出典元:https://www.audi-mediacenter.com/en/press-releases/two-numbers-to-signify-the-future-new-power-output-designations-at-audi-9255
アウディの新しいグレード名称ルールとは?
排気量+TFSIから出力レベル+TFSIへ
出典元:https://www.audi-mediacenter.com/en/press-releases/two-numbers-to-signify-the-future-new-power-output-designations-at-audi-9255
2017年にアウディから発表された新グレード名称ルール。命名基準を一新し、導入はグレーバルレベルで行うと発表されました。
アウディはこれまで数字+エンジンの種類、というグレード名称ルールで、数字部分には排気量を示す数字が割り当てられていました。
今回の新名称でも、数字+エンジンの種類、という基本構成に変化はありません。じゃあ何が変わったの?というところですが、実は数字部分の数値が今後は出力レベル(kW)を表すようになったのです。
これはガソリン(TFSI)、ディーゼル(TDI)、g-tron、e-tronに共通で使用されるということですが、アウディのハイスペックモデルであるRS、SグレードとスポーツカーのR8ラインは例外になるということ。
RS、Sグレード、そしてR8においては従来通りの呼称方法が用いられます。
その他モデルにおいては今後は出力レベル別に数字が割り当てられ、モデル名の数字でどの出力レンジかわかるようになります。
例を挙げると、81kW~96kWには「30」、169kW~185kWであれば「45」という具合です。「70」は400kW以上のアウディのトップレンジに割り当てられます。
モデル名でおおよその出力レベルがわかるのは嬉しいですが、慣れるまでは違和感を感じる、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
すでに新型A7スポーツバックとA8で導入
いずれも2018年の9月5日に日本導入が開始された新型のA7、A8にはすでに新呼称ルールが適用されています。
A7スポーツバックは55 TFSIクアトロ(250kW)、A8は 55 TFSI (250kW)クアトロと 60 TFSI (338kW)クアトロがラインナップされました。
今後新型が登場するモデルは順次この呼称ルールに切り替わっていきます。
グレード名=排気量は今や昔
かつては排気量がグレード名、というのが主流でした。少し前までは3000GTや4500GTなどという呼称に憧れを抱いた車ファンも少なくないでしょう。
乱暴にいってしまえば20年前ごろまではエンジン=ガソリンという時代でもあり、今ほど車に関する技術も発達していなかったため、大排気量=ハイパワーという図式が成り立っていました。
ところが今はどうでしょうか。ガソリンエンジンももちろん存在していますが、今やハイブリッドシステムが主流になりつつあります。EV車(電気自動車)も各社がしのぎを削って開発しており、一般に浸透し始めていますね。環境性能、燃費性能のいいクリーンディーゼル車も存在感を増しているといえるでしょう。
ガソリンエンジンにおいても技術が発達し、ターボやスーパーチャージャーを搭載しダウンサイジングしたものも多くなりました。もはや排気量=パワーという図式が成り立たなくなってきています。
アウディと同じようにメルセデスベンツやBMWでも現在では排気量=モデル名はすでに過去の話となっているのです。
今後は出力レベルやメーカーによっては燃費などがモデル名になる時代となってくるでしょう。
アウディ・A3スポーツバック/セダンの改良ポイントは?グレード名称はどう変わる?
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1.4TFSIは30TFSIへ、2.0TFSIクワトロは40TFSIクワトロへ
改良に伴ってA3スポーツバック/セダンにも新名称が導入されることに。
1.394㏄の排気量の直4気筒ターボエンジンを搭載する1.4TFSIは30TFSI(90kW)へ、1,984㏄の排気量直4気筒ターボエンジンの2.0TFSIクワトロは40TFSIクワトロ(140kW)になりました。
ホイールの変更、ラグジュアリーパッケージのオプション装備内容変更
今回の改良ではA3セダン スポーツのアルミホイールが17インチの5アームデザインホイールに変更されました。
またオプションパッケージのラグジュアリーパッケージの装備内容に変更があり、シートに上質な雰囲気を醸し出すチェスナットブラウンの選択肢が加わりました。
アウディ・Q2の改良ポイントは?グレード名称はどう変わる?
