What’s New本日の注目記事、気になる情報を配信中!

ホンダのスーパースポーツカーNSXってどんなクルマ?アウディ・R8と性能を比べてみた

2017.09.22

1990年の初代登場以来、日本のスポーツカーの頂点に君臨し続けるホンダ・NSX。2016年にはついに2代目へと進化し、より未来的なクルマへと変貌を遂げました。そんなNSXのライバルとして注目を浴びているのが、ドイツが誇るピュアスポーツマシンであるアウディ・R8です。ここでは5つの観点から、両車の性能を徹底比較。アドレナリンを昂らせてくれるこれらのスーパースポーツたち、どこがどう凄いのか解説していきます。

ホンダ・NSXって、どんなクルマ?

photo by 本田技研工業株式会社

NSXとは、ホンダが生産・販売するスポーツカーのことです。1989年のシカゴオートショーで初お披露目され、翌年9月より発売が開始されました。市販車としては世界初となるオールアルミ製のボディに搭載されるエンジンは、専用スペックの3リッターV型6気筒。過酷なサーキットでテストを重ね、その開発にはF1ドライバーであるアイルトン・セナも関わったといわれています。2016年には2代目が登場、新世代のハイブリッドスポーツとして世界中の注目を一身に集めているのです。

ズバリ、NSXのライバルは?

photo by アウディジャパン公式サイト

そのNSXのライバルとして真っ先に挙げられるクルマが、アウディ・R8です。R8はアウディの持てる技術を総結集して生まれたスポーツカーで、2006年にデビューしました。「ASF(アウディ・スペース・フレーム)」と呼ばれるボディ構造で、クルマが非常に軽く仕上がっているのが大きな特徴です。現行モデルは、2016年に登場した2代目となります。

ではなぜ、R8がNSXのライバルとなるのでしょうか?それは双方ともにエンジンを車体中央に搭載するミッドシップ方式や、四輪駆動を採用しているからです。

それでは、さっそくNSXとR8を比較してみましょう。

次ページ 【エクステリア】ともにレーシーなイメージを巧みに引き出す

【エクステリア】ともにレーシーなイメージを巧みに引き出す

photo by 本田技研工業株式会社

まずはエクステリアから見ていきましょう。NSXは、初代と比較すると大幅なスタイルの変更がなされたことがわかります。オリジナリティに乏しいという声も聞かれるところですが、細部をよく見ていくと機能性などの面からホンダのデザインに対するこだわりを十分に感じ取れるでしょう。

photo by アウディジャパン公式サイト

一方、R8のエクステリアは2006年に登場した初代のラインを継承しながらも、直線的な基調でまとめられています。そのスタイリングは、かつてWEC(FIA 世界耐久選手権)を戦ったレーシングマシン「R18」をインスパイアしたもの。アウディの走りに対する哲学を見て取ることができます。

次ページ 【インテリア】「クルマを操る」という目的に忠実な仕上がり

【インテリア】「クルマを操る」という目的に忠実な仕上がり

photo by 本田技研工業株式会社

NSXのインテリアは、ドライビングの興奮を運転する前からドライバーやパッセンジャーに無言で伝えてくれます。操作系が機能的なのはもちろんのこと、開放感あふれる視界が絶大な安心感と攻める歓びを与えるのも特筆すべき点です。スポーツカーは、クルマを操る愉しみを得るためにある…と考えると、実に理にかなっているといえます。

photo by アウディジャパン公式サイト

R8のインテリアはというと、アウディの流儀に従った操作性に優れたもので、各スイッチ類がわかりやすい配置でまとめられているのは高く評価できます。質感も高く、同社のもうひとつのフラッグシップであるA8にも引けを取りません。ただし、スポーツカーらしいか?と尋ねられると、そうともいえない部分があるのは事実です。

