警察や消防、工事など、世の中の働く現場には、個性的&特徴的な車両がさまざま存在しています。どこか懐かしくもあり憧れる、そして何よりココロオドル。そんな働くクルマに焦点を充ててご紹介したいと思います。
パトカー
様々な犯罪を取り締まるパトカーは、働く車の代名詞ともいえるでしょう。
パトカーの特徴はなんといってもその種類の豊富さ、高速道道路や一般道など場所と用途によって、様々な車種が警察車両として活躍しています。一時期、日産スカイラインGT-Rベースのパトカーには警察専用のチューニングが施されているとウワサされ、市販のクルマにも警察仕様のパーツが存在する等と言われていました。そんなウワサが立つほど、警察車両には特別感があります。
photo by Douglas Paul Perkins(CC BY 3.0)
救急車
パトカーと肩を並べるほど働く車両の代表格といえば、やはり救急車です。道を空ける一般車両を尻目に、サイレンを鳴らしながら走る姿はやはりカッコいいですよね。病人やケガ人などによる緊急発動のため走る姿をみることは決して縁起の良いものではありませんが、信号を気にせず道路を走り抜ける姿は圧巻のひと言に尽きます。
photo by Kawagchi F.D.(CC BY 3.0)
消防車
働く車両といえば、消防車も忘れていけません。実はこの消防車、ベース車が異なる様々なバリエーションが存在しているんです。各自治体の市民で構成される消防団には、小型トラックをベースにポンプやホースを装備した小さな車両が割り当てられます。日常良く見かけるハシゴ車や大型の消防車には消防団を本職とする方々が乗っています。火事の現場に小さな消防車が駆けつけてきたら、それは地域で暮らす勇敢な消防団員なのです。
photo by Kawagchi F.D.(CC BY 3.0)
ダンプカー
工事現場には欠かせないダンプカーも、働く車両の代表格。軽自動車にも油圧式の荷台を装備したトラック仕様車が存在しますが、やはり一度乗ってみたいとなれば大型のトラック一択でしょう。たくましいおっちゃん、お兄ちゃんが操るちょっと強面なダンプカーには、妖しい魅力があふれています。一時期漫画「ワンピース」の海賊期を車内に飾るのがダンプ乗りの間で流行っていたようですが、そんな独自文化も魅力のひとつです。
軽タイプ
photo by Tennen-Gas(CC BY 3.0)
大型タイプ
photo by John Garrish(CC BY 2.0)
馬運車
馬運車とは、読んで字のごとく馬を運ぶ車。競走馬を厩舎やトレーニングセンター、競馬場などへ移動させる時に使用する車のことです。この馬運車にとって一番重要なのは、ストレスなく競走馬を運ぶこと。エアサスペンションや速度を一定に保つオートクルージング機能を備え、快適に馬を目的地まで運ぶことに特化しています。
photo by Rsa(CC BY 3.0)
活魚運搬車
生き物を運ぶという意味では、魚運運搬車も馬運車と目的は同じです。荷台の水槽には酸素供給機、濾過器、水温調整期などを装備し、鮮度を落とすことなく魚を目的地まで運びます。
photo by Comyu(CC BY 3.0)
キャリアカー
車を運ぶための車がキャリアカー。たまに街中でも自動車ディーラーの店前で停まっている姿をみかけますよね。このキャリアカーが一度に運べるクルマの台数は、1台から最大8台ほど。事故や制裁する車の数によって何種類かのキャリアカーが存在しています。8台もの自動車を積み込んだキャリアカーの姿は、近くで見ればそれはそれば大迫力!こんな車を乗りこなすには一体どれほどの運転技術が必要なのか、想像を絶してしまいます。
photo by Tennen-Gas(CC BY 3.0)
トーイングカー(プッシュバック)
トーイングカーとは、飛行場でジェット機を引っ張っている四角く平べったい車両のことです。航空機本体はバックや細かな進路の変更が苦手のため、航空機を牽引する等それを行うのがトーイングカーの役割です。もちろん巨大な航空機を牽引するためスペックも桁違い。なんと400馬力以上の出力を発生する10,000ccのエンジンを総重量50トンのボディに収めているのです。
photo by Cp9asngf(CC BY 3.0)
戦車
続いては戦車。ご存知のとおり戦場で使われる戦闘機の一種です。もちろん出番は少ないほうが望ましいですが、身近で接する機会も少なく、幼少期に憧れたという人が最も多い夢の働く車両といえます。履帯による高い悪路走破性と装甲による防御力、旋回式の砲塔による強力な攻撃能力を持っている戦車。ちなみに走行装置のことを、一般的に「キャタピラ」と呼ばれたりしますが、これは商品名のことで「履帯」や「無限軌道」という表現が正しい名称となります。
コンバイン
戦車と同じく履帯を使用していますが、コンバインは農家が稲刈り作業のために使用される働く車両となります。単純に稲を刈り取りするだけでなく、稲の穂先から米だけを摘み取り、専用の袋にため込んだり、貯めた米を運搬車に流し込んだりと、稲刈りに必要な便利機能を多数備えています。いまの時代、稲刈り作業を必要とするお米農家には欠かすことのできない車ですね。
photo by katorisi(CC BY 3.0)
トラクター
農場で働く車両といえば、定番はやはりトラクター。農場の規模に応じて大型なものから屋根もない小型なものまで様々な種類のトラクターがあります。アタッチメントを変更することブルドーザーのように荒れ地を装備したり、リフトを装備したりと汎用性が高いのも特徴です。
トラクターといえば元々ランボルギーニが販売を行っていたことでも有名。2016年現在でも2,000万円以上する高額のトラクターが、ランボルギーニから販売されています。
一般的な農業用
photo by Solitude(CC BY 2.0)
ブルドーザー
photo by btr(CC BY 2.5)
ランボルギーニから発売されているタイプ
photo by Mangan2002(CC BY 3.0)
ロードローラー
道路工事で必ず見かけるロードローラーも、目に触れる機会が多く印象に残る働く車両です。アスファルトを押し固めていくロードローラーにはついつい目が行ってしまいます。ロードローラー自分に迫ってきたらどうなるか…。想像したことがある方も多いのでは?
現代のロードローラー
photo by RickP(CC BY 2.5)
1800年代に使用していたロードローラー
photo by Gun Powder Ma(CC BY 3.0)
働く車は大人になっても魅力的
やはり大人になっても働く車両には独特の魅力が詰まっています。子どものころは珍しくカッコいい外見で好きになった車でも大人になれば多少見方も変わります。それにしても用途に応じて利便性を追求した結果生まれた働く車両。その個性的なスタイリングや機能性はたまりません。
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