茨城王(イバラキング)に聞く!茨城県のあるあるネタ4選

茨城王(イバラキング)に聞く!茨城県のあるあるネタ4選
     
   
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地方にお住いの方ならついつい共感してしまう“地元あるあるネタ”。昨今はテレビやインターネットなどのメディアでもその地方独特の“あるある”が多く取り上げられており、自分の出身県の話だと共感して思わずうなずいてしまうこともありますね。

さて、茨城県にも茨城県民にしか通じない“茨城あるあるネタ”があるはずです。

というわけで、今回はベストセラー『いばらぎじゃなくていばらき』の筆者であり、地元茨城のFMラジオでパーソナリティとしても活躍されている「茨城王(イバラキング)」こと、青木智也さんに茨城県のあるあるネタを聞いてきました。

農作業をされる茨城王こと青木さんです。

青木智也

1973年茨城生まれ、茨城在住の茨城人。茨城弁と標準語を自在に使いこなすプチバイリンガル。
一度は都会にあこがれ、上京してサラリーマンを経験するも、会社中心の生活にしだいに疑問を感じ、自分主導のライフスタイルを求め茨城にUターン。フリーランサーとして活動する傍ら、WEBサイト「茨城王」を立ち上げる。
独自の視点から茨城を語り、茨城至上主義(イバラキズム)に基づく茨城復権運動を提唱するイバラキスト。著書「いばらぎじゃなくていばらき」は茨城県内でベストセラーに(4万1千部)。
「茨城王HP」より

茨城のあるあるネタその1:県魅力最下位がむしろオイシイ

出典:ブランド総合研究所より。()内の数字は前年の順位

――本日はよろしくお願いします。

茨城王:こちらこそよろしくお願いします!

――早速ですが茨城県について伺っていきたいと思います。そのものズバリお聞きしますが、茨城の特徴ってなんでしょうか。『都道府県の魅力ランキングの最下位』でもありますが、やはり地元の人なら地元の魅力をよくご存知でしょう!

茨城王:それが、地元の人たちほど、自分たちの住んでいる地域をどうアピールすればいいかまだ分かってないと思うんですよね。県民性の問題もあるのでしょうが……。

――県民性の問題?

茨城王:茨城を筆頭に、栃木や群馬などの北関東って農業も工業もバランスよくそろっていて、自分たちで何でも作れてしまうんです。特に茨城は元々観光が盛んな地域でもないし、これまではあえてブランドしてまでアピールする必要性も感じなかったんですよ。

――バランスよく何でもそろっているからこそ、アピールポイントだと思いますが……?

茨城王:それが茨城にいると気づかない。あって当たり前なので、特段すごいとか、アピールするという発想はなかった。ただ、茨城は比較的豊かな県で人口も多いですし、中流意識というか、全国的には真ん中ぐらいの感覚でいたんです。でも、先ほどの『都道府県の魅力ランキング』で茨城が最下位になって、「いぐらなんでもビリはおがしかっぺ!」と。それで県民も本腰を入れてPRに取り組み始めたという側面が大きいかもしれません。

――魅力最下位という不名誉で逆に火が付いたんですね。

茨城王:はい、だからもし最下位じゃなくて35位とか中途半端な位置だったらいまだに県民の意識は変わってなかったのかもしれない。ある意味あのランキングがオイシかったんでしょうね。

茨城のあるあるネタその2:運転マナーが悪い!わけではなく……

――茨城ってよく運転マナーが悪いことで有名になりますよね。やっぱり県民の気質みたいなところが大きいのでしょうか。

茨城王:確かに交通マナーについてはよく他県の人からも言われますね。でも、それについて私は県民性というよりも地理的、環境的な側面が大きいという説をとなえています。

――……? どういうことでしょうか?

茨城王:茨城県は山間部が少なく、南北に渡って一面平野が広がっている県です。そのため、他県と比べても道路の数が多いんですよね。実際、統計を見ても道路の実延長で茨城県は北海道に次いで全国2位です。

――えっ? 北海道に次いで2位!? そうだったんですか

茨城王:ええ、そうなんです。ですから普通の都道府県だと県内を通る大きな幹線道路を中心に、そこから細かい道路が枝分かれするように造られているのですが、茨城県は今いる場所から目的地まで移動するための道路がいくつもあるんですよ。加えて、田舎ですので交通量も少ない。これは間違っていたら申し訳ないのですが、田舎の方が都会よりも運転が荒いという傾向はありませんか?

