マツダ・CX-8、北米ではすでに主役に
マツダはかつてCX-7という北米や中国市場を想定した1870mmの車幅を持つ中型SUVを販売していました。しかし、2列シートの5人乗りであるこのクルマは国内ではあまり評価されず、2011年に国内向け生産が終了。また、CX-9という3列シートのSUVは北米市場でのみ販売されています。北米市場ではミニバンのニーズが減少。代わりに3列シートのSUVが取って代わりつつあり、CX-9はMPVの後継モデルとなっています。
先の3列シートSUVの導入という発表を受けて、「日本でも発売されるのでは?」という期待もありましたが、このモデルは5071mm、全幅1936mmという日本市場にとって は巨大なサイズのため実現せず、その変わりCX-7に近いサイズの3列シート車としてCX-8の導入に至ったのです。
CX-8のボディサイズは全長4900mm、全幅1840mm、全高1730mmと十分に大きなサイズですが、全幅はCX-5と同じというのがポイントです。この辺りが国内市場のサイズの限界とみていいでしょう。また、CX-5より200mm延長された2700mmのホイールベースにより3列シートを可能にしています。
また、CX-5と大部分を共通化することで価格も300万円台前半が予定されており、CX-5の顔とイメージを持つ3列シートSUVという贅沢なモデルとなりそうです。マツダの小飼雅道社長は、「CX-8は、マツダらしい走りやデザイン・質感を備えながら、3列目まで大人がしっかり座れるパッケージングを実現した新型クロスオーバーSUVであり、多人数乗車とともに上質さをお求めになるお客様に向けた、マツダの新しい提案です」とコメントしています。 なお、発売は2017年秋、東京モーターショー前後とされています。
次ページ マツダ・CX-8、ライバル不在の国内市場で3列シートSUVは需要アリ?