出典元:https://www.porsche.com/international/aboutporsche/pressreleases/pag/?pool=international-de&id=521012
ポルシェ・911(992型)カレラがついに公開!新型の特徴やスペックは?
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水平対向6気筒ターボエンジンはパワーアップ
ポルシェの不動のフラッグシップモデルとして君臨する911。その最新型となる第8世代の911(992型)が2018年11月のロサンゼルスオートショーで披露されました。現行モデルとなる第7世代(991型)の登場が2011年ですから、7年ぶりの新型となりますね。
911は非常に豊かなバリエーションを誇るモデルですが、まず先陣を切って登場したのはカレラSとカレラ4S。
搭載されるエンジンは先代と同じ3.0L水平対向6気筒ターボエンジンをさらにパワーアップしたものになっており、最高出力は先代モデルから30psアップの450ps、最大トルクはこれも先代モデルから30Nmアップの530Nm。
トランスミッションも新開発となる8速のデュアルクラッチ式が採用され、0-100㎞加速はカレラSで3.6秒、カレラ4Sで3.7秒を叩き出します。
オプションに用意されたスポーツクロノパッケージを搭載すると、従来よりも速くなったこの新型911の加速タイムをさらに0.2秒短縮することも可能ということ。
とことんまで新型911のパフォーマンスを突き詰めてみたい方は、装着してみてはいかがでしょうか。
アルミニウムを主に採用した軽量・ワイドボディ
新型911のフロント・リアセクションを除くボディにはアルミニウムが採用され、従来モデルよりも軽量化されました。フロントは45㎜ワイドになり、これまで以上に安定感を感じさせる仕上がりになっています。
エクステリアで目を引くのはワイルドなホイールアーチ。そしてフロントは20インチ、リアは21インチと異径ホイールの採用となりました。
大型センタースクリーン搭載で内装デザインは一新
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インテリアは1970年代の911を彷彿とさせる意匠ながらも最新の技術を搭載し、現代的なものへと進化しました。
ダッシュボードには標準装備されている最新のインフォテイメントシステム「ポルシェ・コミュニケーション・マネジメントシステム」(PCM)の為の10.9インチの大型タッチスクリーンを搭載。
新世代のコックピットとなり、使いやすさとデザイン性を兼ね備えた洗練されたインテリアとなっています。
ウェットモードを標準搭載、オプションの先進安全装備も拡充
また今回の新型911には、世界初となる新開発のウェットモードを標準搭載しています。これは路面の水をシステムが検知し、その結果に基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに注意喚起し、ドライバーはスイッチの操作によって安全な設定へと切り替えることが可能になるシステムです。
歩行者などの動く物体の衝突の危険を察知して警告するウォーニング、また必要な場合には非常ブレーキを作動させるブレーキアシストシステムも標準装備されます。
オプションでは、スタート/ストップ機能やリバーシブルオキュパントプロテクション、自動エマージェンシーアシスト機能、オートマチックディスタンスコントロールを含む最新式のアダプティブクルーズコントロールや、911では初となる熱感知カメラを使用したナイトビジョンアシストなど、充実した安全装備が揃います。
歴代ポルシェ・911のモデルコード別のベーシックモデルの進化をたどる!【空冷エンジン編】
911/911S(901型ナロー)のスペック
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1964年に本格生産が開始された初代911、通称ナローポルシェと呼ばれるこのモデルはもともと901として開発していましたが、商品化するにあたってすでにフォードが「901」という商標登録をしていたため、やむなく911に変更したといういきさつがあります。
使用されたエンジンは2.0L空冷水平対向6気筒エンジンで、最高出力130ps、最高トルクは174Nm。スポーツモデルである911Sでは160ps、178Nmというスペックでした。
911SC/カレラ(930型)のスペック
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1974年から登場した2代目911である930型。1975年には911シリーズ初となるターボモデルも誕生しました。
3.0Lの空冷水平対向6気筒エンジンは901型カレラの倍にもなる260ps、343Nmまでパワーアップされます。このターボモデルは1976年に日本にも導入され、人気を博したモデルです。
