出典元:https://www.cornesmotors.com/bentley/detail/new_continental_gt_convertible
新型ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブルの特徴は?
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3世代目も6リッターのW12気筒ツインターボエンジン搭載
昨年2018年の秋、フルモデルチェンジを受けた3代目となる新型コンチネンタルGTが日本にも上陸しました。
コンチネンタルGTといえば押しも押されぬクーペの名作。ベントレーならではのクラシックなスタイル、流れるような曲線を描くエクステリア、美しい贅を尽くしたインテリア。
そしてハイパワーなエンジンというスタイルはもちろん新型コンチネンタルGTにも踏襲されています。
そして今回新たにコンチネンタルGTの双子的な存在のコンチネンタルGT コンバーチブルが発表されました。
搭載されるエンジンは日本には2016年にデビューしたベントレー初のSUV、ベンテイガに使用された新世代6.0LW12気筒ツインターボエンジン。最高出力635ps、最大トルクは91.8kgmというハイパワーさも相変わらずです。
パナメーラと共通のプラットフォーム
今回の新型コンチネンタルGTコンバーチブルのプラットフォームは、ベントレーとポルシェが共同開発したMSBプラットフォームが採用されました。これは最新型のポルシェ・パナメーラに使用されているものと同じです。
パナメーラといえば911と並ぶポルシェを代表するスポーツカー。2016年7月にはパナメーラ・ターボがニュルブルクリンク北コースで7分38秒という好タイムを叩き出し、話題になりましたね。
タッチスクリーンとアナログメーターのローテーションディスプレー
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新型コンチネンタルGTコンバーチブルのハイライトともいえるシステムがセンターコンソールに設置されたこの「ベントレーローテーションディスプレイ」でしょう。
一見すると重厚なインテリアの印象を損なわないウッドパネル。ですがひとたびエンジンを始動させると、ベントレー史上最大のサイズという12.3インチの高解像度MMIタッチスクリーンが姿を現します。
このタッチスクリーンは近接センサーが内蔵された最新式のもの。そしてもう一回転すると、次はコンパス、外気温計、クロノメーターの3つのアナログメーターを搭載した面が現れます。
最新のシステムを搭載しながらもベントレーのラグジュアリーで優美な雰囲気を大切にしています。美意識の高いオーナーもこの3面ユニットを持ったベントレーローテーションディスプレイならば満足できるのではないでしょうか。
内装で使用するレザーは牛9~10頭分
ベントレーのインテリアはその名に恥じない贅を尽くしたものであるのは皆さんご存知の通り。
今回のコンチネンタルGTコンバーチブルのインテリアに使用されているレザーの量は、なんと牛9~10等分に匹敵するとのこと。特に質のいい部分のレザーしか使用していないのでしょう。
ダイヤモンドステッチが施されたレザーシートの手触りは至福。運転席以外、車内の手が触れるところ全てといっても過言ではないほど贅沢にレザー使用されたインテリアのラグジュアリーさは他の追随を許しません。
ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブルのモデル変遷
初代コンチネンタルGTC
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初代コンチネンタルGTが登場したのは2003年ですが、そのソフトトップバージョンであるコンチネンタルGTCは2006年のニューヨーク国際オートショーで発表されました。
パワートレインはコンチネンタルGTと同じものが使用されています。
コンチネンタル スーパースポーツコンバーチブル
2007年にはコンチネンタルGTのスポーツモデルであるGTスピードが登場しますが、その2年後の2009年にはさらにチューンアップし最高出力630psを発揮するスーパースポーツを発表します。
このスーパースポーツは2シーターになり、GTスピードよりも100㎏以上の軽量化が図られていました。
スーパースポーツ発表の翌年2010年には、スーパースポーツを4シーターにアレンジしたスーパースポーツコンバーチブルが登場します。
二代目コンチネンタルGTコンバーチブル
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2代目となるコンチネンタルGTは2011年モデルとして2010年に発表。パワートレインには伝統のW12ツインターボエンジンの他にも気筒休止機構を搭載したアウディと共同開発のV8エンジンがラインナップに加わりました。
それに伴い2011年にはコンチネンタルGTコンバーチブルも新型へと代替わりが行われたのです。
平成の天皇即位パレードで使用されたロールスロイス・コーニッシュとは親戚?!
