iQベースのアストンマーティン・シグネットに430馬力のV8エンジン搭載!メーカーが本気で製作した究極のモンスターシティカー!

iQベースのアストンマーティン・シグネットに430馬力のV8エンジン搭載!メーカーが本気で製作した究極のモンスターシティカー!
     
   

出典元:https://media.astonmartin.com/strongaston-martin-v8-cygnet-the-ultimate-city-carstrongbr%E2%80%8B/

アストンマーティン・シグネットとは?

出典元:https://sv.wikipedia.org/wiki/Aston_Martin_Cygnet#/media/File:Aston_Martin_Cygnet_(82).JPG

トヨタ・iQをベースに開発

トヨタ・iQはかつてトヨタが販売していたコンパクトカーで、当時の世界市場におけるコンパクトカーの流行に対抗するために導入されました。

2008年に販売開始されましたが、その1年前の2007年のフランクフルト・モーターショーですでにコンセプトモデルが発表されています。

全長は2,995㎜と、軽自動車よりコンパクトながらも広い室内空間を確保し、走行性能や安全性能、そして高い質感を感じさせる”マイクロプレミアムカー”として存在感を放った車でした。

惜しまれながら2016年に販売を終了していますが、登場した2008年にはグッドデザイン大賞を受賞するなど、そのデザイン性の高さが高く評価された車でもあります。

そのトヨタ・iQをベースにしてアストンマーティン・シグネットは開発されました。

日本でのトヨタ・iQの発売から一年後の2009年、アストンマーティンによってトヨタ・iQをベースモデルにしたコンセプトモデルの構想の発表があり、市販化されたのは2011年。

シャシー性能の高さやプロポーション、安全性などが評価されてのiQ採用となったようですが、トヨタが海外のAセグメント車に対抗するために開発した車両が採用されたということはトヨタの目論見は成功したといえるでしょう。

十分にその実力は評価されたということになるのではないでしょうか。

ブライトフィニッシュグリルをはじめ専用ボディ外装

もちろんベースはiQとはいえアストンマーティン仕様に大きく変更が加えられました。

ドア、ルーフ、リアフェンダー以外のボディはシグネット専用設計になり、アストンマーティンにふさわしい高級感を兼ね備えたものに。

アストンマーティンの一員であることを示すブライトフィニッシュグリルが大きな存在感を放ち、リアにおいてもアストンマーティン独特のコの字型リアランプが高級感を醸し出します。

iQとは全く違ったイメージを纏った、コンパクトカーながらアストンマーティンの伝統と誇りを体現するエレガントなプレミアムコンパクトカーとなっています。

職人が仕立てたフルレザーの内装

アストンマーティンは特にインテリアには力を入れたようです。プレミアム感のあるフルレザーのインテリアはアストンマーティンならではのクラフトマンシップにのっとって仕上げられ、iQとは一線を画すものに。

豪華ささえ感じさせる雰囲気で、高級小型車としての威厳を放つ仕上がりとなっていました。

Q byアストンマーティンがワンオフ製作したV8シグネットとは?

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Q byアストンマーティンとは?

アストンマーティンが誇るビスポーク部門、それがQ byアストンマーティンです。

Q byアストンマーティンに手にかかれば、自分だけの一台カスタマイズすることが可能に。

いかなる要望でも実現するという究極のカスタマイズサービスの名称が”Q”なのは、恐らくですがイギリスのエージェントであるジェームズ・ボンドが活躍する”007”に登場するMI6の研究開発課、もしくはその主任の担当者のコードネーム”Q”から命名されのではないでしょうか。

イギリスらしいちょっとしたユーモアが感じられて興味深いですね。

アストンマーティンはジェームズ・ボンドが使用する様々な機能を搭載した”ボンドカー”でよく知られていますが、物語中でこれを開発しているのも”Q”でした。

映画の世界と現実がリンクする設定に茶目っ気を感じますね。実際にボンドカーを開発しているのがQ byアストンマーティンのような気さえしてきます。

最近では2018年5月にQ byアストンマーティンが手掛けたV12ヴァンテージV600が世界14台で限定販売され、大きな話題を呼びました。

先代V8ヴァンテージSのエンジンを搭載

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今回のV8シグネットは、その名からの想像できる通りV8エンジンを搭載。このエンジンは旧型のV8ヴァンテージSのものを使用したというから驚きです。

