新型ルノー・メガーヌR.S.(ルノースポール)国内発売!ホンダ・シビック タイプRの真っ向ライバル、歴代モデルのニュルFF最速タイムバトルを振り返る!

新型ルノー・メガーヌR.S.(ルノースポール)国内発売!ホンダ・シビック タイプRの真っ向ライバル、歴代モデルのニュルFF最速タイムバトルを振り返る!
     
   

出典元:https://media.group.renault.com/global/en-gb/renault/media/presspacks/21202742/nouvelle-renault-megane-rs-la-performance-a-letat-pur-pour-les-passionnes-de-conduite-sportive

新型メガーヌR.S.(ルノースポール)の特徴は?先代モデルとはどこが違う?

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新型メガーヌR.S.が公開されたのは2017年のフランクフルトモーターショーでした。欧州では今年2018年の2月から販売が開始され、日本導入を心待ちにしていた方も多かったのではないでしょうか。

ついに日本でも8月30日に発売が開始されました。ルノーのスポーツ部門、ルノースポールが手掛けるハイスペックカーは今回のフルモデルチェンジでどのように進化したのか、見ていきましょう。

ハッチバックボディに専用エアロの外装

今回の新型メガーヌR.S.は5ドアのハッチバックとなりました。ルノースポール専用のエアロパーツを装着し、ルノーならではのエレガントさは残しながらもかなりスポーティな雰囲気へと進化しています。

フロントのF1タイプエアインテークブレード、リアディフューザーなど、レースの経験を活かしたルノースポールならではのものとなっています。

またかなり主張のあるデザインとなったのは、「INTERLAGOS」と名付けられた19インチのアロイホイール。これは新型メガーヌR.S.専用のデザインです。

先代よりも車幅が拡大し、よりワイド&ローなボディになりました。迫力満点ですね。

1.8リッター直4ターボエンジンに6速EDC搭載

エンジンは新開発の1.8L直4気筒16バルブ直噴ターボエンジンが搭載されました。これはルノー・スポール カーズとルノー・スポール レーシング、その上ルノー テクノセンターの3つの組織からの選りすぐりのエンジニア達が開発したルノーの肝入りのエンジンです。

280ps、トルクは390Nm、0-100km/hは5.8秒という数値になっています。

トランスミッションは電子制御6速AT(6EDC)を搭載しました。これは新型メガーヌR.S.の為に開発されたデュアルクラッチ式のトランスミッションです。

4輪操舵システム、4HCCなどラリー車両の技術を採用

今回新型メガーヌR.S.には4輪操舵システムの4コントロールが装備されました。通常では前輪のみが操舵機能を持ちますが、このシステムは後輪にも操舵機能を与えるものです。

近年国産車ではほとんど見かけることはなくなっていましたが、ここ最近になって海外の高性能車、それもスーパーカーと呼ばれるようなものに搭載される例が増えています。メガーヌR.S.もその流れに乗ってきましたね。抜群のコーナリング性能を誇ります。

また新たに4輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロール(4HCC)を採用しました。これはラリー車両に使用される技術で、路面突起の振動を抑制し、高いロードホールディング力を発揮します。

ルノースポールの本領発揮、というところですね。

アルカンターラのスポーティな内装

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インテリアは随所に使用されたカーボンがレーシーな雰囲気を醸し出しながらも高級感を感じさせる仕上がりに。レッドのステッチがアクセントとなり、ルノーのエスプリを感じさせます。

シートには贅沢にアルカンターラを使用したスポーツシートを採用。後席のシートにもアルカンターラを使用しています。アルミペダルやパドルシフト、レザーシフトノブなど、アグレッシブな雰囲気にあふれたスポーティな内装となっています。

ルノー運転支援システムなど安全装備も標準搭載

フランスの車は安全性能などはいまいち……そういうイメージ、ありませんか?確かにかつてはそういう一面もありましたが、近年では時代の流れに合わせて高度な装備を搭載する車も増えてきています。

新型メガーヌR.S.も車庫入れをサポートするイージーパーキングアシストパーキングセンサーやリアカメラ、車線変更をサポートするBSW(Blind Spot Warning)後側方車両検知警報、LDW( Lane Departure Warning)車線逸脱警報などを装備しました。

この他にも衝突の危険を察知して警報を発し自動ブレーキを作動させる車間距離警報、エマージェンシーブレーキサポート(アクティブブレーキ)も搭載しているのでより安全に運転を楽しめるようになっています。

シビック タイプRとニュルFF最速を競うメガーヌR.S.(ルノースポール)、歴代のタイムは?

