出典:http://motori.quotidiano.net/autoemotonews/nuova-honda-civic-type-r.htm
新型ホンダ・シビック タイプR(FK8)の特徴、ノーマルのハッチバックとの違いは?
2017年9月29日から新型シビックの発売が開始されました。
世界生産累計台数1億台を超えるホンダ車の4分の1を占めている車種で、非常にファンの多い車種です。
シビック タイプRの特徴や歴史を振り返ってみましょう。
出典:https://response.jp/article/2017/09/23/300145.html
新型シビックの特徴
10代目となる新型シビックはセダン、ハッチバック、タイプRの3種類で販売されています。クーペもありますが、日本国内では販売されていません。
新型シビックの特徴は、サイズアップ、1.5Lにダウンサイジングされたエンジン、ファミリーカーとしてもスポーツカーとしても乗れる万能さなどが挙げられます。
サイズアップしたものの、アコードほど大きくないのでフィットからの乗り換えを考えている人にとってはちょうど良い車といえるでしょう。
エンジンですが、最もパワーの弱いセダンでも最高出力は127kW[173PS]、最大トルクは220N・m[22.4kg・m]を誇り、1.5Lエンジンにしては十分なパワーがあります。
もちろんファミリーカーとして使用できますが、スポーツカーとして楽しみたい方はハッチバックで6速MTを選択することも出来ます。
用途を選ばない万能な一台といえるでしょう。
シビック タイプR(FK8)の特徴
シビック タイプR(FK8)は新型シビックのスポーツモデルで最もグレードの高いモデルです。
タイプRにのみ2.0Lのエンジンが搭載されており、最高出力は235kW[320PS]、最大トルクは400N・m[40.8kg・m]を誇ります。
これまでに販売されてきたシビック タイプRよりもパワーを向上させ、パワフルでありながらも安定した走りを実現させました。
シビック タイプRの歴史を振り返る
出典:https://www.carsensor.net/contents/testdrive/category_70/_61414.html
初代シビックが1972年に誕生して45年が経ち、歴史のある車となりました。
この機会にシビックの歴史について触れておきましょう。
初代シビックの登場
シビックといえばハッチバックのイメージが強いですが、初代シビックは2ドアセダンでした。
後に4ドアセダンや5ドアも発売され、これまで業績の悪かったホンダにとって復活となる世界的ヒットを記録しました。
4代目EF型シビック(グランドシビック)にVTECエンジン搭載車登場
グランドシビックと呼ばれる4代目EF型シビックは1987年に発売されました。
3代目と比較するとワイド&ローなデザインとなっています。
4代目の特徴は、マイナーチェンジ後B16A型VTECエンジンを採用した点です。走りの性能が大きく向上し、当時の1.6Lクラスの中で最高クラスでした。
人気を博した5代目EG型シビック(スポーツシビック)のSiR
5代目はスポーツシビックの愛称で知られています。
4代目シビックがスポーツカーのイメージが強くさせたので、その名称が付けられたようです。
グランドシビックの最高出力は160馬力でしたが、シビック SiRは最高出力170馬力で更にスポーツ色を強めました。
3代目に続いて日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、多くの人気を集めました。
シビック タイプR(EK9)の登場
6代目となり、タイプRが追加されました。
足回りはスポーツカーと言うよりもレーシングカー寄りで、タイプRの印象がとても強いです。
5代目に続いて、6代目も日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
英国から逆輸入された2代目シビック タイプR(EP3)
7代目となるスマートシビックにもタイプRが追加されました。シビック タイプRとしては2代目です。
イギリスの工場で製造され、逆輸入して販売される形になりました。
これまでワード&ローという印象が強かったものの、全高が100mm程度高くなりスポーツカーのイメージは薄くなりました。
タイプRは、スマートシビックとして発売を開始して1年後に追加されました。
限定導入されたシビック タイプRユーロ(FN2)
タイプRユーロはスマートシビックと同じく、イギリスで製造されました。タイプRの中で最も乗り心地の良いモデルといわれています。
