出典元:https://www.audi-mediacenter.com/en/press-releases/electrifyingly-fun-to-drive-the-audi-e-tron-10733
アウディ初の市販EV、eトロン(e-tron)55クワトロの特徴は?
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アウディQ5とQ7の中間サイズのSUV
アウディ初の市販EV車となるeトロン 55クワトロは、アウディの最上級クラスのクロスオーバーSUV「Q7」とそれに次ぐクラスの「Q5」の中間のボディサイズです。
eトロン 55クワトロのボディサイズとこの2モデルのボディサイズを比較してみましょう。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | |
eトロン 55クワトロ | 4,900 | 1,930 | 1,666 |
Q7 | 5,070 | 1,970 | 1,735 |
Q5 | 4,680 | 1,900 | 1,665 |
まさに中間サイズですね。国産SUVでいえばマツダ・CX-8などと同等のサイズ感です。
前後にモーターを搭載、回生システムを搭載した初の市販EV
今回のeトロン 55クワトロは前後に1つずつ、計2つのモーターを使用したデュアルモーター式になります。出力はフロントモーターが125kW、リアモーターが140kW。
このeトロン 55クワトロには新開発のブレーキシステムが搭載されており、モーターと連動してブレーキング時のエネルギーを高効率で回収して再利用する回生システムを搭載した電気油圧式ブレーキ制御システムです。
この電気油圧式ブレーキ制御システムは、このeトロン 55クワトロが市販EV車としては初の搭載となります。
最大150kWの急速充電にも対応のバッテリー搭載、航続距離は400km以上
eトロン 55クワトロに搭載されているバッテリーは高性能、小型で軽量のリチウムイオン。高級ハイブリッド車には必ず搭載されていますね。
容量は95kWhとかなりの大容量。ジャガー・I-PACEやメルセデスベンツ・EQ Cを上回るサイズです。航続距離はWLTPドライビングモードでなんと驚きの400㎞以上という数値。
長距離ドライブにも充分対応できる性能ですね。
もちろん急速充電にも対応していますが、このバッテリーは市販車としては初となる最大150kWでの急速充電が可能になっています。その結果、充電時間は約30分。たった30分で充電が完了するとは、凄いですね。
今後このeトロン 55クワトロに搭載されている充電システム・バッテリーはアウディが属しているフォルクスワーゲングループ内のモデルにも順次使用される見込みとなっているようです。
シルバーのシングルフレームグリル、カメラ式でミラーレス化
フロントマスクにはシルバーのシングルフレームグリルが採用され、Q7やQ5とは一風違った雰囲気に。 これはeトロンとして他のモデルとの差別化を図った、というところでしょう。
ドアミラーにアウディは初設定となる「バーチャルエクステリアミラー」を採用。従来のドアミラーの位置にカメラを設置し、ドアの内側に設置されたモニターに映像を映し出すというものです。
複数のカメラを搭載しているので様々な角度から映像を捉えることができ、従来のドアミラーよりも周囲の状況を確認しやすい上、空力性能も向上し航続距離の延長に貢献しているといいます。
2018年9月に発表されたレクサス新型ESが同じタイプの電子ドアミラー「デジタルアウターミラー」を量産車として世界で初搭載し大きな話題となっていましたね。 eトロン 55クアトロもそれに続いた形になりました。
今後新型車にはこうした電子ドアミラーを搭載した「ミラーレス車」が主流になっていくのではないでしょうか。
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eトロン(e-tron)55クワトロの価格と発売日は?アウディ・Q6とは異なるモデル?
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eトロン(e-tron)55クワトロの価格と発売日
eトロン 55クワトロは今年2018年9月18日にロサンゼルスで初公開したばかり。モーターショーではなく、アウディが開催したイベント「The Charge」にてお披露目されました。
このeトロン 55クワトロはまず欧州から販売されることになっています。詳細な発売日は現段階でははっきりしていませんが、2018年の終盤にはデリバリー開始だといわれているようです。
2018年もあと少しですが、果たしてどうなるのか注目ですね。
アウディ・Q6は別に発売される?
