出典元:https://genroq.jp/2018/12/12070/
マクラーレンのスーパーシリーズ・720Sスパイダーの特徴は?
出典元:https://blipping.jp/blipping-news/1588/
マクラーレン・オートモーティブの「スーパーシリーズ」から「720Sスパイダー」が登場しました。クーペである「720Sクーペ」のオープントップ・モデルとなります。一体どんな車なのでしょうか。
まずは「720Sクーペ」、2014年に発売された「650Sスパイダー」とスペックなどを比べてみましょう。
カーボン製ルーフ採用で他社よりも軽量化
サンルーフはカーボンファイバー製リトラクタブルハードトップを使用しています。そのため、車両重量は1468kgとなっており、「720Sクーペ」(車両重量1419kg)より49kg増えました。しかし、これは競合他社のものと比べると88kg以上軽いんだとか。
また、カーボンファイバー製にしたことで、ROPS(転倒時保護構造)は以前のモデルよりも6.8kg軽くなりました。ルーフの開閉にはわずか11秒しかかからない部分も魅力的。(「650Sスパイダー」より6秒早くなりました。)
ディヘドラルドア(バタフライドア)を継承
「720Sクーペ」と同じくドアは「ディヘドラルドア(通称バタフライドアとも)」を採用。垂直に開くこのドアは乗降時のスペースが少なくてすむため、狭い駐車場にも駐車可能。
「ディヘドラルドア」はマクラーレンの全モデルに共通して採用されており、ラジエーターを冷却するという実用性もあります。
V8ターボエンジンのスペックはクーペ共通、最高速度は341km/h
エンジンは「720Sクーペ」と同じく4L V8ツインターボを搭載し、最高出力720ps/7500rpm、最大トルク770Nm/5500〜6500rpmを発揮します。
最高時速341km、0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速7.9秒となっており、クーペとほとんど差はありません。パワフルな走りがスパイダーでも堪能できます。
オプションのエレクトロクロミック式のガラスルーフ
ルーフはオプションでエレクトロクロミック式調光ガラスに変更することも可能です。こちらは瞬時に透明化できる上に、エンジンを切ると遮光状態へ戻るという優れもの。これで風が強い日も開放的な気分を味わうことができますね。
ちなみに、「720Sスパイダー」の納車は2019年3月からを予定しており、販売価格はクーペタイプより約450万円高い3788万8000円からと公表されています。
期待の新モデル「720Sスパイダー」についてご紹介しましたが、次からは同モデルの先代車について順を追ってご紹介しています。
マクラーレン・720Sスパイダーと以前のオープンモデルと性能・スペックを比較
マクラーレン・MP4-12Cスパイダー
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「MP4-12C」のオープンモデルで2012年に発売されました。エンジンは3.8L V8 ツインターボを搭載。
トルクは変わりませんが、最高出力は600ps/7,000rpmだった「MP4-12C」よりもパワーアップし、エンジン音も迫力のあるものへ変化したと言われています。単なる別モデルというわけではなく、「MP4C-12」をより改良した車とも言えるでしょう。
マクラーレン・650Sスパイダー
「720S スパイダー」の先代モデルにあたります。2014年に発売したこのモデルは「650S」のオープンタイプで、「MP4-12Cスパイダー」の後続モデル。シャシーやトランスミッション、外装などは「MP4-12Cスパイダー」とほぼ同じなため、“上級モデル”と言い換えても差支えはなさそうです。
エンジンは「MP4-12C」と同じく3.8L V8ツインターボを搭載しています。
マクラーレン・675LTスパイダー
出典元:http://www.1zoom.me/ja/wallpaper/488190/z3535.3/
「675LTクーペ」をベースにしたモデルで、2015年に発売されました。
エンジンは3.8L V8ツインターボを搭載し、「650Sスパイダー」よりも更にパワフルに。
「650Sクーペ」より100kgも車体重量が軽量化しており、着実な進化を感じさせるモデルです。
それではスペックを比べてみましょう。
最高出力(kW[PS]/rpm) |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
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マクラーレン・MP4C-12スパイダー | 441[600]/7000 | 600[61.2]/6500 |
マクラーレン・650Sスパイダー | 478[650]/7250 | 678[69.1]/6000 |
マクラーレン・675LTスパイダー | 496[675]/7100 | 700[71.4]/5500 |
マクラーレン・720Sスパイダー | 527[720]/7500 | 770[61.2]/5500〜6500 |
上から発売順となっています。これを見るとしっかりとスペック自体も強化されていることが分かるかと思います。先代モデルをすでに所持しているユーザーもこれには心が動かされるでしょう。
さて、オープンタイプの新モデルを発売しているのはマクラーレンだけではありません。次に「720Sスパイダー」のライバルといった位置付けの他メーカー車をご紹介していきます。
マクラーレン・720Sスパイダーとライバルのオープンスーパースポーツのスペックを比較!
