出典元:https://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/i-pace/gallery.html
ジャガー初の電気自動車、I-PACE(Iペイス)の特徴は?航続距離や充電方式は?
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サスペンション以外は全面専用設計、全高の低いミドルサイズSUV
ラグジュアリーEV市場に颯爽と登場したジャガー・I-PACE(Iペイス)。ラグジュアリーEVといえばテスラが先駆者ですが、現在はテスラが先駆者にして独占者のような状態になっているのはご存知の通り。
もちろん様々なEV車は各メーカーから販売されていますが、高価格帯の市販ラグジュアリーカーでのEV車はテスラ以外にはまだありませんでした。
メルセデスベンツやポルシェなどもラグジュアリーEVへの参入を明らかにしていますが、その先陣をジャガーが切ったことになったようです。
しかもI-PACEは、従来のモデルをEV化させるというものではなく、EV専用車として0から開発。サスペンション以外はI-PACEの専用設計になるという気合の入れようです。
そのためか、ジャガーには従来なかったタイプのボディ形状となりました。
ジャガーは2016年に販売を開始したSUVのF-PACEにおいてジャガーの伝統ともいえる長いボンネットを披露したことも記憶に新しいですが、今回のF-PACEではキャブフォワードなデザインとなっています。
これはエンジンを積む必要がないという物理的な理由も大きいとは思いますが、時代の最先端を行くEV車であることを印象付けるためでもあるのではないかと思います。
しかしジャガーらしさを失ったわけではありません。フロントグリルやヘッドライトの形状などのデザインは近年のジャガーと共通します。クーペのような流線型が美しいシルエットのSUVです。
全高は低く抑えられ、空力特性を強化したルーフデザインとなっています。
ボディサイズはE-PACEとF-PACEの中間
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I-PACEのボディサイズをジャガーのSUVであるE-PACE、F-PACEと比較してみましょう。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | |
I-PACE | 4,682 | 2,011 | 1,565 |
E-PACE | 4,410 | 1,900 | 1,650 |
F-PACE | 4,740 | 1,935 | 1,665 |
全長は中間サイズになっていますね。幅は広く、全高は低く待っていることから最もワイド&ローなボディを持つのがI-PACEということになりそうです。
90kWhのバッテリーとツインモーター400馬力
I-PACEのバッテリーパックにはなんと432個ものセルが詰め込まれています。この最先端の90kWhリチウムイオンバッテリーと前後に一基ずつ取り付けられた永久磁石同期式電動モーターはフル充電時の航続距離470㎞、最高出力400ps、最大トルク696Nmを発揮します。
0-100㎞/h加速は4.8秒。ハイパワーでスポーツカーのような走りが期待できますね。
バッテリー容量は1種類のみとなっています。テスラが複数のバッテリー容量のものを揃えていることを考えると、この最初に投入したI-PACEの売れ行き次第によっては違うバッテリー容量のものが登場するかもしれませんね。
容量が少なくなれば価格も抑えられるとは思うのですが、このクラスの車を買う方には価格を抑えるよりもより大容量にして航続距離を伸ばしたほうが歓迎されるのではないかと思われます。
チャデモ方式の急速充電に対応
充電は7kWのAC普通充電に加えて100kWのDC急速充電に対応しています。日本では50kWのCHAdeMO(チャデモ)規格に対応。
100kWのDC急速充電では80%まで約40分で充電が可能です。50kWの場合は約85分。7kWのAC普通充電の場合は約10時間かかるということ。
日本はまだ海外のように充電設備が充実していません。これから車市場は確実にEVなどが主流になってくると思われるので、今後どのように対応していくのかが気になりますね。
テスラでは、独自に120kWの出力の急速充電器を米国内に設置。オーナーは無料で使用できるそうですよ。素晴らしいサービスですね。
ジャガー・I-PACE(Iペイス)のグレードと装備の違いは?
