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イギリスのスポーツカーメーカー、モーガンとは?
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1909年創業、モーガン・3ホイーラーの登場
一世紀以上の長い歴史を持つ自動車メーカー、モーガン。
古きよきものを大切にし、アンティークなどを日常的に取り入れている国、イギリスが誇る老舗です。
1909年といえば、日本は明治末期、伊藤博文がハルビン駅で暗殺された年でもあります。その頃からずっと変わらない手法で車を作り続けているメーカーは他にはありません。
現在でも創業者一族が経営し、機械に頼らない昔ながらの製作方法で仕上げられるモーガン車の魅力は他の車では代えがたいものがあります。
その歴史は創業者であるヘンリー・フレデリック・モーガンがイングランドのウスターシャー、マルヴァルーンに自動車会社を設立したことから始まります。
創業間もなくモーガンの最初のモデルとなるモーガン・3ホイラーを作り上げます。これは前輪二輪、後輪一輪タイプで、1910年のオリンピアモーターショーに登場すると話題をさらいました。
戦闘機をイメージさせるクールなスタイリングが人気を集め、モータースポーツでも活躍しモーガンの黎明期を支えました。
今見てもクラシックながらもハードなイメージの3ホイラーはやはり廃れることはなく、2011年には往年の姿のまま復活。
もちろん保安基準の変化などにより強度などは現代に合わせてアップデートされています。エンジンにはバイク用エンジンとしてお馴染みのS&S社製のV2気筒を使用。
また2016年にはEV化した3ホイラーを公開したり、2018年の1月には子供向けのEV3ホイラーの販売を発表したりなど、新しい技術の導入にも積極的な様子が窺われます。
3ホイーラーの4輪版、4/4の登場
1936年には、記念すべきモーガン初の四輪となる4/4が登場します。3ホイラーで人気を博していたモーガンですが、やはり四輪の要望は大きく、満を持しての登場となったようです。
日本ではこの年の翌年の1937年に、トヨタ自動車工業が設立されています。
モーガンの主力となるモデルで、誕生から80年以上たった現在でもフルモデルチェンジが行われたことがなく、往年の姿を保ち続けています。
今では時代に合わせて数年おきにフルモデルチェンジを繰り返し、そのたびにデザインも変えることが当たり前のようになっているメーカーがほとんどです。
そういったメーカーとは一線を画した姿勢にモーガンの哲学を感じますね。
クラシックな見た目にフォード製の1.6L4気筒シグマエンジンを搭載し、走行性能もぬかりありません。
生きる歴史のようなこの車に惹かれるファンは多く、モーガンの代名詞のような存在に留まらず現代のクラシックカーの象徴的な存在です。
ハイパワー版のプラス4、V8エンジンを搭載したプラス8
4/4をベースにエンジンなどをパワーアップしたモデルがプラス4。2.0Lのフォード製デュラテックエンジンを採用しています。
4/4に続いて1950年に登場、4/4と並んで愛されているモデルです。
また1968年には、なんとハイパワーなローバー製のV8エンジンを搭載したプラス8が登場。
クラシカルなイメージを覆すスポーティな走りは多くのファンを虜にし、これまでのモデルの中で最多の販売数を誇りました。
しかしながらエンジンの入手が難しくなり、惜しまれながらも2003年に製造を中止してしまいます。
その後も復活を願う声はとても多く、製造中止から9年後の2012年には新たにBMW製のV8エンジンを採用して再び製造されるようになりました。
64年ぶりの新型車エアロ8、発展モデルのエアロクーペ
2000年という節目の年に発表されたのが現代的な要素を大きく取り入れたエアロ8。新型車の発表は実に64年振りだったといいますから、当時かなりのニュースとなったことでしょう。
そのモデル名からも想像がつくとは思いますが、やはりBMW社製のV8エンジンを採用、しかも4.8Lとかなりの大排気量です。
クラシカルなイメージは残しつつもアルミ素材を使用するなど、先進的な要素が多くみられるモデルです。
その後2012年には同じBMWの4.8LV8エンジンを搭載したハードトップ版エアロ8がエアロクーペとして登場しました。
エアロクーペは実はこれ以前にも2008年から2010年にかけて限定モデル、エアロマックス・クーペとして生産されていたことがあります。
V6エンジンを搭載したロードスターの登場
2003年のプラス8の生産終了に伴い、その後継という位置づけで発表されたのがロードスター。
エンジンはV8エンジンではなくフォード製のV6エンジンとなります。
2000年代以降に登場した、モーガンの中では比較的若いモデルですがその軽快な走りで評価は高い人気モデルです。
限定モデル、プラス8 50thアニバーサリースペシャルエディション
2018年の3月にワールドプレミアとなったプラス8の50周年記念モデル。
ブルーの車体にイエローのアクセントが印象的なこの限定モデルは50周年にちなんで50台限定となり、またBMW社製のV8エンジンを積むプラス8としてはこれが最後になるとのこと。
今後のプラス8はどうなるのか、気になりますね。
モーガンのどのモデルが日本に導入される?スペックや価格、納期は?
