女性からモテる車のメーカーについてアンケートをすると必ず上位に入ってくるのが「BMW」だそうです。ですが、意外と周囲に乗っている人が少ないと思いませんか?
誰もが名前を知っている車メーカーでありながら、僕のようなアラサー世代ではほとんどBMWに乗っている人を見かけない気がします。
先日僕はBMWのX3を中古で初めて購入したのですが、「BMWを300万円くらいで買った」というと「えっ!?そんなに安いの?」とみんなに驚かれるのです。みんな、中古で外車を買うお得さを知らないんですよね。かくいう僕自身、都内だとそもそも車に乗っている人が周りにいなさすぎて、購入時に相談できる相手も少なく苦労したのですが……。
実際に自分の車を持ってみるとやっぱり楽しい!買って良かった!と思うことが多いですし買うまでは不安だった中古車の故障のなさなど、持ってみて分かったことがたくさんあります。「車欲しいけど、なかなかねえ……」と思っている人の背中を押す機会になれるよう、少しでもBMWの魅力をお伝えしていけたらと思っています。
著者紹介
篠塚圭介(しのづか・けいすけ)/31歳 残業代込で年収850万円〜900万円あたりをウロウロしている上場企業勤務のエンジニア。先日、BMWのX3を中古で購入。車好きの父の影響で、小さい頃から身近に外車がある生活だったが自分で車を買ったのは今回が初めて。湾岸エリアで彼女と同棲中。
車好きは父の影響から
30歳になるまで自分で車を所持したことはありませんでした。大学から東京に来て、免許は持っているけれどたまにレンタカーでのドライブや実家に帰ったときに運転する程度。今はお手頃なカーシェアも増えているしわざわざ買うほどでもないかなあ……と思っていたんです。
ただ、車のために仕事をしているような車愛の激しい父親の影響で、国産、外国産問わずいろいろな車に触れる機会は多かったほうかもしれません。なかでも、父が最も愛しているのがBMWです。現在父はM3に乗っていますが、父は24歳のときにBMWのディーラーに行って「30歳になったら絶対に買いにくるから試乗させてくれ」と頼みに行ったことがあるとか……。
僕達の世代は、それほどまでに車に憧れる、車のために頑張るという楽しさを知らないまま育っている気がしますが、やはりどこかで父の影響で「BMW=カッコいい車」というイメージが刷り込まれていたかもしれません。
BMWは確かに車を買おうかな……と思ったときに真っ先に候補に上がってきたメーカーの1つではありました。ですが、それから国産車、外国車問わず色々試乗に行ってみた中で結局BMW、しかもXシリーズにした理由があるのです。
BMWと国産車との比較、最大の違いは?
僕が車を買おうと思った理由のひとつが、サーフィンに行くためでした。そうなると、自ずとSUVで探すことになります。予算は350万円くらいまで。となると、新車で買える車は国産だとスバルのフォレスター、日産のX-TRAIL、三菱のアウトランダー、マツダのCX-5、ホンダのCR-V、外車だとミニのクロスオーバー、アウディのQ3、BMWのX1など……。
それから休日はもっぱら、1日はサーフィン、1日はデートを兼ねてディーラーめぐりの日々が始まりました。
性能、ブランドのポリシー、歴史など、国産車にも外車にもそれぞれ良い点はたくさんあります。日本の道路事情を考えると、燃費がよくボディサイズが大きすぎない国産車はマンションの駐車場に困ることもありません。
ただ「駆け抜ける喜び」とキャッチコピーがついているだけあって、高速走行を前提として作られたドイツ車の筆頭格でもあるBMWは、やはりハンドルを握ったときの楽しさが違いました。マイルドな乗り心地でありながら、高速域でコーナーに入ったときに接地感をしっかり感じられるドイツ車独特の安定感。車重の重さを感じさせない加速のスムーズさなどは国産車にない魅力があります。
BMWと国産車、査定額の違いは?
また、一般的なサラリーマンである僕が国産車ではなくBMWを買った最大の理由は、売るときの査定額です。BMWをはじめとする高級外国車メーカーは、10年落ちでもそれなりには値段がつくのだとか。とくに、SUVは値落ちがしづらいそうです。
最初は新車で探していたのでX3は候補に入っていなかったのですが、中古なら350万円以下でも手が届くことに気付き、選択肢が広がりました。試乗で乗り比べるとX1よりやはり運転の楽しさではX3のほうが上であることなどから新車でX1を買うなら中古のX3かな……と思うようになっていったのです。
あとは、彼女ウケが良かったことも理由の1割くらいは占めています。やっぱり女性からすると「誰もが知っているような外車に彼氏が乗ってる」というのがなんとなく嬉しいみたいですね。
フォレスターとX3
国産車メーカーだと、燃費やサイズ感、試乗した感じ、中古の査定の良さ、ディーラーの方の対応などもトータルでバランスの良かったスバルのフォレスターと最後まで悩みました。
最後の決め手はデザインと、BMWのディーラーが近くにあって何かあったときに安心だったことでしたね。BMWならさすがに日本を撤退するリスクも極めて低いでしょうし、この先10年くらい乗ることになっても安心かな、と。
そんなわけで最終的に選んだのはBMWのX3だったのですが、車を買ってから人生の楽しみが1つ増えました。やっぱりたまに借りるのと自分で車を持つのは全然違うんですよ。これからもっとBMWの魅力についてお話していければと思います。
(第2回へ続く)
【関連項目】
アレもコレも逆、逆、逆!メルセデス・ベンツとBMWの設計思想はこうも違う。