毎週水曜日更新!「国沢光宏の言いたい放題」
この動画は、自動車評論家の国沢光宏先生が、クルマにあまり詳しくない初心者に向けて、「分かりやすく」「言いたい放題」解説する動画です。
歳をとってもかっこよくありたい!40~50代にふさわしいクルマとは?
男は何歳になっても見栄を張りたいもの。クルマも乗るならかっこいいクルマを選びたいものです。
国産、輸入問わず、かっこいいクルマは世の中にたくさんあります。ただし、乗る人の世代によってイメージも異なってくるでしょう。
今回は牧野や緒方さんより少し上の世代である40~50代にぴったりのクルマをチョイスしていただきます。
中年オヤジが乗っててかっこいいクルマって何?
牧野:今日のテーマは私や緒方さんの世代よりももう少し上の世代。40代、50代に向けた動画になります。私も男ですし、気持ちは理解できるのですが、男はいつになっても見栄を張りたいんですよね。
国沢:牧野君見てると見栄貼りたい人には見えないよね。今年になって一番びっくりですよ!(笑)
緒方:牧野さんにもそんな気持ちがあったんですね……!
牧野:はい、なのでクルマもかっこいいクルマに乗りたいという思いはどの世代でも共通しているかと思います。ざっくばらんになりますが、今回はかっこいいクルマについて国沢先生に紹介してもらうというのがテーマとなります。
国沢:難しいね。かっこいいクルマって何かと問われたら、私自身はミニバンはちょっと中途半端な気がしますね。最近ミニバンに乗っていると、ちっちゃくまとまっちゃうイメージ。アルファードやヴェルファイアのような大きなミニバンならいいけど、あれもインテリジェンスを考えるとちょっと厳しい。もう少し知的なクルマがいいですね。それを考えると最近はSUVですね。
緒方:あーなるほど。
国沢:以前はスポーツカーもあったけど、今はスポーツカーを買ってもスピードを出す場所がない。昔なら大きな会社も気分がクサクサしたら自分のスポーツカーでちょっと気分転換なんてこともあったけど、おいおいと思うよね。もう年なんだし危ないって思っちゃう。そういうことを考えるSUVは40代、50代にとっていいクルマ。ある程度大きいし、乗った感じも上から目線で、どっしりしている。女性からしてもSUVに乗ってる人のイメージが違うでしょ?
緒方:確かにそうかもしれないですねぇ。
日本でセダンが不人気になった理由は?
牧野:20~30年くらい前の日本だとセダンが中心だったと思いますが、今、セダンがSUVと比べて人気がなくなってきた理由はなんででしょうか?
国沢:セダンが不人気というよりも日本のセダンが不人気なんです。今、セダンを買おうとする人はBMWやベンツ、アウディなどの輸入車を買おうとする。日本のセダンはジジくさいというか、乗ってても面白くない。セダンはある程度大きさがないとかっこよくないんです。イメージでいえばベンツのSクラスぐらいになればかっこいいんですが。昔は芸能人などのかっこつけたい人がセダンに乗っていましたが、今はだいたいSUVやミニバンなんですよ。
緒方:時代によって変わってきているんですね。
牧野:好みというか価値観も変わってきているんですね。
国沢:クルマが買えなかった時代はセダンが一番上にあったんですが、今だと普通にクルマが買える時代ですからセダンよりもSUVとかが価値が上がった。それは時代が変わったのでしょうがないんですよ。
クルマは休みの日に周りに見せる「名刺」
牧野:SUVの中でも国沢先生が最近注目しているSUVって何かありますか?
国沢:これは予算に応じて選ぶしかないですね。
牧野:今日は想定しているターゲットは50代、家庭持ち、予算300万程度というふうには考えています。
国沢:300万円だと、Dセグメントと呼ばれているクルマ、日本車だとスバル・フォレスター、マツダ・CX-5、トヨタ・ハリアー、日産・エクストレイル。この辺でいいんじゃないですか? この4つのどれかから買えばだいたいちゃんとした50代には見えますよ。
牧野:ミニバンのイメージがどうしても子育て世代というか、小さな子供を持つお父さん向けというイメージが付いて回りますね。
国沢:やっぱりSUVでしょ。週末は遊びに行ってるのかなとか、そういうイメージに見えますよ。
牧野:確かにSUVだとアクティブというか、アウトドアなイメージはあります。
緒方:クルマ1台で人の見え方も変わってくるんですね。
国沢:そうなんです。昔からクルマというのは「休みの日の名刺」だと言われているんです。休みの日って名刺出して挨拶しないでしょ。そういう時に周りの人がどう見るかって乗ってるクルマを見て「この人はこんな人だ」ってイメージするんです。だからそれに見合ったクルマに乗るべきですね。
牧野:ありがとうございます。最後良い一言をいただけたと思います。それでは国沢光宏の言いたい放題、今週はここまで。また次回の動画でお会いしましょう。