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S
基本グレードにあたるのがこのSです。18インチの15スポールスタイルアロイホイール、LEDヘッドライトが装備されています。
シート素材はラテックス、8ウェイセミパワーシートです。
安全機能は緊急ブレーキ、トラフィックサインレコグニション&アダプティブスピードリミッター、ドライバーコンディショニングモニター、360°サラウンドカメラ、スピードリミッター付きクルーズコントロール、駐車をアシストするパークパックがセットされています。
SE
中間グレードにあたるSEでは、安全機能が充実しました。Sにプラスしてストップ・スタート機能付きのアダプティブクルーズコントロールやハイスピードエマージェンシーブレーキ、ブラインドスポットアシストが付いたドライブパックがプラスされます。
またホイールが20インチの6スポークスタイルアロイホイール、ヘッドライトはプレミアムLEDヘッドライトになり、パワーウォッシュが付きました。テールゲートもパワーテールゲートとなっています。
シートはメモリー付きの10ウェイパワーシートになり、素材はグレインレザーとなりました。
HSE
最上級グレードがこのHSEです。装備内容が最も豪華なグレードです。
シート素材がウィンザーレザーになり、贅沢な雰囲気に。さらに18ウェイシートになり、シートヒーター&クーラー、メモリーが付きました。リアシートもヒーターが付くので後席でも快適ですね。
テールゲートもハンズフリーパワーテールゲートが装備されています。
エクステリアではパワーウォッシュ付きのマトリックスLEDヘッドライト、ダイヤモンドターンドフィニッシュが施された20インチ5スポークスタイルアロイホイールになりました。
ファーストエディションの装備内容は?
出典元:https://www.jaguar.co.jp/Images/Jaguar-I-PACE-Brochure-1X5901910000BJPJA03P_tcm113-625776.pdf
パノラミックルーフを装備し、全面にプライバシーガラスを採用。テクニカルグレーポリッシュドフィニッシュの20インチ5スプリットスポークスタイルのアロイホイールがエクステリアのアクセントになっています。
インテリアはエボニーとライトオイスターの2タイプから選択が可能。またファーストエディション専用のグロスチャコールアッシュウッドトリムが使用されるなどより質感の高い仕上がりとなっています。
ボディカラーにはフォントレッドがファーストエディション限定色として用意されました。
ジャガー・I-PACE(Iペイス)の他に発売中・発売予定の電気自動車のSUVは?
テスラ・モデルX
出典元:https://www.tesla.com/jp/modelx
最大のライバルとなるのがやはりテスラのSUV、モデルXでしょう。その性能はもちろんのこと、ファルコンウィングを採用したことでも話題になりましたね。日本では2017年に販売が開始されました。
100kWバッテリーのモデルXは航続距離565㎞。最高出力790ps、最大トルクは914Nm、0-100㎞/h加速は3.1秒という驚異のハイスペックカーとなっています。
メルセデスベンツ・EQ C
出典元:https://www.media.mbusa.com/releases/release-5c7ee2d5215f25dab29798d2d90ba9b6-the-new-mercedes-benz-eqc
メルセデスベンツのEV専門ブランドであるEQから初となる市販車が登場します。様々なボディタイプをラインナップさせる予定のようですが、まず第一弾として登場するのがSUVのEQ Cです。
これは2016年のパリモーターショーで公開されたコンセプトカー「ジェネレーションEQ コンセプト」の量産モデル。コンセプトモデルでは最高出力408ps、最大トルク700Nmという数値になっていました。
2019年から生産が予定されています。
アウディ・e-tron
出典元:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/brand/design_technology/etron_sportback_concept.html#
このアウディ・e-tronは2018年の9月に公開されたばかり。発売は2019年が予定されているミディアムサイズSUVです。駆動方式にはアウディ自慢の4WDシステム「クワトロ」が採用されました。
e-tronのリチウムイオンバッテリーは95kW。デュアルモーター式で最高出力365ps、最大トルク560Nmをマークします。
ジャガー・I-PACE(Iペイス)の納車はいつ頃?
出典元:https://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/i-pace/gallery.html
I-PACEは2018年9月26日に発売されました。ジャガー・ランドローバー・ジャパンンの社長は発表会で「2019年早々にはオーナーの手元に届けられる」と語っています。
新年早々、日本の公道でもジャガー・I-PACEがお目見えするかもしれませんね。非常に楽しみです!