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トヨタ「CROWN Concept」発表!新型クラウンに日本のサルーンの風格と未来を見た【東京モーターショー最新情報】

2017.11.13

 トヨタ自動車は10月25日(水)から11月5日(日)まで行われた、第45回東京モーターショー2017においてクラウンの新型コンセプトモデルである「CROWN Concept」を初披露しました。

「いつかはクラウン」といわれたトヨタの高級サルーンの新型モデルですが、いったい今回のコンセプトモデルではどのような変貌を遂げているのでしょうか。その気になる詳細に今回は迫っていきたいと思います。

新型クラウンにかけるトヨタの意気込み

今回の「CROWN Concept」は、トヨタが描く、将来の車社会における展望を惜しげもなく注いだ1台となっています。トヨタ自動車のサイトによれば、「走行性能の追及」と「コネクティッド技術の進化」を二軸に、1955年の誕生以来の伝統性と、フラッグシップモデルとしての革新性を融合することで、次世代のクラウン、ひいては今後の車社会の展望をお客様に提案するとしています。

具体的には、車としての基本性能の追及をしていきながらも、新たなコネクティッドサービスの導入と普及により、安心安全とカーライフの充実を志向しています。ビッグデータの活用によって、車単体の安全性能だけでなく、街、社会全体の単位で安全性やカーライフの充実を図っていくという、非常に壮大かつ革新的なコンセプトを打ち出しています。

では、「CROWN Concept」の登場によって今後の車社会はどう変わっていくのか。早速その詳細に迫っていきましょう。

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新型クラウンはフラッグシップとしての威厳

クラウンの基本的なデータは以下の通りになっています。

全長:4,910mm、全幅1,800mm、全高1,455mm、ホイールベース:2,920mm、乗車定員:5人

寸法に関しては現行モデルに比べ、全長、ホイールベースはやや大きくなっていますが、全幅に関しては1,800mmを守っています。これは、日本の道路事情に合わせて日本で一番乗りやすいセダンを目的として作られている歴代クラウンのコンセプトによるものでしょう。

プラットフォームに関してはFR車では初となるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)を採用し、より低重心かつスポーティなフォルムの獲得、そして走行性能の向上が図られています。

エンジンにおいては、ハイブリッドモデルではカムリと同様に2.5L直4+モーターのダイナミックフォースエンジンがFR車として初採用される模様です。同エンジンを搭載するカムリはJC08モードで33.4km/L、最高出力は211ps(155kW)と燃費パワーともに大幅に向上しており、新型クラウンにおいても飛躍的な性能の向上が期待されています。

また、ガソリン車モデルにおいては2L直4ターボ+8速ATモデルで統一されるという予測がなされています。V6エンジンの廃止は日本においては衝撃的ですが、各国では同サイズのセダンではそのほとんどが直4ターボモデルの設定となっており、スマートサイジングの潮流に合わせ、新型クラウンも小排気量ターボエンジンでの投入が引き続きなされるという見方が有力です。

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日本の高級サルーンとしての風格を持つ新型クラウン

気になるクラウンのエクステリアですが、TNGAの採用により低重心化が図られ、よりスポーティで洗練されたデザインとなっています。コンセプトモデルはパールホワイトでの発表でしたが、そのキャラクターラインは流麗かつ鋭角で、まるで近年のアウディを思わせるような上品なデザインとなっています。もちろん、クラウンとしての伝統を重んじながら、アウディの鋭さとは異なった女性的で優美なラインを用いながら、日本のフラッグシップモデルを演出しています。ホイールも18インチの光沢をもったデザインで、車の存在感を際立たせています。ヘッドライトもLED技術の進化によって小型化が図られ、それによってヘッドランプ周りのデザインもより複雑で美しいデザインとなりました。

インテリアに関しては上質で気品のあるホワイトのレザーシートが採用されています。随所にアルミ加飾やカーボンパネルがふんだんに使用され、クラウン伝統のエレガンスさと、これからのトヨタを思わせるスポーティさが調和しています。ステアリングには運転中でも機能を使いやすいようにナビ操作や安全装置切り替えのスイッチが見られます。クルーズコントロールはレクサスLS、LC同様に、それまでのレバーは廃止され、ステアリングスイッチ式に変更がなされているようです。また、フロアを見ると依然ゲート式のシフトレバーになっています。サイドブレーキは廃止され、電動パーキングブレーキの採用、そして交差点などでもDレンジ状態のままブレーキから足を離して停車することのできるブレーキホールドが採用されています。C-HRやカムリにも採用されており、これからはクラウンをはじめ他のトヨタ車にも採用されていくようです。

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新型クラウンに近未来のビジョンも見据えている

今回の「CROWN Concept」で一番目玉となるものが、このコネクティッドサービスに係るものです。具体的には、車載通信機を全車に標準装備することで、ビッグデータを活用し、安全面や利便性においての充実を図ることが目的であるといえましょう。

その車載通信機のメインとなる機能が、「ITSコネクト」というサービスです。これは、世界の各自動車会社が共通の周波数を用いて実験している未来の車通信システムで、レクサスにおいてはRXに有償で搭載され、また新型LSでは全車標準装備となているものです。「ITSコネクト」の具体的な機能としては、車同士で相互に通信を行うことにより、レーダークルーズコントロールの制御を円滑にしたり(自動運転につながる機能)、緊急車両の接近や、一部地域においては信号があと何秒で変わるかがわかるようになっています。今後はスマホにもこれが搭載されれば、例えば交差点での右折待ちの際、歩行者を検知して事故の軽減を図ったり、またスマホのみならず、店舗や建物などに搭載することによって、ナビ機能やオペレーションサービスに充実を図ったりするという概要になっています。

トヨタ自動車は、この通信サービスを新型クラウンに搭載することによって、従来であれば車単体での安全性能の向上を目指していたものを、街全体、ひいては社会全体で安全の向上を図ろうという提唱をしています。それが伝統を持つクラウンだからこそできる革新であるのです。また、それは私たちがかつて夢見たSFの未来のような、わくわくする未来への幕開けの金字塔であるかもしれません。

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「CROWN Concept」は世界を変える1台になるか?

いかがでしたでしょうか。今回の「CROWN Concept」は、クラウンユーザー、またクラウンを夢見る私たちにとっても非常にエキサイティングで、車好きとしてはたまらない内容でありながらも、実は車社会、もっと大きく言えば私たちの今後の生活を大きく変える歴史的な出来事になるかもしれません。

今回の「CROWN Concept」におけるトヨタ自動車の一つの宣言ともいえる発表は、今後の世界を変える大いなる可能性を秘めています。そしてその実際の発売は2018年夏が予定されております。ぜひ、皆様もその歴史的な一日を体験してみてはいかがでしょうか。

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写真:輿石有佑

文:倉敷ダイヴ


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