2009年から日本で限定販売され、2009年に2010台、2010年に1500台が販売されました。
ターボ化された先代シビック タイプR(FK2)
こちらは750台限定で販売されたモデルです。
ネットでの申し込みのみで、ディーラーでも購入出来ないという珍しい方法で販売されました。
応募多数により落選した方も多く、受注生産にするべきでは?と多くの声が上がりました。
2015年3月にはニュルブルクリンクサーキット北コースでFF量販車最速の記録を打ち立てました。そもそも量販目的で生産されていたわけでは無かったため、限定販売となったようです。
シビック以外のタイプR、Rを冠したモデル
出典:http://blog.livedoor.jp/auto2014/archives/1070629986.html
タイプRは、ホンダのスポーツモデルとして位置付けられています。
今回紹介したシビックに搭載されていますが、タイプRにも歴史があり、シビック以外の車種にも搭載されてきました。
タイプRについても振り返ってみましょう。
1992年、最初のタイプRとなるNSX タイプR(NA1)発売
初めてタイプRが導入されたのが1992年、NSXでした。
120kgの軽量化や低重心化、専用チューニングなど、よりレーシングカーに近付けたモデルとなっています。
1995年、手頃な価格のタイプR、インテグラ タイプR(DC2/DB8)登場
3代目インテグラにタイプRが導入されました。
職人による手作業の研磨や、リアワイパー、オーディオ、エアコン類の排除など、走ることのみに洗練されたモデルです。
2000年、アコード/トルネオに専用チューンを施したユーロR(CL1)追加
2000年6月にアコード、トルネオがユーロRとして同時に販売を開始しました。
インテグラ タイプRは、走りのためにそれ以外の全てを削ぎ落としたという感覚でしたが、こちらは日常でも乗りやすく作られているようです。
トルネオは2002年に廃止となり、その後はアコードに統合されることになりました。
2001年、フルモデルチェンジされたインテグラ タイプR(DC5)
フルモデルチェンジされたインテグラはプレリュードと統合されました。
3代目インテグラはマイナーチェンジのタイミングでタイプRが追加されましたが、DC5はタイプRの導入を念頭に置いて作られました。
街乗りにも適応させるため、装備の増加による車重増加、サイズアップが行われました。
2002年、NSX タイプRの進化版となるNSX-R(NA2)登場
これまでNSX タイプRという名称でしたが、NSX-Rに変更となりました。
NSX タイプRよりも空力性能が向上しており、カーボンを使用し更なる軽量化で走行性能を高めました。
2002年、新型アコード ユーロR(CL7)登場
トルネオがアコードに統合され、新型アコードが誕生しました。
2002年の発売当初からユーロRは設定されていました。タイプRほど走りに特化していませんが、快適性や静粛性など走りの質にこだわっています。
純正のホンダ赤バッジやタイプRエンブレムはディーラーで購入可能?
出典:http://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/webcatalog/equipment/equipment/
タイプRといえば赤いエンブレムがとても印象的です。通常のホンダのエンブレムよりも特別感があり格好良いです。
このエンブレムは純正パーツとして販売されており、タイプRではなくても車に取り付けることが可能です。
タイプRをいつか乗りたいと思っているけど今は手が届かない、という方もタイプRと同じ見た目にすることは可能です。
ただ、タイプRに乗るホンダファンの方に白い目で見られることがあるかもしれません。あくまで自己責任ですね。
現行シビック・タイプRの納車状況
出典:https://response.jp/article/2017/05/30/295427.html
2017年9月から販売開始となりましたが、その時点で納車は夏頃と言われていました。街中で稀に見かける程度にはなりました。
販売開始となってすぐに契約したのに納車がまだの方もいるようです。現在では11ヶ月待ちといわれています。
中古車市場にはちらほら出回っているようなので、今から契約するよりも中古車市場を探す方が早く納車を迎えることができるでしょう。
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