もともとのシグネットは直4気筒エンジンを搭載、したがってエンジンルームを拡張したことになりますが、あのコンパクトなボディによく収まったものだと感心してしまいますね。

小さなボディに搭載されたエンジンは4.7Lの大排気量。436ps/490N・mという数値を叩き出します。

レカロのフルバケットシートを装備

インテリアはその走行性能を反映するスポーツ仕様に。

シートには定評のあるレカロの4点式フルバケットシートを装備し、完全にサーキット仕様。ステアリングにはアルカンターラが施され、着脱可能になっています。

ロールケージ、FIAの基準に準拠した消化器システムを備えるなど、競技用として開発されたということがはっきりとわかる仕様となっています。

ノーマルのトヨタ・iQ 130Gとスペックを比較

iQ 130Gは2009年に登場した1.3Lのエンジンを搭載したモデル。通常モデルのデビューから約半年後の登場となりました。

今回のアストンマーティン・V8シグネットとスペックを比較してみましょう。

  排気量(㏄) 最高出力(kW[PS]/rpm) 最高トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
アストンマーティン・V8シグネット 4.735 321[436]/7,300 490[49.9]/5,000 
トヨタ・iQ 130G 1.329 69[94]/6,000 118[12.0]/4,400

その差は歴然。桁違いのエンジンスペックであることがよくわかりますね。

小さな車に大きなエンジンをスワップしたモンスターマシン

FFコンパクトハッチのミッドにV6を搭載したルノー・ルーテシア(クリオ)R.S.V6

出典元:http://intensive911.com/?p=114504

1990年に登場したルノーの小型車・クリオをベースに開発されたモデルです。クリオは、1991年度には欧州において絶大な権威を持つ自動車賞、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。

2代目のモデルをルノーのモータースポーツ部門であるルノー・スポールが手掛けたモデルがルノー・ルーテシア(クリオ)R.S.V6です。

3.0LV6エンジンを搭載しましたが積む位置をフロントではなくミッドに変更したため、後部座席がなくなり2シーターとなっています。

エンジンスペックは2000年に登場した前期型が最大出力169kW[230ps]/6000rpm、最大トルクは302Nm[30.6kg・m]/3750rpm。後期型は255ps/7150rpmと、少し異なる仕様になっています。

1シリーズ(E87)にM5用のV8エンジンを搭載したハルトゲ・H1 5.0

出典元:http://www.hartge.co.jp/Products/Complete_Car/2006/H_H1_5.0.pdf

BMWのカスタマイズを手掛けるハルトゲは、そのデザイン性の高さやスタイリッシュさから大人気を博し、BMWのチューナーとして定評があります。

そのハルトゲが1シリーズにハイスペックカーであるM5のエンジンを載せたものがハルトゲ・H1 5.0です。

5.0LのV8エンジンという強烈なエンジンを積んだまさにモンスターマシンとなりました。

最高出力は331kW[456ps]/7,200rpm、最高トルクは510Nm[52.0kgf・m]/3,800rpmをマークします。

86にフェラーリ・458のV8エンジンを搭載したGumout・GT4586

出典元:http://drifting.com/tag/gt4586/page/7

GT300などでの活躍もよく耳にする人気のスポーツカー、トヨタの86にあのフェラーリのエンジンを組み合わせたモンスターマシンまで登場しました。

プロドリフトドライバーのライアン・トゥレックとモーターオイルなどのケミカル製品を扱うメーカー、Gumoutが立ち上げたプロジェクトです。

搭載されたエンジンは、伝説のミッドシップスポーツカー、フェラーリ458イタリアに搭載されていた4.5LV8エンジン。最高出力は570kW[419ps]/9,000RPM、最高トルクはなんと540Nm[55.1kgf・m]/6,000rpm。圧倒的な数値を誇ります。

終わりに

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オーバーフェンダーを纏い、別格の走りを披露するV8シグネット。ワンオフモデルということですが、こんなユニークでちょっとドライバーを手こずらせるであろうモデルは車好きにとってはたまりませんね。

可愛いボディから発せられるV8エンジンサウンド、ワクワクします。この先もこういった私たちを興奮させてくれるモンスターカーが誕生してくれることを願ってやみません!

 

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