次ページ 【パワーユニット】先進のNSX、古典的なR8

【パワーユニット】先進のNSX、古典的なR8

photo by 本田技研工業株式会社

ターボやハイブリッドという、最新の技術をふんだんに織り込んだNSXのパワーユニット。高出力かつ少量生産のエンジンらしく、非常に手間のかかる工法を惜しげもなく採用しているのが特徴です。たとえばシリンダーは砂型鋳造によるクローズドデッキでオイルパンはドライサンプ型、しかもボア壁面はプラズマアーク溶射を施すこだわりぶり。圧倒的なパワーと優れた燃費を両立した、今の時代にふさわしいものとなっています。

では一方のR8の方はというと、環境性能的には決して有利とはいえない自然吸気V型10気筒エンジンを搭載。これは基本構造を同社のV型8気筒エンジンと共用する珍しいつくりのもので、610PSという高出力を実現しています。自然吸気エンジンならではのナチュラルな吹け上がりは、ターボ全盛の現代ではとても貴重な存在といえるでしょう。

今後環境規制などの問題から大排気量の自然吸気エンジンは淘汰されると考えると、R8のパワーユニットはぜひ今こそ味わっておくべきです。

次ページ 【ドライブフィール】実は方向性が微妙に異なる2台

【ドライブフィール】実は方向性が微妙に異なる2台

photo by 本田技研工業株式会社

ミッドシップ、四輪駆動のモデルがラインナップされている、という点では共通の両車。しかし、そのドライブフィールは微妙に異なっています。まずNSXはどうかというと、実にホットなもの。しかしそこに粗々しさはなく、洗練された熱さとでもいうべきでしょう。特にコーナリングはドラマチックで、前輪左右に配されたモーターでアンダーステアなどどこ吹く風、といった印象です。またボディ剛性も高く、ドライバーとクルマの一体感が強く得られるのも魅力的。それを特別な技術を持たない、一般のドライバーでも味わえる点は高く評価できます。

photo by アウディジャパン公式サイト

一方R8のドライブフィールはといえば、あくまでもクールな、そしてスマートなものとたとえることができるでしょう。自然吸気V型10気筒らしい緻密な吹け上がりと強烈な中速トルクは、アウディの十八番である四駆システム「クワトロ」によって路面に余すことなく伝えられます。コーナリングは若干ダルな部分が見えるのは事実ですが、サスペンションのセッティングを考えると健闘しているといえるでしょう。

次ページ 【装備・価格】価格以上の歓びを得られるNSX

【装備・価格】価格以上の歓びを得られるNSX

photo by 本田技研工業株式会社

上級セダンにも決して見劣りしない装備、今となっては貴重な自然吸気V型10気筒の運転感覚…確かにR8には、このクルマでしか味わえない魅力にあふれています。しかし、スーパースポーツとはその時代にふさわしい最先端のアピアランスがあってこそのもの。そういったことを考えると、NSXこそ現代のスーパースポーツの資質をすべて兼ね揃えているといえるでしょう。価格もR8と比べると割安で、コストパフォーマンスは高いといえます。

次ページ スーパースポーツの民主化を果たしたNSXは要注目

スーパースポーツの民主化を果たしたNSXは要注目

photo by 本田技研工業株式会社

まさしくスーパースポーツの頂上決戦といえる、今回の2台の比較。しかしやはり注目すべきは、NSXの突出したデイリーユースでの扱いやすさです。たとえばこのクラスとしては珍しく後方がとても見やすく、デザイン上のハイライトにもなっているドアミラーも視界の向上に貢献しています。こういった点からもわかるようにNSXは限られたドライバーのものではなく、広く門戸が開かれているのです。誰もが常に最高のパフォーマンスを発揮することができるNSXは、21世紀にふさわしい「民主化されたスーパースポーツ」といえるでしょう。

ホンダカーズのお店でプレミアム決算大商談会開催中!詳しくは画像をクリック!
 

(Visited 2,550 times, 80 visits today)

文:松島まこと


Follow on twitter