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ロールスロイスの兄弟車としてコーニッシュ登場、後にコンチネンタルに改名
平成天皇の即位パレードが行われたのが1990年。昭和天皇の即位パレードは馬車で行われましたが、警備上の安全面なども考慮されこのロールスロイス・コーニッシュが購入されました。
平成天皇の即位パレードが行われた3年後、1993年には皇太子ご夫妻によるご成婚パレードが行われ、その際にもこのコーニッシュが使用されましたがそれ以降、現在に至るまで約4半世紀の間、コーニッシュが使用されることはありませんでした。
そのためメンテナンスが行き届いておらず、必要な部品が手に入らないと報道されたのが2018年の5月。まもなく平成は終了し、皇太子殿下が御即位される際に使用できるのか……と話題になりました。
そのコーニッシュは実はベントレー・コンチネンタルとは縁の深い車なのです。
もともとオリジナルコーニッシュは1939年にベントレー・マークVをベースに製作された車でしたが、第二次世界大戦の影響を受け、出荷されることはありませんでした。
その後長い時を経て1971年、コーニッシュはついに市場にデビューすることになります。当時ベントレーはロールスロイスの傘下だった関係から、ロールスロイス、ベントレーの両方のブランドからコーニッシュが発売されました。
ベントレーのコーニッシュはクーペ、コンバーチブルが用意されましたが1982年にクーペが販売終了。その後コンバーチブルのみ販売されますが1984年にはコンチネンタルとして生まれ変わることになります。
コンチネンタルGTはVW傘下で登場した新モデル
コンチネンタルGTのプロトタイプが登場したのは2002年。その1年後の2003年には量産型が発表され、日本でも販売が開始されます。
この当時のベントレーはVW(フォルクスワーゲングループ)傘下の時代。そのためコンチネンタルGTは2003年に販売が開始されたフォルクスワーゲンでは初となる高級路線を意識したラグジュアリーサルーン、フェートンと多くのパーツを共有することになりました。
ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブルとライバルの超高級オープンカーとスペックを比較
メルセデスAMG・S65カブリオレ
出典元:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/s-class/s-class-cabriolet/explore/mercedes-amg.module.html#%E8%A3%85%E5%82%99%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8
メルセデスの「究極のハイパフォーマンスを追求するモデル」であるAMG ブランドが手掛けたフラッグシップカブリオレであるS65カブリオレ。
昨年2018年にマイナーチェンジを受けたばかりのこのモデルは、6.0LV12気筒ツインターボエンジンを搭載、組み合わされるトランスミッションは7速ATです。
ロールスロイス・ドーン
出典元:https://www.cornesmotors.com/rolls-royce/detail/dawn?gclid=CjwKCAiAyfvhBRBsEiwAe2t_i_At7TurfuEm3Ex1562npTENQmk_vTHRPeX8ZNBSKf6fhpNFoTafqRoCs_EQAvD_BwE
モデル名のDawn(ドーン)とは、英語で夜明けのこと。エレガントさの極みのようなこのモデルにふさわしい気品高いモデル名となっています。
その豪華さは言わずもがなですが、特筆すべきはその静粛性にあるといえるでしょう。ソフトトップモデルとは考えられないほどの静粛性はエンジニアリングチームによって「サイレント・バレエ(音のない舞踏)」という言葉で表現されるほど。
世界でもっとも静かなコンバーチブルモデルといっても過言ではないでしょう。
では、ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブルとこれらのライバル車のスペックを比較してみましょう。
最高出力(kW[PS]/rpm) | 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | |
ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブル | 467[635]/6,000 | 900[91.7]/1,350-4,500 |
メルセデスAMG・S65カブリオレ | 463[630]/4,800-5,400 | 1,000[102]2,300-4,300 |
ロールスロイス・ドーン | 420[570]/5,250 | 820[83.6]/1,600-4,750 |
最高出力はわずかの差でベントレーが一番ですが、最大トルクではメルセデスAMGが最も大きな数値となっていますね。
いずれのモデルもラグジュアリーの極みを突き詰めたモデルですが、メルセデスAMGのハイパフォーマンスを突き詰めるブランド、という特性がよく出た結果といえるのではないでしょうか。
贅をつくしたエレガントな新型コンチネンタルGTコンバーチブル、是非この目で走る姿を見たいものです。