さて、様々な噂が絶えないQ6ですが、eトロン 55クワトロがまだ発表される前にはこのモデルがQ6の名を冠するのではないか、との情報もありました。
しかし蓋を開けてみればQ6ではなくeトロン 55クワトロ。ですがeトロン 55クワトロは先に述べた通りQ7とQ5の中間サイズのボディを持ち、サイズ的な位置付けではQ6に該当します。
そうなってくると、Q6は果たして登場するのか……と疑問になってくるところ。恐らくですが、eトロンは他の車種とは差別化を図るためにあえて別にし、Q6はQ6としてラインナップされるであろうというのが多くの見方のようです。
Q6はスタイリッシュなクーペタイプのSUVになると予想されています。ボディサイズとしては eトロン 55クワトロとほぼ変わらないものとなるでしょう。ハイブリッドがラインナップされる可能性もあります。
2019年に正式発表が行われるのではないかと思われます。楽しみですね
これまでに登場したeトロン(e-tron)を冠したアウディのモデル
100台未満が販売されたアウディ・R8 eトロン(e-tron)
出典元:https://www.audi.ie/ie/web/en/models/r8/r8-coupe/layer/audi-r8-e-tron.html
2015年のジュネーブモーターショーで発表されたR8 eトロンは、なんと100台未満で生産を終了したという幻の車になっています。
この R8 eトロンはアウディのハイスペックスポーツカー、 R8をベースに開発されたEVのスーパーカーといえるものでした。92kWhの大容量バッテリーを搭載し、最大出力456ps、最大トルク920Nmを発揮。0-100km/h加速は3.95秒、航続距離が450kmという驚きのスペックのモデルになっています。
PHEVのアウディ・A3スポーツバック eトロン(e-tron)
出典元:https://www.audi-press.jp/press-releases/2015/crt6ds00000018r2.html
プラグインハイブリッドモデルのA3スポーツバック eトロンは今から3年前、2015年の11月に発売されました。最高出力150ps、最高トルク250Nmを発揮する直列4気筒1.4Lエンジンと最高出力109ps、最大トルク330Nmを発揮するモーターを組み合わせています。
モーターの馬力はなかなかのものですね。ハイブリッド燃費は23.3㎞/L、航続距離は52.8㎞という数値になっています。わずか3年前に発表されたモデルですが、このA3スポーツバック eトロンと、eトロン 55クワトロを比較すると、かなりの技術の進歩に感無量ですね。
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eトロン(e-tron)55クワトロのライバルとなるEV(電気自動車)のSUVは?
メルセデスベンツ・EQ C
出典元:https://www.mercedes-benz.com/en/mercedes-benz/vehicles/passenger-cars/eqc/the-eqc/?owda=misc&&owda=misc
eトロン 55クアトロより一足先に発表されたメルセデス新型EQ C。EQはメルセデスベンツのEVブランドです。
生産予定は2019年からですが、すでに受注を開始しています。ボディタイプはeトロン 55クワトロと同じクーペタイプのSUV。ボディサイズは全長4761mm、全幅1884mm、全高1624mmですから、多少eトロン 55クワトロよりも小さいですね。
最高出力は402ps、最大トルク750Nm、0-100km/h加速は5.1秒、最高速度は180km/h(リミッター作動)。チャデモ方式の急速充電に対応し、80%充電が40分で完了します。航続距離は450㎞以上が可能ということです。
ジャガー・I-PACE(Iペイス)
出典元:https://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/i-pace/index.html
こちらはジャガー初のEVです。やはりこのデザインもクーペタイプのミドルサイズSUV。エレガントさを持ったジャガーらしいスタイルになっています。
まるでスポーツカーのような走りを実現するこのI-PACEは、最高出力400ps、最大トルク696Nmを発揮、0-100km/h加速は4.8秒。航続距離は470㎞以上と、メルセデスにEQ Cに勝るとも劣らず、といった状態ですね。
近い将来、主流になっていくと思われるEV。先駆けとなるこれらのモデルはまだ登場したばかりですが、今後どのような発展を遂げていくのか見守りたいところですね。