カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた「マツダの新型ロードスター」その魅力を徹底解説!

カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた「マツダの新型ロードスター」その魅力を徹底解説!
     
   
photo by 公式サイト

マツダの象徴的モデルとなったロードスター(海外名:MX-5)ですが、2シーターライトウェイトスポーツというニッチなコンセプトにも関わらず、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーなど、名だたる賞を受賞しています。

今回は、そんなマツダ・ロードスターに関する情報を、モデルの歴史を交えてご紹介します。

カー・オブ・ザ・イヤーの新型ロードスターの人気が止まらない!

既にマツダの象徴的モデルとなっている新型ロードスターですが、もはやブランド化したとも言えるロードスターの人気は、飛ぶ鳥を落とすほどの勢いがあります。

それを証明するのが、優れた自動車の証左とも言える、カー・オブ・ザ・イヤーの受賞歴でしょう。日本カー・オブ・ザ・イヤーといえば、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

新型ロードスターはその誰もが知る日本カー・オブ・ザ・イヤーの2015–2016年の受賞車なのです。

そして、受賞歴はそれだけに留まりません。同年の日本自動車殿堂カーオブザイヤーも受賞しています。また、2016年の3月には、なんと世界規模の自動車大賞ともいうべき、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに新型ロードスターが選ばれました!

ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーはいわば総合部門であり、エクステリアデザインに優れた自動車にはワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーという部門も用意されています。

この部門でも、新型ロードスターは受賞しており、言ってみれば新型ロードスターはワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを二冠受賞したとも言えるでしょう。

2シーターオープンカーのロードスターはお世辞にも実用性が高い自動車とは言えないのですが、そんなデメリットをものともせずに日本のみならず、世界各国から注目と賞賛を浴びる新型ロードスターの魅力とは、一体どんなものなのでしょうか?

初代から連綿と引き継ぐ「人馬一体」のコンセプト

2シーターライトウェイトスポーツカーのロードスターですが、その名を冠した初代モデルが登場したのは1989年でした。

バブルの好景気を引きずる当時は、まさに超高級路線時代。高級外車として誰もが知るBMWが「新宿のカローラ」などと呼ばれていたことを考えると、現代とは違い、逆に安い自動車が売れない時代ということが容易に予想できます。

当時は販売チャンネルを分けてブランド化を意識していたマツダは、販売チャンネルの一つである「ユーノス」からロードスターを販売しました。

1024px-1st_Mazda_Miata

photo by wikipedia

当時の販売価格は200万円ほどで、現代の感覚からすると値の張る価格ですが、当時は「安すぎて売れるはずがない!」という声が上がるほどだったそうです(笑)。バブルって怖いですね。

しかし、そんな予想を裏切って、ユーノス・ロードスターは爆発的ヒットを記録しました。その後のバブル崩壊も手伝ってか、所得が激減しても走りを楽しめる安価なスポーツカーを求めるユーザーが急増し、その人気には拍車がかかります。

そんな根強いファンを抱えるロードスターの現代版とも言えるのが、去年から登場した新型ロードスターというわけです。現在の新型ロードスターは四代目。

先代である三代目は大幅なビルドアップでパワーアップしつつも、その分の重量増が避けられず「性能の向上と共に、走リの楽しさがスポイルされてしまった」との声も上がりました(とはいえ、非常に素晴らしい自動車でしたが)。

そのため、新型ロードスターには、原点回帰的な要素として、重量の大幅なシェイプアップが図られました。そして、新型ロードスターには初代と同質、あるいはそれ以上の軽快な操舵感が得られたのです。

これこそ、マツダが初期のロードスター開発時から提唱している「人馬一体」というコンセプトなのです。読んで字のごとく、運転する人と、その馬となって駆けるロードスターが、一体となったかのように、自在に操ることができるというコンセプトです。

オーバーなようですが、一度でも運転したことのある人なら、そんな表現も納得できることでしょう。

洗練された走行性能と、魅力的なエクステリア

やはり、新型ロードスターの最大の魅力といえば、どの自動車にもない独自の乗り味でしょう。クイックなステアリングは実にスポーツカーらしく仕上がっており、一つ一つのコーナーリングではドライバーに楽しくてしょうがなくなるほどの走る喜びを約束してくれることでしょう。

1.5リッターのエンジンは、スペックだけ見るとスポーツカーとしては貧弱に見えますが、ロードスターの主役はあくまでドライバーであり、自動車の圧倒的スペックではないと新型ロードスター自身が教えてくれます。

歴代モデルと比較して、精悍すぎるくらいに精悍になったエクステリアは非常に魅力的で、自動車を愛する全ての人に受け入れられるカタチであると思います。

確かに、歴代モデルのファンからすると、かつての愛嬌あるスタリングが影を潜めてしまったのは悲しいことかもしれません。時代にあわせ、次世代を担う新型ロードスターらしいエクステリアに仕上がっています。

rd_design_interior_img2.ts.1505200400280800

photo by 公式サイト

ロードスターの魅了は、一言では表せないほどあります。もし、自動車好きなのに一度もロードスターに乗ったことがないのであれば、試乗でもいいので、一度はロードスターに乗ってみることをオススメします。

きっと、忘れられないような体験になると思いますよ!

【関連記事】

OEM車の魅力を語ろう~「マツダの軽自動車」編~

【大注目】10年ぶりの新型ロードスター100kgの軽量化に成功!そのこだわりを徹底解説!

これからの季節にぴったり!人気のオープンカー10車まとめ

新車情報カテゴリの最新記事