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メガーヌR.S. R26R

ルノースポールが最初にニュルブルクリンク北コース(通称ニュル)にチャレンジしたのは今から10年前となる2008年、”ラディカル”の愛称を持った2代目のメガーヌR.S. R26.Rでした。

最高出力203ps、最高トルク100Nmを発するこのマシンのドライバーはヴァンソン・ベイルが務めました。当時の最速記録から10秒以上も上回った8分16秒90を記録、レコードホルダーに躍り出ました。

メガーヌR.S.トロフィー(前期モデル)

メガーヌR.S. R26Rの快挙から3年後の2011年には3代目の最高出力265ps、最高トルク360NmのメガーヌR.S.トロフィーがニュル最速記録にチャレンジ。ロラン・ウルゴンがドライバーです。

メガーヌR.S. R26Rの記録を大幅に塗り替える8分7秒97をマークしました。

メガーヌR.S.トロフィーR(後期モデル)

さらに3年が経過した2014年にはニュルで8分を切ることを目標に開発されたメガーヌR.S.トロフィーRが登場します。徹底した軽量化を図り、専用のミシュランタイヤを採用したこのメガーヌR.S.トロフィーRが叩き出したタイムはなんとFF市販車初となる7分台の7分54秒36

メガーヌR.S.トロフィーを操ったロラン・ウルゴンが再びハンドルを握り、驚きの走りを実現したのです。

メガーヌR.S.トロフィーRはその実力をしっかりと発揮し、開発当初の目標を達成しました。

新型メガーヌR.S.(ルノースポール)のライバルとなるホットハッチとスペックを徹底比較!

ホンダ・シビック タイプR

出典元:https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/webcatalog/styling/design/

いわずと知れた不動のライバルが日本の誇るホンダ・シビック タイプRでしょう。

新型のシビック タイプR は現在のニュルFF最速記録(7分43秒80)を保持しているばかりか、欧州にある有名サーキットでタイムアタックを繰り広げた「タイプRチャレンジ2018」で、フランスのマニクールサーキットやイギリスのシルバーストンサーキットなどの5つのサーキットでFF市販車最速ラップを叩き出しています。

2017年に発売され、歴代シビック タイプRと違い通年販売となりましたが生産量が少ない上、人気が殺到してかなり納車まで時間がかかる状態になっているようです。

関連記事:真のサーキットの狼だった!ホンダ・シビック タイプR、FF最速ラップを更新の実力に迫る!

フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツS

出典元:https://www.vwpuentehills.com/blog/where-will-the-2016-vw-golf-gti-clubsport-s-be-released/2016-vw-golf-gti-clubsport-s-design_o/

FF市販車のニュル最速記録を語るなら、このフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSも欠かせないでしょう。

2016年には7分47秒19というラップタイムをマークしています。フォルクスワーゲンの人気車種ゴルフクラブGTIのスポーツモデルであるゴルフGTIクラブスポーツをさらにサーキット向けのセッティングにしたモデルです。

近年のFF市販車のニュル最速記録は、メガーヌR.S.とシビック タイプR、そしてゴルフGTIクラブスポーツSがしのぎを削っている状態です。

エンジンスペック、走行性能を比較してみましょう。

  最高出力(kW[PS]/rpm) 最高トルク(N・m[kgf・m]/rpm)

0‐100km/h

(秒)

最高速度(km/h)
ルノー・メガーヌR.S. 205[280]/6,000 390[39.7]/2,400-4,800 5.8 255
ホンダ・シビック タイプR 235[320]/6,500 400[40.8]/2,500-4,500 5.7 270
フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツS 228[310 ]/——- 379[38.7]/——- 5.8 265

馬力ではシビック タイプRが一番ですね。最高速度には少し差が出ましたが、加速性能はほぼ同じスペックとなっています。

300馬力のメガーヌR.S.トロフィーもスタンバイ

出典元:https://media.group.renault.com/global/en-gb/renault/media/presspacks/21213947/nouvelle-renault-megane-rs-trophy-toujours-plus-de-technologie-au-service-de-la-sportivite

今年2018年で120周年を迎えるパリモーターショーでワールドプレミアされたメガーヌR.S.トロフィーは、今回ご紹介したメガーヌR.S.をさらにハイスペックにしたモデルです。

最高出力、トルクともに引き上げられ300ps、419Nmを発揮します。カップシャシーが標準装備されました。開発にはルノースポールのF1チームのドライバー、ニコ・ヒュルケンベルクが参加と気合十分です。

果たしてこのメガーヌR.S.トロフィーはFF市販車ニュル最速記録をシビック タイプRから奪還できるのか。続報を待ちましょう!

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