日本の高級サルーンとしての風格を持つ新型クラウン
気になるクラウンのエクステリアですが、TNGAの採用により低重心化が図られ、よりスポーティで洗練されたデザインとなっています。コンセプトモデルはパールホワイトでの発表でしたが、そのキャラクターラインは流麗かつ鋭角で、まるで近年のアウディを思わせるような上品なデザインとなっています。もちろん、クラウンとしての伝統を重んじながら、アウディの鋭さとは異なった女性的で優美なラインを用いながら、日本のフラッグシップモデルを演出しています。ホイールも18インチの光沢をもったデザインで、車の存在感を際立たせています。ヘッドライトもLED技術の進化によって小型化が図られ、それによってヘッドランプ周りのデザインもより複雑で美しいデザインとなりました。
インテリアに関しては上質で気品のあるホワイトのレザーシートが採用されています。随所にアルミ加飾やカーボンパネルがふんだんに使用され、クラウン伝統のエレガンスさと、これからのトヨタを思わせるスポーティさが調和しています。ステアリングには運転中でも機能を使いやすいようにナビ操作や安全装置切り替えのスイッチが見られます。クルーズコントロールはレクサスLS、LC同様に、それまでのレバーは廃止され、ステアリングスイッチ式に変更がなされているようです。また、フロアを見ると依然ゲート式のシフトレバーになっています。サイドブレーキは廃止され、電動パーキングブレーキの採用、そして交差点などでもDレンジ状態のままブレーキから足を離して停車することのできるブレーキホールドが採用されています。C-HRやカムリにも採用されており、これからはクラウンをはじめ他のトヨタ車にも採用されていくようです。