【国沢光宏の言いたい放題】これって詐欺にならないの?カタログ燃費と実燃費の違いを解説!【第19回】

【国沢光宏の言いたい放題】これって詐欺にならないの?カタログ燃費と実燃費の違いを解説!【第19回】
     
   

2018年から燃費の計測方法が変わる!?

photo by 国土交通省

牧野:今、燃費の数値はJC08という計測の方法を用いていますが、今年から新しい計測方法に変わるようなんですね。

国沢:変わってもまたその計測方法に合わせてしまえばいいだけですから。ちょっとは変わるのかもしれないけど。もう少し言えば、今まで計測の際にタイヤはなんでも良かったのが、タイヤは同一のものを使いなさいというだけで、少しは実燃費に近づくかもしれないけど、またそこで競争が始まる。で、実際の燃費とは全然違うものが出てくるんですよ。

牧野:じゃあ、計測方法を変えても実燃費とは変わってくるんですね。

国沢:じゃあ、どうしたらいいかというと、一番分かりやすいのはアメリカ。アメリカのEPA(米国環境保護庁)というところの燃費は実車の燃費と限りなく近いものなんですよ。プリウスだったら、日本なら40km/L近い数値になりますけど、アメリカのEPAの表示なら21~2km/Lになる。

牧野:なるほど、より近い数値ですね。

国沢:EPAの燃費に届かないと、アメリカの自動車メーカーって訴えられちゃうんですよ。

牧野:そうなんですか!?

国沢:EPAはどうやって燃費を計測しているか、僕もよく分からないんだけど、どうやら自動車メーカーが言った燃費から70%~65%にしているみたいです。日本のJC08でも70%くらいにすればだいたい近い。

牧野:確かにその通りですね。だいたい走っていても実燃費はそうなりますよね。

国沢:だから、これは自動車メーカーが悪いとかではなく、国交省がもう少し実際の走り方に近いような係数をかければ良いと思うんです。

次ページ カタログ燃費と実燃費の差を解消する責任は国にある!

評価レビューカテゴリの最新記事