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モーガン・3ホイーラー
モーガンの原点となった記念すべき3ホイラーも導入されるようです。
あのまるで戦闘機のコックピットのような気分が味わえそうな3ホイラーが日本の公道を走ると思うと、なんだか不思議な気がしますね。
価格は7,668,000円(消費税込)。
モーガン・4/4
モーガンといえばこのモデルがないと始まらないでしょう。価格とのバランスから考えて、このモデルが一番人気になるのではないかと予想されます。
価格は7,668,000円(消費税込)と、3ホイラーと同じ価格で今回導入される4タイプの中では3ホイラーとこの4/4が一番お手軽な価格となっています。
モーガン・プラス4
4/4のハイスペック版ともいえるプラス4。昔ながらのモーガンを堪能しながらも少しエンジンにパワーが欲しい方に最適です。
価格は8,208,000円(消費税込)。ベースとなる4/4よりも54万円のアップですね。
モーガン・ロードスター
現代的な要素を携えたハイスペックなハンドメイドスポーツカーの走りを体感したいのならばこちらのモデルが最適です。
価格は今回導入される4モデルの中では最も高価な9,936,000円(消費税込)。
その価値は十分にあるでしょう。
納期ですが、モーガンは全てのモデルを現在においてもほぼハンドメイドで製作しているので、納車に時間がかかることは必須。
大体一年程度、モデルによっては一年半程度かかる場合もあるようです。
モーガン以外にも買えるクラシックなロードスター
出典元:http://www.mitsuoka-motor.com/lineup/himiko/
ケータハム・セブン(160/270/480S/620R)
モーガンと同じくイギリスのメーカー。軽規格のスポーツカーでよく知られています。
日本には2014年に初上陸。1960年代に人気を博したロータス・セブンを受け継いだモデルで、現在も変わらずその当時のスタイルを保ったまま生産されています。
シェルビー・コブラ(427 S/C)
1962年に英米合作のような形で誕生した伝説の車ACコブラ。
圧倒的な性能を持つスポーツカーで、その実力はGT世界チャンピオンに輝いたこともあるほど。
ですが生産台数は非常に少なく、その数は1,000台に満たないといわれています。
ACコブラはイギリスのメーカー・ACカーズとアメリカ人レーサーのキャロル・シェルビーが協力して生まれたモデルであり、ACカーズの倒産後、シェルビーがコブラの商標権を取得し、シェルビー・コブラとなりました。
光岡・ヒミコ
ここで日本のメーカーが登場しました。個性的な車を次々発表することで知られた光岡です。
今年2018年にフルモデルチェンジされたばかりのヒミコは、マツダのロードスターをベースの独自にカスタマイズを施したもの。
ロングノーズがクラシカルな美しさを醸し出す国産車として異彩を放っている存在です。
光岡自動車の創業50周年記念、永井豪原作のアニメーション作品「DEVILMAN crybaby」とコラボしたデビルマン・オロチが今秋1台限定で販売!
終わりに
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クラシックカーやビンテージカーに興味はあれどもその扱いの難しさやメンテナンスの大変さを考えるとなかなか手が出ない、という方も多いのではないでしょうか。
新車のクラシックカーはそういった心配が不要で通常の乗用車と同じように気軽に楽しむことが可能です。
美しいモーガンの日本全国展開をきっかけに、クラシックカーに注目が集まるかもしれませんね。