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1.0TFSIは30TFSIへ、1.4TFSIシリンダーオンデマンドは35TFSIへ
2018年に一部改良を受けたコンパクトSUV、Q2にも新名称が設定されました。
ベースモデルである排気量999㏄直3気筒ターボエンジンの1.0TFSIは30TFSI(35kW)、1,394㏄の直4気筒ターボエンジンの1.4TFSIシリンダーオンデマンドは35TFSIシリンダーオンデマンド(110kW)となりました。
安全装備の拡充、Sラインパッケージを新設定
今回の改良では全モデルに前方の車両や歩行者を検知して作動する衝突被害軽減ブレーキ、アウディプレゼンスフロントや、レイン・ライトセンサーを標準装備して安全性能を充実させました。
またエントリーグレードにあたるQ2 30TFSI以外のグレードにはオプションでSラインパッケージが用意されました。これはQ2では初となります。
新型アウディ・Q2の特別仕様車#コントラストリミテッド発売!
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30TFSIスポーツをベースに外装の一部をマンハッタングレー塗装
Q2の一部改良に伴って特別仕様車#コントラストリミテッドが発売されました。これはQ2 30 TFSI スポーツをベースにしたモデルです。
エクステリアで特徴的なのは、モデル名の通りコントラストをつけた塗装。ラジエーターグリルをチタニウムブラックに、ホイールアーチやバンパーの下部、サイドスカートやCピラーのブレードはQ2#コントラストリミテッド専用コントラストペイントのマンハッタングレーで彩られました。
ホイールにはコントラストグレーの5つのアームが存在感を主張するダイナミックデザイン18インチアルミホイールが用意されました。
ボディに施されたマンハッタングレーと相まってカラーのコントラストが印象的なスタイルとなっています。
バーチャルコックピットやアシスタンスパッケージを標準装備
インテリアには視認性の良いバーチャルコックピットや10種類のカラーが選択できるマルチカラーアンビエントライトが装備されました。
車内を幻想的に包み込むアンビエントライトは明るさも自由自在。エクステリアに施されたコントラストペイントとともにインテリアも視覚効果に訴える装備がプラスされてるのは嬉しいですね。
安全性能も充実し、アウディ独自の安全運転システムのアシスタンスパッケージを標準装備しています。
このパッケージにはアウディアクティブレーンアシストやアダプティブクルーズコントロール、アウディプレゼンスフロントなどが含まれています。
特別仕様車などの限定車ではエクステリアやインテリアの特別感や走行性能ばかりが注目されがちなものですが、車に実際乗る上で役に立つ装備が追加されているのもいいですね。
このQ2#コントラストリミテッドは250台の限定となります。
アウディの今後のモデルチェンジ予定は?
出典元:https://www.audi-mediacenter.com/en/audi-a1-sportback-8
新型A1スポーツバック、A6/A6アバントの国内導入
2018年の6月に2代目となる新型が発表されたA1 スポーツバック。アウディのラインナップの中では最もコンパクトなモデルです。初代が日本にデビューしたのは2011年でした。
実に7年振りのフルモデルチェンジということになりますね。エクステリアは迫力あふれるスタイルに進化し、インテリアにも手書きが可能なMMIタッチディスプレイが搭載されるようです。
新型A1スポーツバックの欧州での導入が2018年秋ごろの予定だといいますから、日本への導入は少し遅れて2019年の初頭~春ごろになるのではないかと思われます。
また2018年の2月にはA6、4月にはA6のステーションワゴンであるA6アバントが続けてフルモデルチェンジを受けました。内外装のデザインの変更はもちろん、全グレードのエンジンにマイルドハイブリットが採用されています。
このA6、A6アバント共にまだ日本導入のアナウンスはありませんが、A6アバントが9月に欧州で発売となっています。ここから考えると日本導入はやはりA1と同じく2019年に入ってからという可能性が高いのではないでしょうか。
今後続々登場すると思われる新型アウディ、楽しみですね!