー下部にエアインテーク風のデザインが追加され、よりスポーティさを強調するようなデザインとなっています。

内装においては全体的に質感が向上し、より上質な質感を追及しています。ヘッドアップディスプレイはRX同様メーターフードと一体化したデザインとなっています。ナビを操作するリモートタッチも、画像を見る限りではおそらくLC同様の改良が加えられているようです。ナビゲーションディスプレイは10.3インチワイドディスプレイとなり、ISと同様二画面分割が可能となり、それまでの7インチだったディスプレイに比べてかなり見やすくなりました。

納得の最新装備

photo by トヨタ自動車株式会社

走りの面においてはサスペンションのチューニングやアブソーバーの変更や新型AVSの採用で、乗り心地と安定性が大幅に向上。

さらに両手がふさがっている状態でもバックドアの開閉が可能なキックオープン機能付きパワーバックドアを採用し、機能を充実させています。

肝心の安全装備についても、Lexus Safety System⁺を標準設定しています。Lexus Safety System⁺は歩行者検知機能付衝突回避支援タイプPCS、車線逸脱事故の予防に貢献するLDA、ハイビーム照射時の先行車のテールランプや対向車のヘッドランプをカメラで検知し対向車の幻惑を防いでくれるAHS、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節し一定の速度を保ちながら追従走行をしてくれるレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)をパッケージングすることで、多面的な安全運転支援を可能にしています。

魅力的な車ばかり!ライバル車たち

激化するコンパクトSUVのジャンル。他のメーカーのSUVはいったいどのような動向になっているのでしょうか。それをこちらで見ていきましょう。

Audi・Q3

photo by アウディジャパン

全長4,400mm、全幅1,830mm、全高1,595mmとNXに比べ少し小ぶりなAudiのSUVとなっています。フォルクスワーゲンのティグアンとは姉妹車の関係で、スペインの工場で生産されています。エンジンも1.4Lターボと2Lターボの二種類があり、燃費もJC08モードで、1.4Lターボで17.4kn/ℓ、2Lターボで15.0km/ℓと、かなり良い数字となっています。そして何よりAudiといえばその四駆システムのクアトロですよね。クアトロでしっかりと路面をホールドしてくれる安心感がありながらこの燃費性能は驚きです。

  レクサス・NX300h アウディ・Q3 1.4 TFSI sport
全長×全幅×全高(mm) 4,630×1,845×1,645 4,400×1,830×1,595
重量(kg) 1,760 1,470
ホイールベース(mm) 2,660 2,605
エンジン最大出力 112kW(152PS)/5,700rpm 110kW(150)PS /5,000-6,000rpm
JC08モード燃費 21.0km/L 17.4km/L
本体価格 492万円~ 369万円

BMW・X3

photo by BMW JAPAN

こちらもモデルチェンジの噂があるX3。ボディサイズは全長4,655mm、全幅1,900mm、全高1,675mmとNXに比べて少し大きめです。なおかつX3には2Lディーゼルターボの設定があるというのも魅力的です。NXやQ3と違い、FRベースの四駆システムというのも魅力的な点ですね。駆け抜ける歓びをスローガンに掲げるBMWだけあって、足回りはかなり固めでしっかりとしています。運転感覚もどっしりとしており、シティユースでは少々使いづらいかもしれません。同乗者にはシートも固めに感じますが、運転していて一番楽しいSUVといってもよいかもしれません。

  レクサス・NX BMW・X3 20i
全長×全幅×全高(mm) 4,630×1,845×1,645 4,665×1,880×1,675
重量(kg) 1,760 1,850
ホイールベース(mm) 2,660 2,810
エンジン最大出力 112kW(152PS)/5,700rpm 135kW(184)PS / 5,000rpm
JC08モード燃費 21.0km/L 13.4km/L
本体価格 492万円~ 624万円~

Mercedes Benz・ GLC

photo by メルセデス・ベンツ

こちらも御三家からです。こちらもFRベースで2Lターボと2.2Lディーゼルがあります。ほかにも様々なエンジンがあるのがメルセデスの面白いところですが、大方は皆様この二つのエンジンに絞られるのではないでしょうか。全長4,660mm、全幅1,890mm、全高1,645mmとなっています。乗り味や内装はさすがメルセデスといったところですが、車両本体価格が597万円からと少しお高い点が他車種と比べて悩ましいところですね。

  レクサス・NX メルセデス・ベンツ・GLC
全長×全幅×全高(mm) 4,630×1,845×1,645 4,670×1,890×1,645
重量(kg) 1,760 1,770
ホイールベース(mm) 2,660 2,875
エンジン最大出力 112kW(152PS)/5,700rpm 135kW(184PS) / 5,500rpm
JC08モード燃費 21.0km/L 13.5km/L
本体価格 492万円~ 597万円~

レクサスの最新装備に期待!

2017年秋にマイナーチェンジをし、レクサスで最新の車種となるNXですが、走りの向上や質感の上昇するエクステリアやインテリア、また標準化する安全装置にも期待大です。細かいオプションなどもどのように変わってくるかが楽しみですね。

また、200tの名称が300に変更され、他車種も順に変更されてゆくようです。昔からBMWなどがそうでしたが、ダウンサイジングの世の中で日本のユーザーは特に、排気量の大きさや表記で売れ行きが変動することがあるそうです。これもおそらくその対策です。

デビューしてから好調な売れ行きを維持してきたNXでしたが、今回のマイナーチェンジでユーザーはどのように判断するのでしょうか。

あらゆる意味で国産車の先端を行くレクサスの新型車ですので、今後の動向も含めて要チェックです!

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