フェラーリ・488スパイダー
出典元:http://blog.livedoor.jp/auto2014/archives/1064182883.html
「488GTB」をベースとしたモデルで、先代は「458スパイダー」となります。先代と大きく違うのは走行中(時速45kmまで可能)でもルーフを開閉できるようになった点。開閉にかかる時間はわずか14秒と短いのにも注目です。
エンジンは3.9L V8ツインターボを搭載しています。「2016 Sport Auto アワード」で「輸入コンバーチブルカー部門」を受賞したのを筆頭に、受賞歴が3つもあるという強敵。
ランボルギーニ・ウラカンスパイダー
「ウラカン」のオープンタイプで、2018年に最新モデルである「ウラカン ペルフォルマンテ スパイダー」が発表されました。こちらは2018年夏にすでに納品が始まっています。
最大の特徴は5.2L V10 NA(自然吸気)エンジンを搭載し、駆動方式に4WDを採用している点。ルーフは走行中でも(最大時速50kmまで)開閉可能ですが、開閉時間は17秒とやや遅め。
アウディ・R8スパイダー
出典元:https://front-row.jp/_ct/17088257
2017年に発売されたモデルです。今回は「R8 V10」のハイパワーバージョンである「R8 V10 プラス」のオープンタイプ、「R8スパイダーV10プラス」をご紹介します。
コンポーネンツをランボルギーニ・ガヤルドと共有しているシリーズであるため、「ウラカンスパイダー」と同じく、5.2L V10 NA(自然吸気)エンジンを搭載しています。
特筆すべきは、ボディカラーにこれまでにない新鮮な色「グリーン」を採用している点でしょうか。
ルーフは最高時速50kmまでの走行中に開閉可能で、開閉完了までには20秒を要します。最高時速は318km。
ロータス・エキシージ スポーツ380ロードスター
「エキシージ スポーツ380」をベースとしたこのモデルは、2014年に発売されました。価格は972万円で、他メーカーと比べるとかなりお手頃。
スーパーチャージャー付き3.5L V6 エンジンを搭載し、最高時速は233km。
レースカーとして人気のあった「スポーツエリーゼ」をロードカーとして改めて発売したのが「エキシージ」シリーズです。そのため、スペックの高さよりもその佇まいや運転操作の軽快さで支持を集めているといえるでしょう。また、攻撃的なデザインはまさしく「男のロマン」そのものといったところ。
では、「720Sスパイダー」とスペックを比較してみましょう。
最高出力(kW[PS]/rpm) |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
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マクラーレン・720Sスパイダー | 527[720]/7500 | 770[61.2]/5500〜6500 |
フェラーリ・488スパイダー | 492[670]/8000 | 760[77.5]/3000 |
ランボルギーニ・ウラカンスパイダー | 470[640]/8000 | 600[61.2]/6500 |
アウディ・R8スパイダー | 397[540]/7800 | 540[55.1]/6500 |
ロータス・エキシージ スポーツ380ロードスター | 280[380]/6700 | 410[41.8]/5000 |
これを見ると、720馬力を売りにしている「720Sスパイダー」のエンジンがいかにパワフルか伝わるかと思います。トルクの強さも群を抜いていますね。オープンカーの中では一気にトップに躍り出たのではないでしょうか。
以上、マクラーレンのスーパーシリーズ「720S」のオープンタイプ「720Sスパイダー」と、マクラーレンの歴代オープンモデル、そして、他メーカーのライバル車をご紹介させていただきました。