――確かに、僕も地方出身ですが、田舎の方が都会よりも飛ばし屋が多いイメージですね。

茨城王:茨城はなまじ東京から近いこともあり、交通マナーが悪いという印象を持たれがちなんですよね。でも、広大な北海道や道路環境のよい愛知県で交通事故が多いのと一緒で、実は地理的、環境的な側面が大きく影響しているというのが私の見解です。

茨城のあるあるネタその3:お菓子の消費量が多いのは?

茨城王:実は茨城県民はクッキーやケーキなどのお菓子の消費量が多い県でもあるんです。

――へぇ~、それも知らなかったですね。茨城の人は甘いものが好きなのでしょうか。

茨城王:それもあると思いますが、理由は県民性や生活習慣にもあると思うんですよ。茨城県民は昔気質で義理堅いところがあり、人と会ったり、お宅に訪問する際に、お菓子の詰め合わせなどを一品持っていくのがマナーといいますか、暗黙のルールみたいになっていますから。

――そういえば、以前ホンダカーズのインタビューで、スタッフの方が「お客さんがたまに自分の家の畑でとれた野菜を持ってきてくれる」なんてエピソードを話されていたことがありました。

茨城王:そうですね。ご自身で畑を持ってらっしゃる知り合いから野菜のおすそ分けをもらうことはあります。一見ぶっきらぼうに見えるから他県の人には誤解されちゃうんですが、意外といい人が本当に多いんです。そんな茨城県民の性格が垣間見えるデータですよね。

茨城のあるあるネタその4:県内の北と南で温度感がある

――僕の地元の福井では北部と南部で仲が悪く、関係が希薄だなんて言われているのですが、茨城県でもそういった県民同士の仲たがいがあるのでしょうか。

茨城王:あー、ありますね。仲が悪いとまではいきませんが、温度差はあると思います。

――あ、やっぱりどこにもそういうネタはあるんですね。

茨城王:茨城は地域を大きく分けて「県北」「県央」「県西」「県南」「鹿行」の5つに分類されます。このうち水戸地区を中心とする県央と県北はいまだに水戸藩の文化が根強く残っている地域ですね。一方、守谷やつくばなどの県西と県南は、比較的新しい人が住んでいる地域で、茨城県民同士のつながりも薄いんですよね。休日に遊びに行く場所も水戸ではなく、東京です。

――守谷までなら都内から高速ですぐですが、水戸まで行くと「結構走ったなぁ」って感覚になりますね。

茨城王:水戸は歴史的にも文化的にも古く、水戸地域に住む彼らも水戸にプライドがあります。でも実際は新興の守谷やつくばの方が盛り上がりもあるので、水戸の人たちからちょっと南の人たちへの対抗意識を感じることはありますね。

――あれ? そういえば鹿行の人たちはどうなんですか?

茨城王:鹿行の人々は茨城県内でもまた違う、独自の文化があるんですよ。「ちばらき」と言われることもあり、千葉県の香取市や銚子市などとのつながりがありますね。

――そういえば、『ガールズ&パンツァー』(※茨城を舞台にしたアニメ)が流行った大洗やひたち海浜公園なんかも鹿行ですか。

茨城王:そこはまた違いまして、あのへんは同じ海側でも県央・県北エリアなんです。「ガルパン」は元々観光業が盛んな大洗だからアニメファンの受け入れもすんなりできたけど、もし舞台が別の場所だったら、今よりは成功しなかったのかもしれないですね。

田舎過ぎず都会過ぎず、“いいやんべ”が茨城の魅力!

――最後に、茨城の魅力について改めて語ってください!

茨城王:僕の好きな方言で“いいやんべ”って言葉があって、これは「いい塩梅」という意味なんですが、茨城を表現するのにぴったりな言葉だと思うんです。田舎過ぎず都会過ぎず、農業も工業もバランスよくそろったユーティリティープレイヤー。確かに、何かに特化した他県の方が話題的にも派手ですし、見栄えもいいかもしれません。でも、全てが6、7割程度でほどよくブレンドされたそんな“いいやんべ”が茨城の魅力です。

いかがでしたでしょうか。

茨城王こと青木さんとは他にもさまざまなお話をさせていただきましたが、やはり印象に残ったのは『謙虚で内向的』というくだりです。

話を伺って思いましたが、茨城の人はコミュニケーションが苦手というよりは、県民同士の結びつきが強く、仲間同士の絆が深いのではないでしょうか。

茨城は方言のなまりがキツい県だとよく言われますが、青木さんいわく「共通語のイントネーションが分からず、本人たちもどう直していいか分からない」とのこと。それだけ身内の会話で成立する、ある意味“つうかあ”の関係性だからこそと言えますよね。

茨城にはまだまだ知られざる秘密がたくさんありそうです。そんなポテンシャルを感じることができました。

僕は大洗に行きたいです……!

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