新型シビック タイプRはサーキットの狼なのか?最新情報からその真相に迫る

     
   

 2017年ジュネーブモーターショーにおいて発表された新型シビック タイプR。一昨年に発売された前モデルでは、ニュルブルクリンクで繰り広げられるハイパワーFFマシンの戦いを勝ち抜くため、ついにターボエンジンを解禁。最高出力310psを発生させるモンスターFFマシンと化したタイプRでしたが、その評価は賛否が分かれるものでした。

そんな中でついに登場となった新型シビック タイプR、さらに攻撃的なスタイリングに身を包んだシビック タイプRの向かう先はどこなのか、見ていきましょう。

新型シビック タイプRはグランドツアラーもこなせる大人な車

photo by 本田技研工業株式会社

NAエンジン時代を知るものからすれば、シビック タイプRという車、いや、タイプRの名を持つ車と快適性やグランドツアラーといった単語は、水と油のように交わらないものであったはずです。ですが、現代のシビックタイプRは快適性と早さの両方を追求することにしたようです。

シビックの先代モデルよりもさらにエンジン出力は高められ、もはやパワーは320馬力、エクステリアはWRX STIも顔負けのド派手なエアロパーツで身を包み、そこにかつての「羊の皮を被った狼」のような風格はありません。しかしながら、シビックは電子制御スロットルによる出力の調整により320馬力の大パワーは見事に調教、シフトダウン時のブリッピングを不要のものとするレブマッチシステムにより、その過激なエクステリアに反して日常での高い快適性、グランドツアラー性を高めることに成功したといわれています。

つまりはGTもこなせるド派手なGTスポーツへと舵を切ったのが新型シビックタイプRという車です。

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