カレラは2.5Lの空冷水平対向6気筒エンジンで、202psを発揮。カレラSの後継として1978年に登場したカレラSCでは3.0Lの空冷水平6気筒エンジンとなり、最高出力180ps、最大トルクは264Nmとなります。
911カレラ2(964型)のスペック
3代目911となる964型は1989年にデビュー。デザイン的には大きく先代モデルと変更はありませんでしたが、パーツは80%程度が新しく製作され、優れた空力性能を有するようになります。
まずフルタイム4WDのカレラ4が登場し、1990年にカレラ4を2WD化したカレラ2が登場しました。
カレラ2にはティプトロニックを搭載。最高出力250ps、最大トルクは309Nmという数値になっています。
911カレラ(993型)のスペック
出典元:http://openers.jp/article/13962
4代目となるこの993型の911は空冷エンジン最後のモデルとなりました。1995年にカレラ4とターボ、カレラRSを発売。
3.6Lの空冷水平対向6気筒エンジンは272ps、329Nmにパワーアップされ、トランスミッションにも先代モデルから進化したティプトロニックSが搭載されました。
この933型を最後に、911から空冷エンジンは姿を消すことになります。
歴代ポルシェ・911のモデルコード別のベーシックモデルの進化をたどる!【水冷エンジン編】
911カレラ(996型前期)のスペック
出典元:http://openers.jp/article/14418
911のトレードマークでもあった空冷エンジンを廃止し、水冷エンジンを搭載した5代目911(996型)が登場したのは1997年。それまでの30年以上にも及ぶ911の歴史の中で初めてこの時にフルモデルチェンジが行われました。
3.5L水冷の水平対向6気筒エンジンを搭載したこのカレラは、300ps、350Nmを発揮。先代モデルよりも小排気量となったもののパワーアップしています。
911カレラ(996型後期)のスペック
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996型では2002年にマイナーチェンジが施されました。空力性能の向上の為にエクステリアデザインに微細な手が加えられ、シャシーも補強されたため重量が先代モデルよりも5㎏重くなっています。
エンジンは先代モデルよりも排気量が大きくなり、3,387㏄から3,596㏄に。スペックも320ps、368Nmを発揮するようになりました。
911カレラ(997型前期)のスペック
出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB997
2004年に発売された997型では、先代モデルの996型に大きく改良が加えられました。
部品を80%以上も刷新し、エクステリアが大きく変化。先代モデルで不評であったヘッドライトを往年の丸型モデルに変更し、ウィンカーの空冷時代を意識したものに。
前期型カレラには996後期型の3.6L水冷エンジンをベースにしたものを搭載し、325ps、369Nmと、特にトルクに関しては996後期型とあまり差のないスペックとなっています。
911カレラ(997型後期)のスペック
2008年にマイナーチェンジが施され、新設計の直噴エンジンが搭載されるようになりました。またトランスミッションもティプトロニックSが廃止され、7速のデュアルクラッチトランスミッションが採用されるなど、比較的大きなマイナーチェンジとなりました。
そしてスペックは345ps、389Nmへとパワーアップします。
911カレラ(991型前期)のスペック
2011年に移行した991型では車体の軽量化が大きなポイントに。アルミニウム合金やマグネシウム合金がフロントやドアなどに使用され、先代モデルより60㎏という大幅な軽量化に成功しました。
エンジンは新しく開発され、3.5L直噴水平対向6気筒NAエンジンを搭載。最高出力は350ps、最大トルクは390Nmです。
911カレラ/カレラS(991型後期)のスペック
出典元:https://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-carrera-models-1/911-carrera/
2015年にマイナーチェンジが行われ、それまでのNAエンジンに代わってライトサイジングターボエンジンが採用されました。
370ps、450Nmを発揮するようになり、前期型よりかなりパワーアップしました。
終わりに
出典元:https://www.porsche.com/international/aboutporsche/pressreleases/pag/?pool=international-de&id=521012
2019年モデルが発表されたロサンゼルスオートショーでは、新型モデルは歴代911を従えて登場しました。長い歴史を誇る911にはそれぞれの世代に魅力があり、かつての空冷モデルも現在では高い人気を博し中古車市場では高値で取引されているといいます。
新型の2019年モデルの日本導入時期についてはまだアナウンスがありません。いつ頃の導入になるのかわかりませんが、ワクワクしながら今後のポルシェの動向を見守ることにしましょう!