3.フリード&シエンタの居住性比較
広さ際立つフリードに軍配
長距離を運転される方には、特に重要な居住性です。乗り心地は広々とした車内空間を持つフリードに軍配が上がるといえるでしょう。
新型フリードは旧型と比較して、1列目シートから3列目シートまでの間隔が90㎜拡大し、乗り心地が向上しています。
また、ガラス面積を大きく取ったデザイン設計で、開放感を演出しており、物理的だけでなく、心理的にも広さを感じられます。
フリードは三角窓の範囲が広くなっており、ピラー(柱)が上にいくほど太い印象でした。シエンタはピラーも下から上まで同じぐらいの幅で、見えやすい印象があります。ピラーの位置も個人差で見えやすい、見えにくいというのがありますので、この辺りの細かい部分は実際に試乗して確認しておく方がいいでしょう。
居住性に優れたフリードですが、2列目シートの快適性については、ガソリンモデルとハイブリッドモデルで大きな差がありますので、こちらも実際に試乗して確認しておく必要があります。
ハイブリッドモデルは、アシストモーター用のバッテリーを1列目フロア下に搭載している関係上、床面が持ち上げられており、シート下が狭くなっており、2列目に座る方は腿全体で着座できず、お尻に体重がかかる姿勢を強いられます。このため、2列目に乗る方は、長距離ドライブ時には辛いかもしれません。
一方、シエンタは、シート間の間隔はフリードに譲るものの、2列目シートに着座してもしっかりと腿全体が座面に着座でき、快適に過ごすことができそうです。
また、居住性で考えた時に2列目の間がウォークスルーできるかどうかも重要です。、6人乗りで比べてみると、フリードはウォークスルーできますが、シエンタはできません。
小さなお子さんがいる場合、ウォークスルーだとチャイルドシートを固定したまま、3列目シートに行けるのが魅力的です。また趣味が多い方だと、スキー板や釣り竿など、長いものについてシエンタのほうが収納力がありそうです。