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リスター・LFT-666とは?
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V8スーパーチャージドエンジン搭載のジャガー・FタイプRがベース
リスター・LFT-666は、V8スーパーチャージドエンジン搭載のジャガー・FタイプRを大幅にチューンアップしたモデルです。世界で限定99台の完全限定生産。
65年にも及ぶ歴史の中で数々の名車を生み出してきたリスター史上、最速での完売を記録しその人気を物語っています。価格は約139950ポンドから。日本円にして約2150万円からとなっています。
専用のエクステリアパーツやナッパレザー内装
出典元:https://www.autocar.jp/news/2018/08/06/308431/
エクステリア最大の特徴は、なんといってもリスターグリーンで縁取られたフロント・ノーズでしょう。
フロント・ノーズの中心に据えられたグリーンとイエローの配色のリスターバッジ、ホイールなど専用のエクステリアパーツがファンの心をくすぐります。
リスター・LFT-666のバンパーはフロントバンパー・リアバンパー共にカスタムメイドのカーボンファイバー製が標準装備となっています。
カーボンファイバーはエキゾーストチップにも使用されており、ボンネットもオプションでカーボンファイバー製を選ぶことができます。
外装デザインは全体的にシンプルな印象を受けます。
しかし、車体全体に絶妙に配されたグリーンとイエローのパーツによって、遠目から見ても一目でリスター・LFT-666だと分かる風格と品格を漂わせています。
シートにはスコットランドの老舗本革ブランド、ブリッジ・オブ・ウィアー社のナッパレザーが贅沢に使用されています。
ナッパレザーはレーシングカーやスポーツカーのようなタフな環境にもフィットし、快適な操縦環境を実現する高級インテリア素材です。
リスター・LFT-666のナッパレザーは36色から選びカスタマイズすることができます。
レーシングカーを彷彿とさせるインテリア
出典元:http://syachiraku.com/archives/20180201/lister-thunder-overview.html
インテリアはレーシングカーの内装を彷彿とさせる仕上がりになっています。
まず目を引くのは、随所に施されたリスターグリーンのステッチです。
エクステリアと統一感のあるコントラストに仕上がるよう、計算し尽されたスポーティーなステッチが抜群の存在感を放っています。
ドアを開けるとまず目に飛び込んでくるのはシート・ヘッドレストに施された堂々たる「LISTER」の刺繍。
リスターの刺繍が施されると共に、ステアリングホイールやエアコンの吹き出し口には、ジャガーのロゴが配されており、細部までこだわり抜かれたインテリアが更に充実したドライビングを演出します。
運転席は、レーシングカー特有の低く沈んだポジションです。
低いポジショニングに対し高いスカットルを設置することで、まるでレーシングカーの操縦席のような感覚を得ることのできる、車好きにはたまらない洗練されたデザインとなっています。
99台のコンプリートカーの他にボディキットのみのモデルも
リスターは、リスター・LFT-666のオリジナルコンプリートモデルの他に、前後のバンパーやホイールなどのエクステリアパーツに変化をつけたボディキットのみのモデルも発売しています。
改変が加えられるのは外装パーツのみで、内部構造のスペックはオリジナルと同様です。価格は約9750ポンド、日本円にして約137万円となります。
リスター・LFT-666とジャガー・FタイプSVRとスペックを比較すると?
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リスター・LFT-666搭載のエンジンは、排気量5.0LのV型8気筒のスーパーチャージドエンジン。この点は本家ジャガーから販売されているカタログモデルFタイプSVRと変わりません。
しかしリスター・LFT-666のエンジンは、インタークーラーや吸気系の改良、ECUの書き換えが行われた結果、最高出力675psまで引き上げられています。675psは英国の馬力表示に換算すると“666hp”。
車名にも採用された“666”という数字にリスターの自信と誇りが表れています。この675psという数値は、FタイプSVRの575psを遥かに上回り、パフォーマンスの向上は一目瞭然です。
更に、心臓部の改良により時速97kmまでの加速3.2秒、最高速度時速335kmを実現しました。FタイプSVRの時速100kmまでの加速が3.7秒であることから、リスター・LFT-666FとFタイプSVRとのスペックの差は歴然です。
リスター・LFT666は、これまで最強といわれたFタイプSVRのスペックを軽々と塗り替え、新時代を切り開く存在となるでしょう。
かつてはV12エンジン搭載のスーパーカーも販売していたリスターとは?
