ズバリ!マニュアル車の魅力とは?
牧野:僕の1つ下の後輩が就職祝いでマツダ・AZ-1って軽のマニュアル車を買って、週末になるとすごく楽しそうに乗り回しているんです。そういうふうに元々クルマが好きな人はいいのですが、先ほど国沢先生がおっしゃられたようにクルマに全然興味のない人にはMTの魅力なんて分からないと思うんです。
国沢:クルマに興味がない人はこういう動画すら見てないですよ。そういう人たちは一生マニュアル免許なんて取らないですし、言っても仕方ないと思うんです。でも、クルマに乗るようになってマニュアルにも興味を持った人は限定解除で取れますからね。そういう人と、クルマに全然興味がない人とはちょっと違うかなと思います。
牧野:なるほど。では「AT限定で免許取ったけどマニュアルにも興味あるなぁ」という人に向けて、今日は国沢先生にマニュアル車の魅力を教わりたいと思います。
国沢:おそらくマニュアルというといろんなところでめんどくさいと思う人が多いと思うんです。
緒方:その通りですね。
国沢:坂道発進どうしようとか、エンストしちゃったらどうしようとか、思いますよね? 最近の新しいクルマは、まず坂道の途中で止まってブレーキを離してもヒルストッパーというものが付いていて後ろにバックしません。
牧野:ええ、そうなんですか? すごいですね。
国沢:ギアを入れてクラッチミートすると、そのタイミングでブレーキが自動的に戻るんです。
牧野:僕は教習所で坂道発進にかなり苦労したのですが、かなり便利になったんですね!
国沢:もう一つ。エンストしても、今のクルマってアイドリングストップが付いているので、クラッチを踏むとまたエンジンがかかるんです。
緒方:あっ、すごい!
国沢:もうちょっと言うと、クラッチのあるクルマの中にはクラッチミートするときにちょっとエンジンのパワーを出すシステムが入っているものがあります。だから、一番新しいマニュアル車は乗ってても全然苦労しませんよ。
牧野:今、国内で販売されているマニュアル車はどれもそんな感じなんですか?
国沢:スバル・WRX STIもマツダ・ロードスターも付いてますね。
牧野:うわぁ、ずいぶんと楽になったんですね……。
国沢:だけど、マニュアル車に乗る人ってマニュアルの「難しさ」がまた好きなんですよ。