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メルセデス マイバッハ・Sクラスはマイナーチェンジでどこが変わった?
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マイバッハ57/62に通じる縦ルーバーのグリル採用
2002年に初代のマイバッハが登場しました。当時のダイムラー・ベンツがマイバッハブランドを創立し世に送り出したモデルは、ショートホイールベースの「57」と、ロングホイールベースの「62」の2種類です。
安定性や車体剛性などはメルセデスベンツ・Sクラスを上回り、ラグジュアリーな内装は市販車の中で最も豪華で高額なモデルのうちの一つでした。
今回マイナーチェンジされた新型メルセデス マイバッハ・Sクラスでは、この初代マイバッハ57/62に採用されていたものと似ている縦ルーバーのグリルを採用しています。
マイナーチェンジ前は二重の横ストライプのグリルでしたので、随分と印象が変化しました。
新たに採用されたこの縦ルーバーのグリルは、ピンストライプのスーツから着想したとのこと。エグゼクティブなビジネスマンのオーナーが多いことが窺えますね。
9色のツートーンカラーを新たに設定
ボディカラーには、以前マイバッハに設定のあったツートンカラーが復活することに。9種類の組み合わせが用意されるようです。シングルトーンも合わせると計19色からボディカラーは選択できるとのこと。
非常に豊富なボディカラーの選択肢ですね。こういった量産しているハイクラスサルーンでここまでのボディカラーの選択肢の豊富さはあまり類を見ません。
ブラックやホワイトなどのベーシックカラーではない個性的なマイバッハ、是非見てみたいものですね。
20インチ鍛造ホイールやウッドトリムラインのオプション追加
ホイールにはオプションで鏡面仕上げの20インチ鋳造アルミホイールが用意されました。
縦ルーバーのグリルとの相乗効果で迫力と重厚な雰囲気がプラスされます。
また上位モデルにあたる6.0LV12ツインターボエンジンを搭載するS650では、インテリアの質感を各段にグレードアップする「designoブラウンマグノリアウッドフローイングライン」とカラー違いの「designoピアノラッカーウッドフローイングライン」がオプションで選択できます。
これはインテリアウッドトリムの流れるような美しい流線型を強調させるためのもの。メルセデス マイバッハならではの洗練された室内空間の為にも是非取り入れたいオプションです。
S560とS650のグレード体系は変更なし
グレード体系は先代と変わらず2グレード。S560には469psを発揮する4.0LV8ツインターボエンジンを搭載、上位グレードのS650に搭載される6.0LV12ツインターボエンジンは630psを発揮します。
S650はFRのみ、S560にはFRと4輪駆動の4MATICの2種類の駆動方式が用意されます。
メルセデス マイバッハ・Sクラスとメルセデスベンツ・Sクラスはどこが違う?
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ボディサイズの違い
メルセデス マイバッハ・Sクラスは通常のメルセデスベンツ・Sクラスのロングホイール車をベースにしてはいますが、ボディサイズは拡大されています。
比較してみましょう。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | ホイールベース | |
メルセデス マイバッハ・Sクラス | 5,465 | 1,915 | 1,495 | 3,365 |
メルセデスベンツ・Sクラス(ロングホイール) | 5,225 | 1,900 | 1,495 | 3,165 |
全長、ホイールベース共にメルセデス マイバッハ・Sクラスがかなり拡大していることがわかります。
この拡大分は全て後部座席の快適性向上の為に使用されているということ。余裕のある後部座席を重視するのは、こうしたラグジュアリーサルーンならではでしょう。
なぜなら、このクラスのモデルになるとオーナーは運転手を抱えている場合が多く、オーナー自身は後部座席にいることが多くなるからです。
内装、快適装備の違い
やはり後部座席の装備がかなり違ってきます。後席はエグゼクティブリアシートになり、左右どちらにもフットレストが用意され、最大43.5°までリクライニングが可能。さらに充実したリラクゼーション機能も用意されました。
まるでファーストクラスのように快適に過ごせるようになっています。
またダッシュボードには高級時計メーカーのIWC製のアナログ時計をセット。職人の手によって仕上げられた硬質な輝きを放つ完成度の高い時計は、メルセデス マイバッハ・Sクラスの車内をより一層格調高いものにしています。
パフュームアトマイザーが付いた空気清浄機機能を有するエアバランスパッケージも搭載。マイバッハ専用の香りも用意され、五感でマイバッハの世界を感じさせてくれます。
ファーストクラスパッケージ
ファーストクラスパッケージはマイバッハだけに許されたオプションパッケージです。
後席の左右独立シート、格納式のテーブルにクーリングボックスがセットできます。さらにS650にはシャンパングラス2脚とそれが収納できる専用のシャンパングラス収納まで用意されました。
移動中に優雅にシャンパン……。憧れる風景ですね。マイバッハで飲むのならばシャンパンの銘柄にもこだわりたいところ。
よくあるドンペリニヨンなどではなくクリュッグのクロ・デュ・メニルなどぴったりなのではないでしょうか。
メルセデス マイバッハ・Sクラスと世界のハイエンドサルーンの価格・ボディサイズを徹底比較!
