ホンダを代表する高級ブランドのアキュラにタイプSの名称が復活するという情報を入手しました。
ホンダの中でもタイプRを知る方が多いかと思いますが、タイプSと聞くと少々聞き慣れない方がいるかもしれません。
タイプSとは、かつてホンダ・アキュラの高性能モデルに名付けられた名称であり、スポーツ走行性能と足回りの良さ、スポーティ性のある内外装が特徴的なモデルです。
ホンダが販売するアキュラモデルや他モデルにはどのような車が販売されていたのか歴史を振り返ってみましょう。
モントレー・カーウィークで公開されたタイプSコンセプトとは?
次期型アキュラ・TLXのスポーティモデルの予告コンセプト
アキュラの高性能仕様であるタイプSが約10年ぶりに復活することによるコンセプトには、TLXのスポーティモデルが予告コンセプトとして発表されたことに関係しています。
開発の順番的に説明すると、TLXタイプSがタイプSのコンセプトになると言われており、アキュラは今後の2年間という期間を使ってタイプSの車種を2台追加することが判明しました。
現行型アキュラ・TLXはどんな車?
現行型となるアキュラ・TLXは、ホンダがかつて販売、生産していたアキュラブランドのセダンまたはステーションワゴンに分類される中型乗用車です。
最後となるタイプSが2008年に登場して以来、2015年モデルからTSXと統合し、販売が開始されました。
先祖はアキュラ・TSX(アコード)やTL(インスパイア/セイバー)
現行型となるTLXの先祖には、アコードをベースにして開発されたアキュラ・TSXやFFスポーツカーであるTL(インスパイア/セイバー)がモデルとなっています。
日本ではインテグラという車名で販売されていました。
アキュラで販売されたタイプSはどんなモデルがあった?
アキュラ・CLタイプS
高いエンジンスペックとヨーロッパ風潮のあるスタイリングを備えた、アキュラ・CLタイプSは、高級スポーツクーペ市場に新たな一石を投じるものとして開発されました。
タイプSではデュアルステージ吸気システム及び排気系チューニングにより、260馬力というトップクラスのエンジンスペックを誇っています。
アキュラ・TLタイプS(UA5)
アキュラ・TLタイプS(UA5)はモンテレー・カー・ウィークにおいてタイプSコンセプトを初公開しました。
TLタイプSにはサーキット走行を視野に入れたシャシーの強化やパワフルなエンジン性能、大容量のブレーキシステムなど新たに搭載されたアイテムが多数あります。
アキュラ・RSXタイプS
アキュラの中でもRSXはハッチバッククーペ型の車であり、ホンダ・インテグラの北米仕様車です。
アキュラ・RSXに追加されたタイプSモデルでは、高出力エンジンや特別スタイリング、パワフルなブレーキシステムなど、標準モデルのRSXと比べてエンジンスペックに違いがあります。
アキュラ・TLタイプS(UA7)
前モデルから2009年にフルモデルチェンジを行なったアキュラ・TLタイプは、2006年にタイプSが追加され、トランスミッションには5速ATと6速MTが組み合わされました。
エンジンはアキュラ・RLに搭載されていた286hpのJ35Aエンジンが備わっています。
国内ホンダで販売されたタイプSはどんなモデルがあった?
ホンダ・NSXタイプS
ホンダ・NSXタイプSはエアコンや快適装備などをそのまま搭載し、標準モデルから約45gの軽量化を実現させました。
さらに専用サスペンションチューニングや専用デザインであるステアリングホイールなど、タイプSにしか搭載していない装備が多数揃っています。
ホンダ・インスパイア/セイバータイプS(UA5)
ホンダ車の中ではスポーツカセダンというよりもセダンの形をしたスポーツカーに近い、ホンダ・インスパイア/セイバータイプS(UA5)ですが、とにかくエンジン性能に優れていることもあり、走ることに集中できるモデルになっています。
燃費が悪いことや小回りの効きにくさには不評がありますが、「速い、楽しい、疲れない」の3つが楽しめるタイプです。
ホンダ・インテグラタイプS(DC5)
標準グレードとして設定されていたSiが2004年のマイナーチェンジを経て、ホンダ・インテグラのグレード名をタイプSに変更しました。
低回転で1バルブを休止させるVTEC機能と吸気バルブタイミングの位相により、エンジンの負荷に応じて連続制御するVTCを組み合わせたことで、高い燃費性能と走行性能を両立させました。
ホンダ・アコード/アコードワゴンタイプS(CL9/CM2)
ホンダ・アコード/アコードワゴンは2011年の2月にマイナーチェンジが行われ、新たにタイプSを追加しました。
タイプS仕様専用は206psを生み出す2.4リッターエンジンに専用となる足回りの組み合わせを追加したモデルとなっています。
エンジンの種類に変更はありませんが、上質感の増したエクステリアデザインやドラマチックな印象を与えるインテリアデザインが特徴的なモデルです。
ホンダ・S2000タイプS
ホンダ・S2000は販売が開始して以来、10年間という長い期間に渡ってフルモデルチェンジされることなく、絶版車になりました。
デビューから一年後には新モデルとなる「タイプV」を追加。その後エンジン部分や低速トルクが新たに搭載された「タイプS」の販売が開始されています。
ホンダ・アコード/アコードツアラータイプS(CU2/CW2)
フランクフルトモーターショーにコンセプトモデルとして出展されたホンダ・アコード数年という短い期間の間でマイナーチェンジや一部改良がされました。
2011年のマイナーチェンジでは、2.4Lエンジンを専用装備したタイプSとタイプS・アドバンスパッケージが追加され、ホンダ・アコードのタイプSが世に知れ渡っています。
アキュラ・TSXタイプSの日本導入は?
北米を中心に販売している新型アキュラ・TSXですが、日本での販売は2008年頃から販売されています。/p>
北米で販売されているアコードは日本とは別物の車であり、日本でいうアコードはTSXという名称で販売されており、新型となるアキュラ・TSXが日本に導入されるのは時間の問題ではないでしょうか。
ミドルクラスセダンやプレミアムが気になる方には待ちきれないことであると思います。