出典元:https://wedrive.online/91miles
ブリストルやジャガーDタイプのエンジンを搭載したレーシングカー
リスターの歴史は古く、1950年代まで遡ります。
大規模なメーカーではありませんが、50年代には優れたレーシングカーを精力的に生み出しレーシング界において輝かしい戦績を納めました。
しかし、レースでは好調な反面、資金調達に苦しみ1958年に閉鎖を余儀なくされました。
その後30年近い時を経て、1986年リスターは「リスター・カーズ・リミテッド」として華麗な復活を遂げます。
復活したリスターは閉鎖前を凌ぐ勢いでジャガーDタイプやブリストルのエンジンを搭載したレーシングカーを次々と世に送り出しました。
その代表的存在がV12エンジン搭載の「リスター ストーム V12 レースカー’99」です。FIA GT選手権、ル・マン24時間耐久レースなど名立たるレースに参戦し好成績を残しています。
V12エンジン搭載のスーパーカー、リスター・ストーム
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1993年に発売されたスパーカー、「リスター・ストーム」は、市販車とは到底思えない桁外れのスペックを持ちます。
気になるそのスペックはエンジンはジャガー製の排気量7.0L、V12を搭載し最高出力は550hp。
当時としてはまさに夢のようなスーパーカーです。
発売当時リスター・ストームはその驚異のスペックで世界に衝撃を与え、世界中の車好きを虜にしました。
リスター・ストームは世界で4台しか生産されておらず、ファンの間では幻のような存在として現在も語り継がれています。
ジャガー・FペイスSVRをベースに最強のSUVリスター・LFPも開発中
リスターは早くも次の新型モデル「リスター・LFP」の開発を発表しました。
ジャガーFペイスSVRに大幅チューンアップを施したそのスペックは、驚愕の最大出力679ps、時速100㎞までの加速は3.5秒。
史上最強・最速のSUVになることが予測され、今から期待が高まります。
リスター以外のジャガーチューニングブランドは?
出典元:https://luxuryes.com/2018/02/lister-thunder-is-a-666-hp-jaguar-f-type-supercar/
アーデン
ジャガーのチューニングブランドはリスターだけではありません。
まずジャガーのチューニングブランドとして挙げられるのは長い歴史を持つアーデンです。
アーデンは1972年に創立されたチューニングブランドの老舗で、本拠地はリスターと同様イギリスです。
アーデンがジャガーと契約を結んだのは1980年。
つまりリスターが閉鎖されていた期間にディーラー契約を結んだ形となります。
アーデンのチューニングしたジャガーの代表は伝説的モデル、ジャガーEタイプです。
Jノーテレ
リスターとアーデンが様々なディーラーと契約を結ぶ中、Jノーテレの最大の特色はジャガー専門のチューナーであるという点です。
Jノーテレの母体は30年以上の歴史がありますが、ジャガー専門のチューナーとしては2000年にできたばかりの新しいブランドです。
Jノーテレはドイツに本拠地を構え、既にバラエティーに富んだコンプリートタイプのジャガーやオリジナルパーツ、エクステリアなどを開発・販売しています。
ACシュニッツァーも進出
1987年に設立されたACシュニッツァーも近年ジャガーのチューナーに名乗りを上げています。
ACシュニッツァーが手掛けた最初のジャガーはFペイスです。
Fペイスは上記でご紹介した通り、新型SUVリスター・LFPのベースとなっています。
ジャガーのチューナーの強剛が凌ぎを削る中、ACシュニッツァーの今後の動向にも注目が集まります。
まとめ
出典元:https://www.autocar.jp/firstdrives/2018/04/21/283788/
リスター・LFT-666は、開発時点では「リスター・サンダー」と呼ばれていました。
完成したリスターLFT-666は、最先端の技術によってこれまで最強とされていたFタイプSVRを凌駕する超ハイスペックモデルとなりました。
その誕生はまさに”稲妻”のような衝撃で、一気にファンを魅了しました。
リスター・LFT-666は2018年10月1日から購入したオーナーに順次デリバリーされます。
実際に街を走る日が近づき、世界中から尚一層熱い視線が注がれています。