ロールスロイス・ゴースト シリーズII EWB
出典元:http://www.rolls-roycemotorcars-nicole.com/product/ghost-ewb.html
ゴーストは2009年に登場、ロールスロイスの中ではエントリーモデルといった位置付けです。2014のマイナーチェンジでゴーストⅡが誕生しました。
EWBはロングホイールベースモデル。EWBとは、”extended wheelbase”の略です。
かなり豊富なオプションが用意され、オーナーの好みを反映した一台に仕上げられるのもロールスロイスの魅力ですね。ラグジュアリーさを体現するようなエクステリアはさすがロールスロイス、エントリークラスとはいえ威風堂々としたさすがの貫禄です。
ベントレー・フライングスパー
出典元:https://www.bentleymotors.jp/models/flyingspur/flyingspur/
このクラスのハイエンドサルーンとしては珍しく、走り楽しみを感じられるようスポーティさを追求したベントレー最速のセダンです。
自らハンドルを握ることが好きなドライバー志向のオーナーのために開発されたといってもいいでしょう。あくまでもドライバーズカーとしての位置付けです。
6.0LW12ツインターボエンジンを搭載し、625psを発生します。0-100㎞/h加速は4.6秒。最高速度は320km/hに達します。
インテリアはベントレーらしく手縫い仕上げのレザーなどが用いられ、クラフツマンシップの光る贅沢な仕上がり。車内の快適性や静粛性も高級サルーンならではのものといえる仕上がりになっています。
ラグジュアリーさとハイスペックなスポーツカーの要素を併せ持つユニークなモデルです。
トヨタ・センチュリー(新型)
出典元:https://toyota.jp/century/design/?padid=ag341_from_century_navi_design
日本を代表するショーファードリブンの一つであるトヨタ・センチュリー。今年2018年の6月に新型が発売されました。5.0LV8ハイブリッドエンジンを搭載し大きな話題となったことも記憶に新しいのではないでしょうか。
ハイブリッドシステムに定評のあるトヨタらしい選択だと思いますが、時代性も考慮に入れての判断なのでしょう。これからはこうしたハイエンドサルーンもハイブリッドやEV化が進んでいくのかもしれませんね。
センチュリーの象徴ともいえる手彫りの鳳凰のエンブレムが存在感を放っています。
では、それぞれのボディサイズと価格を比較してみましょう。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | ホイールベース | 価格 | |
メルセデス マイバッハ・Sクラス | 5,465 | 1,915 | 1,495 | 3,365 | 23,080,000円~ |
ロールスロイス・ゴースト シリーズII EWB | 5,635 | 1,950 | 1,550 | 3,465 | 40,300,000円 |
ベントレー・フライングスパー | 5,315 | 1,985 | 1,490 | 3,065 | 24,350,000円 |
トヨタ・センチュリー(新型) | 5,335 | 1,930 | 1,505 | 3,090 | 19,600,000円 |
ロールスロイス・ゴースト シリーズII EWBが全長、ホイールベース共に一番長い結果になりました。
価格面はどれも高額ですがその中でも一番お手軽なのがトヨタ・センチュリー、最も高額なのはロールスロイス・ゴースト シリーズII EWBとなっています。それでもロールスロイスはこのゴーストがエントリーモデルというのですから凄いですね。
終わりに
出典元:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/mercedes-maybach/mercedes-maybach-saloon/explore/detail-X222.module.html
メルセデスの究極のラグジュアリーを体現するメルセデス マイバッハ。新型のSクラスは後席の快適さに力を入れ、オーナーが十分にくつろげるように様々な工夫が凝らされています。
普段なかなか見かけることのないこういったハイエンドサルーンも日々進化しているんですね。日本では2018年8月27日に販売が開始されています。
近い将来、日本でも公道を走るメルセデス マイバッハ・Sクラスを目撃する日が来るかもしれません!