レクサス・LCの安全性能:確信的システムにより高度な安全を提供
LCには統合安全コンセプトという考え方の安全システムが採用されており、予防・被害軽減、事故後の救護支援など、それぞれのシステムを連携させて高度の安全性能を目指そうとするものです。LCは新型シャシーにより乗員部の強度の増加をするだけでなく、衝突した際の衝撃をうまく吸収分散させる構造を探求し、高い安全性能を実現しています。
「Lexus Safety System+」と呼ばれる予防安全システムは、弐種類のセンサーにより周囲の状況を高精度に認知し、事故予防のためのサポートを行います。その機能として主に、レーダークルーズコントロール(一定の車間距離での追従走行)、オートマチックハイビーム(対向車を察知しハイビームとロービームを使い分ける)、レーンキーピングアシスト(走行レーンの白線を認知しパワーステアリングを制御)、プリクラッシュセーフティシステム(周囲車両や歩行者を認知し警報ブザーやブレーキアシストを行う)が挙げられます。
まとめ
LCはそのデザイン性や走行性能から、レクサスの新たなラグジュアリークーペの概念への挑戦と自信を感じることができます。新車価格は1300万円からであり、ライバルとなる高級車は国産車ではなく外国車となってきますが、その外装内装、エンジンスペック、環境・安全への配慮は他の高級外車に引けを取らないクオリティに仕上がっています。今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーは惜しくも逃しましたが、LCのエレガントかつセンセーショナルな魅力はエモーショナル部門賞の名に恥じないものです。今後どのようなマイナーチェンジが行われ、さらに洗練されていくかに期待したいと思います。